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2005年1月27日 SD-Jukebox
V602SHでは音楽ファイルを再生できるらしい。
しかし、音楽ファイル再生にはSD-Jukebox (5000円くらい)というものが必要になるって書いてある。SD-Jukeboxってナニモノ?。そもそもV602SHで再生できる音楽ファイルってMP3なのか?。もし、MP3ファイルが再生できるなら、わざわざ高いお金を払ってSD-Jukeboxを購入する必要なんか無いんじゃないの?。

カタログを見ただけじゃ全然分かりません。
でもカタログを読み、ホームページで仕様を確認し、説明書を読んで、分からない所を電話で聞いた情報を総合的にまとめ、なんとか理解することができました(笑)。
 
著作権が問題だったみたいです。
 
著作権があろうと無かろうと、違法ツールや違法機器を使って簡単に音楽ファイルがコピー出来ちゃう時代。そんな時代にSDメモリーカードに書き込まれた音楽ファイルを、なんでもかんでも携帯電話に取りこんで再生するのはまずいんじゃないの。どうしましょう?。
 
ボーダフォンは考えた。
「著作権のチェック機能を持たせましょう。」
しかし、著作権のチェック機能を携帯電話に持たせると、携帯電話本体の料金が高くなる。
音楽を聴かない人にとっては大迷惑。
「ならば別売の外部機能にしよう。」
そう考え何か良いものは無いかと探した時に目に付いたのがパナソニックのSD-Jukebox。
 
SD-Jukeboxは著作権保護されている音楽ファイルが扱えない上、著作権保護機能が付いていないSDメモリーカードの使用もできなくなっているので、著作権保護としては申し分無し。
とは言うものの、著作権保護されている音楽ファイルってのはコピーコントロールCDの様なやつだし、大手メーカーのSDメモリーカードには、ほとんど著作権機能が付いているので著作権保護と言っても特別なものではないんですけどねぇ。

V602SHではSD-Jukeboxで出力されたセキュアMP3と言う音楽ファイルしか再生できなくすると言う方法で一件落着したと言う訳です。めでたしめでたし。
 
しかし、SD-JukeboxでSDメモリーカードに出力されたセキュアMP3と言うのがまた混乱のもと。実はMP3もセキュアMP3もファイル形式はまったく同じ。
ただ違うのは「SD-Jukeboxで出力されました」と言う識別がついているだけみたい。
ようは「著作権保護を考慮してますよ」と言うハンコをポンと押したようなもの。
V602SHはこのハンコが押されているかどうかをチェックし、押されていれば再生し、押されていないと再生しないと言うものなんです。
 
ですから「同じMP3なら・・・」と思い、SD-Jukeboxを使わずにMP3ファイルをSDメモリーカードに直接コピーしても、そのMP3ファイルはV602SHでは再生できません。V602SHで音楽を楽しみたいならSD-Jukeboxを買わなくてはならないんです。

SD-Jukeboxを買ってしまえばあとは簡単。コピー制限がついていない音楽CDならガンガンMP3ファイル化し、セキュアMP3としてSDメモリーカードに書き出し、V602SHで聴く事が出来ます。

もちろん、ネット上からダウンロードしたMP3ファイルだって、セキュアMP3にしてV602SHで楽しめちゃいます。

SD-JukeboxではCDのデジタルコピーの事を「コピー」と言わず「録音」と言っています。
著作権にかなり神経を使っているみたいですね(笑)。

さて、残りはコピー制限がついている音楽CDの処理ですね。
iPODのおかげで、もはやコピー制限付きの音楽CDの新規発売はありませんが、ここ数年で買った音楽CDはほとんどコピー制限付き。
 
このコピー制限付き音楽CDはV602SHで「録音」しちゃいましょう。こちらは本当の「録音」。
CDラジカセなどでCDを再生し、ヘッドホン出力端子等からの音楽信号を入力として、V602SHに録音しちゃおう言うもの。いわゆるダイレクトエンコードと言うやつで、V602SHの標準機能です。
 
でも、V602SHの端子は四角くて、CDラジカセの端子は丸いから、当然変換ケーブルが必要になります。
CDラジカセに光出力があるなら「光デジタル交換ケーブル」、通常のヘッドホン出力を使うなら「アナログ変換ケーブル」が必要です(1500円くらい)。
デジタルコピーに比べると多少音質は落ちますが、他に方法が無いので致し方ないでしょう。
 
こうしてなんとか、お気に入りの音楽をSDメモリーカードに書き出す事が出来ました。
しかし、これで終わりじゃないんですよ。
V602SHで音楽を聴くにはあともう1つ必要なものが・・・・それが「ミュージックキー」
「何じゃ、ミュージックキーって?」
携帯サイトから直接V602SHにダウンロードするらしい。そのお値段なんと1500円!。
「1500円のキーなんていったいどれくらいの容量があるんだ?」
めちゃくちゃパケット代が心配。
 
しかし、実際にダウンロードしてみるとほんの一瞬でダウンロード終了です。
どうやら「ミュージックキー」と言うのはプログラムではなく、その名の通り「キー(カギ)」のようです。もともとプログラムはV602SHに入っていて、そのプログラムを使える状態にするための解除コードが「ミュージックキー」。
ダウンロードしたデータは「ひらけ〜ゴマ」みたいな単純なコードなんでしょうね、きっと。
 
ただで配れるほど開発費が安くなかったんでしょう。
でも、V602SH買った人みんなから料金を徴収するわけにも行かず、しかたなく音楽を聴く人だけからオプションとして料金を徴収することになったのでしょう。
 
というわけで「ミュージックキー」や「SD-Jukebox」や「セキュアMP3」など訳の分からん物をなんとか解明して、V602SHでお気に入りの音楽を聴くことが出来るようになりました。
ふ〜、長かった。みなさ〜ん、ちゃんと付いて来られましたか〜(笑)。
 
左の写真が「アナログ変換ケーブル」です。
コピー制限の付いた音楽CDを録音(ダイレクトエンコード)する時に使うものですが、録音した音楽を聴く時にも使えます。

これがあれば携帯電話用の四角い端子のイヤホンではなく、オーディオ用の丸い端子のミニピンイヤホンを接続する事が出来ます。

普通、入力端子と出力端子は別物と考えてしまいますが、V602SHの端子は入力端子にも出力端子にもなるみたい。

CDラジカセをつないで録音する時も、ヘッドホンをつないで聴くときも同じ端子を使います。

長い長い道のりでしたが、やっとV602SHで音楽を聴く環境が整いました。

電車でお出かけの時ヘッドホンで聴くのはもちろんの事、車での移動の時はFMトランスミッタにつなぎ、車載スピーカーを使って大音量で音楽を楽しんじゃってます。

しかし、私のように新しいものがどんな構造になっているのか解明する事に興味を持っている人間ならまだしも、ただ、音楽を聴きたいと思っている人にとってはちょっと複雑難解で敷居が高いように感じました。

何しろ説明が少なすぎ。
ボーダフォンのパンフレットには普通のMP3ファイルが再生できない事が書いていないどころか、再生ファイルがMP3であることすら書いていない。
これでは自分の持っているCDが本当に録音再生できるか不安になってしまいますよね。
 
ボーダフォン(通信会社)、シャープ(端末メーカー)、パナソニック(SD-Jukebox)とSDメモリーカードメーカー・・・3社以上が絡んで1つの構成になっているので、それぞれが相手の分野の説明を避け、自社の領域しか説明していないからまったく全体像が見えて来ないんですよね。

全体を把握するには全てのメーカーの説明を読み、流れに合わせて要点のすり合わせをしなくてはならない。もう少しきちんとした説明がないと、安心して購入する事が出来ませんよ!。
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