コンタクトレンズ検査の不正請求の横行が、連日マスコミに取り上げられています。
私もつい最近、使い捨てコンタクトレンズを購入しようと、いろいろと調べた時期がありました。
その時の調査では、店外の眼科でコンタクトレンズ診療を受ける場合、どのお店も判を押したように「検査料は2,000円くらい」と言っておりました。
私の保険は3割負担ですので、自己負担が2,000円なら実際の診療費は6,666円。
これは2006年4月に法律で強制的に値下げされる前の価格です。
で、本当のコンタクトレンズ検査の自己負担金額は、私の保険だと580円程度。恐ろしい話です。
しかし、医療費を計算するコンピュータのシステムエンジニアを4年間もしていた私は、現場(病院)で、もっと恐ろしい現実を見てきました。
保険機関への料金請求はたった一枚の紙。その紙を見て妥当ならば保険機関は病院に料金を支払います。病院から見れば妥当ならば料金を支払ってもらえると言うこと。
「この病名なら、この検査をした事にしても大丈夫だから追加して」
「この注射は毎日やっても問題ないので、この日とこの日も追加して」
実際にされていないものが、どんどん請求書に記入されていきます。
「収入が大きく減り、うちのような眼科はやっていけない。現場のことを知らない人たちが作った制度で、早く改正されることを期待している」とは、眼科の事務責任者が語った言葉。
医師が高級外車を乗り回し、銀座のクラブで豪遊しているのを見れば、庶民に理解が得られないとばかりに厚生労働省は医療費を値下げする。病院は値下げされたのではたまらんと、不正請求で収入減を補い、豪遊を続ける。まだ豪遊できるのかと、厚生労働省が再値下げ。それはたまらんと、さらに不正請求。
そんなイタチゴッコを繰り返しているうちに、もはやまともに請求していたのでは経営が成り立たないところまで来てしまったという事なのでしょうか。 |