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2004年12月29日 着信通知編
新しい携帯を買ったけど、仕事の方が忙しくてゆっくり説明書も読む暇もありませんでした。
おかげでいまだに古いPHSを使っている状態。本当は今月で解約するつもりだったんですけど、年末年始はゴタゴタしそうなので解約は来月になりそう。

ウチもやっとお休みに入りました。大掃除にとか言うものに全く関心がない私はさっそく新しい携帯を取り出して、いろいろいじくってみることにしました。

「まずはメールだよな」
なんと言ってもメールの機能。これが私の仕様にあわないと大変なことになっちゃう。最悪違約金を払って解約なんて事も十分ありえる。

パソコン宛の仕事のメールを携帯に転送し、パソコンにメールが来たことを知らせてくれなくてはならない。しかも無料で。
この機能欲しさにボーダフォンを選んだわけなんだから、このV602SHでも、しっかり私の使用方法にこたえてほしい。

そうなんだ、テストした携帯と機種が違うから一抹の不安がある。

さっそくテスト開始。パソコンから私の携帯宛にメールを送る。
携帯がやさしい音色のチャイムを奏でる。
「おお〜〜、なんかメールが届いたって感じ」
今まで古いPHSで無機質な着信音だったから、とても新鮮な音色に聞こえる。

するとサブディスプレイにメール受信の「!」が現れた。「よしゃ、実験した時とおんなじ」
なかなか好調な滑り出しです。これなら寝ている間や風呂に入っている間にメールが来ても、わざわざ携帯を取り上げてメールが来ていたかどうか確認せずに済みます。

「あとはこいつをいかにして消すかだよな」
ここからは説明書を読みながらの作業。しかし、思った以上の操作性にビックリ
先行受信される無料分の192文字を読んだらショートカットキーで別メニューへ。そこで「一件削除」を選ぶだけ。

あっという間の一件落着です。あとはパソコン宛に来た仕事のメールを携帯に転送するように設定してあげるだけ。これだけで、パソコンにメールが来たことを教えてくれるどころか、先頭の192文字も無料で読めちゃう。ボーダフォン様様ですね。

もちろん、携帯にあるメールを消しても、サーバには未読のメールが溜まっていきますが、サーバの容量が残り20%になると警告のメールを送ってくれるんだって。そのメールが届いたら「メール全消去」を実行してあげれば、サーバ内に蓄積されたメールが一発で消し飛んじゃう。

「これで完璧だな」
多少あった不安がすべて解消されて一安心。携帯を充電用の卓上ホルダに戻して、別の機能について調べようと思ったとき、その事に気が付いた。

なんと、「!」が表示されるサブディスプレイが裏側になっている。

「アホか!」

これじゃ、風呂やトイレに行っている間にメールが入ったって分からないじゃないか!。まさか、毎回ホルダからはずして裏面のサブディスプレイを確認しろって事か?

それともトイレに行く時もいちいち携帯を持ち歩けって事か?。
全くシャープは何を考えているんだ!。

サブディスプレイが表になるようにセットできないかと、いろいろ試してみましたが、サブディスプレイを裏側にしないとセットできないような構造になっている。

この携帯はメインディスプレイが180度回転する構造になっているので、充電中でもメインディスプレイが見られるように、この構造を選択したみたい。

と、なればメインディスプレイを使って不在時の着信を知る方法を検討しなくては。



う〜ん、確かにサブディスプレイを表にするより、メインディスプレイを表にした方が使い勝手はよさそう。
下の写真なんか普通の電卓のような使い方も出来るし・・・・。

しかし、メインディスプレイは時間がたつと画面が消えてしまう。もちろん消えないように設定できるけど、バックライトの寿命を考えるとあまりにも実用的じゃない。

「トイレの後、食事の後、風呂の後、毎回毎回なんかキーを押してディスプレイを表示させるか・・・・めんどくさいぞ」

他に方法はないか・・・・。説明書必死になって読み漁る。
「これだ!」
苦闘の末、見つけたのはランプ表示設定。
メールや電話があったらモバイルライトが点滅するってやつ。
まさに一発逆転。
「なんだぁ〜、シャープもやるじゃん。こんな取って置きの機能を隠しておくなんて」
さっそく、ランプの表示を設定する。

「着信はマスカットだな。ウエブはチェリー、メールはレモン」
なんと、情報の種類で光るライトの色を変えられる親切さ。
しかし、赤とか青とかにすれば良いのに、わざわざ果物の名前にしているのが解せない。
ブルーベリーくらいなら、なんとなく想像つくけど、ペパーミントとかライチフルーツってどんな色だ?。

設定が終わる。どんな風に光るのかワクワク。
携帯をホルダにセットしてさっそく実験を開始!・・・開始・・・開始?。

モバイルライトが・・・・裏向き。
なんと、モバイルライトはサブディスプレイの横。ホルダにセットすると裏向きになる。
これじゃ、何の意味もない。

「しゃ〜〜〜〜ぷ!」
叫ばずにはいられなかった。

もはや命運は尽きた。
携帯を置いて部屋から出たら最後、戻ってきたら必ず何らかの操作をしなくてはならない。
そうしなければ、不在時に着信があったかどうか確認できない。なんてこった。

「でも、もしかしたら・・・・」
案と言うには余りにもみみっちい方法だが、ひとつだけ思いついた方法。ホルダと携帯の間にちょっとだけ隙間がある。その隙間から点滅するランプの光が見えるかもしれない。

最後の望みをかけて実験スタート。携帯をホルダにセット。パソコンから携帯宛にメールを送る。メールが届くほんの数秒の間にホルダを水平に持ち上げてホルダと携帯の間に空いた隙間を覗き込む。

「頼むぞ!」

食い入る様に覗き込む目に、まばゆいばかりの光が飛び込んできた。

「うわ!なんだこれ。どうなっているんだ」
訳が分からん。隙間から光が漏れるんじゃなくてホルダが発光している。

「もしかして、着信があるとホルダも光るのか?」
もう一度実験。確かにホルダが光ってる。携帯に電話をしてみる。今度は別の色、設定した色で光ってる。

「おおお〜〜、しゃ〜〜〜〜〜ぷ!!。」
これだ、これだ、まさにパーフェクト!。私が望んでいた機能だ。しかも色分けまでするなんて回答としては120%。すごいぞシャープ。さすがだシャープ。

構造的には裏側で点滅しているモバイルライトの光をレンズで採光し、光ファイバーで誘導し、ホルダの側面から発光させるというものでした。

いや〜、お見事です。
パソコンに来たメールの確認機能と不在時の着信のお知らせ機能。懸案だった二つの問題点をパーフェクトにクリアしてくれました。これでボーダフォンにした甲斐があったというものです。ありがとうボーダフォン。ありがとうシャープ。
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