ワールドカップも大詰めを迎えました。
日本が負けてしまった時は虚脱感で何も手につかなくなってしまいました。
でも、すぐに立ち直ってスカパーの再放送でサッカー三昧の日々を送っています。
私は自営業。
うちの会社に古ぼけたパソコンが1つ。まだWindowsなんか無くてMS−DOSと言うOSが一般的に使用されていた頃のパソコン。
まだ現役で事務的な仕事をさせているんだけど、そろそろ引退させよっかって考えた。
CAD/CAM用のハイスペックWindowsパソコンがあるから、そこに移行すればパソコンラックが1つ減って狭い事務所が少しは広くなるしね。
それに壊れたときのためにバックアップを取っておいても、こんなパソコンもう手に入らないから意味無いよ(笑)。
でも、この中に入っているソフトは私がコツコツ作ったソフト。
当時は、事務用のソフトって今みたいに安くなかったから、汎用のカード型データベースソフトを買ってきて、コツコツ作ったんだ。
納品書、請求書・・・暇さえあれば少しずつ業務を増やして。
在庫管理、棚卸・・・コツコツ、コツコツ。
元帳、給料・・・・・・・結局、今あるシステムになるまでに1年近くかかったかな。
今回は市販されている販売管理ソフトや給与ソフト、在庫管理ソフトを使おうと思ったんだけど、全部そろえるとなるとやっぱ高いね。昔に比べれば全然安くなっているから、がんばればそろえられないことも無いんだけど、デモをやってみるとソフトに合わせてうちの運用をちょっと変えなくてはいけなくなってしまうところもあって・・・・。
結局、汎用のカード型データベースソフトを買う事にしました。
納得の行くロールプレイングゲームが無いから、ロールプレイング作成ソフトを買ってきて自分で作っちゃおって感じです。自分に合わせて何だって出来ちゃうけど、作るまでがめちゃくちゃ大変。
今あるカード型データベースソフトはMS-DOS版。こいつのWindows版があればいいんだけど・・・・。
近くの電気屋さんに行ったらあっけなく発見。MS-DOS版に比べると定価で半値近くになっている。「ソフトって、昔は高かったなー」なんて感傷に浸っていたときふと思った。
「中古ならもっと安いかも」。
中古ソフトと言えば秋葉原。でも、その前にとりあえずインターネットで調べてみる事に。
「中古ソフト」で検索するとインターネットオークションのホームページにたどり着いた。
「そういえば、最近何かと話題になっているな〜」なんて思いながらカード型データベースを探してみると・・・発見!。1つ前のバージョンだけどしっかりWindowsに対応している。
値段はなんと500円!・・・・・今のところ。入札している人は一人だけ。
最終的にいくらになるか分からないけど、ギャグ程度で入札してみる価値はありそう。
早速、入会手続きをする。
月会費300円程度。住所氏名、クレジットカード番号などを入れるとその場でオークションに参加できるようになった。審査やら何らやで1週間ぐらいかかると思ったけどすごいね。
すぐにカード型データベースソフトに入札しようと思ったけど、値段が上がって今入札している人を刺激するとまずいからここはガマン(笑)。
でも、ちょっと入札してみたい。
何がいいか悩んだけど、すぐに思いついた。
メガバスのルアー。ルアーをやっていない人は最盛期の「ガンダムプラモデル」とか「たまごっち」を想像してください。「抱き合わせ」とか「プレミア」と一緒に(笑)。
「マーゲイSW 100円からスタート!」こいつの定価は1500円くらい。
とりあえず110円で入札してみる。すると私の110円が表示される前に120円になってしまった。自動入札ってやつ。
例えば「1000円までならいい」と言う設定にすれば、誰かが高値で入札すると1000円以下なら、それより1つ高い値段を勝手に付けてくれる。
1000円札をブローカーに渡して「これで買ってきてくれ」って言っている感じ(笑)。
私も早速やってみた。
ブローカーに500円渡して「これでマーゲイを買ってきてくれ」って頼んだけどあっさり510円に更新されてしまった(笑)。
デストロイヤー610XS(4万円くらいの釣竿)なんてのもあった。
私が欲しいロッド。こいつもお店で売っているところを見たこと無い。
が、ここでは10本ほど売っている。「お店の人が出しているのかな?」
そう思ったけど「保証書は私の氏名が入っています」なんてのもある。
「今日買ってきたばかり」なんてのもあった。
そう、ここに出している人はロッドが欲しくて買ったんではなくて、ただ単に小遣い稼ぎで買っているに過ぎない。5000円くらいの儲けになるのかな?。
「買えば儲かる」そんな図式が広まってしまっては、本当に欲しい人は買う事が出来ない。
お店の人だって定価で売るよりオークションに出したほうが高く売れるなら、そちらでさばいてしまってますます入手が困難になってしまう。
本当に欲しい人は「プレミア」を払って「中古」を手に入れるしかなくなってしまう。
小遣い稼ぎで買いあさっている人々があさましく思えるし、そんな人から買わなくてはならない自分を含めたエンドユーザーが哀れに思えてくる。
でも、ちょっと見方を変えるとまったく違った図式が見えてくる。
インターネットが無い時代を思い出してみる。
610XSが欲しかったけど、どこを探したって見つからない。
「多分、一生探しても見つからないだろう」そのときはそう思っていた。
「誰か5000円あげるから探して来て」って言ったって誰も探して来てはくれないでしょう。
5000円全てを電車賃につぎ込んで探し回っても見つからないのは分かりきっていたから。
でも、今はインターネットを開けば5000円で探してきてくれる人がいる。
どんなに山奥に住んでいても、5000円で探して家まで届けてくれる人がいる。
そういうことなんでしょう・・・・・多分。
さてさて、カード型データベースの方は終了時刻が翌日の朝になっていた。
「明日の朝、終了30秒前に入札して再入札する時間を与えなければ私の物だ!」
悪知恵だけは働く(笑)。
次の朝、終了10分前にパソコンの前に座る。
カード型データベースソフトは500円のまま。
「ふふふっ、何も知らずに安心して。今ごろは通勤電車の中だな」
さて、いくらで入札しようか。
あまり安いと自動入札され、こっちが再入札する時間が無くなって自爆してしまう。
だけどあまり高いのも出展者の漁夫の利だし・・・・・。
深読みせずに正当な値段をつける事に。
秋葉原で買えば中古で3000円くらいかな・・・。
でも、秋葉原までの電車賃を合わせると4000円。
でもでも、秋葉原まで行くとあそこのお店でラーメンが食べたくなる。
豚の角煮と煮卵がめっちゃくちゃうまいラーメン。もちろん「全部乗せ」を注文して1000円。
「入札額は5000円で決まりだね!」
時計を表示してきっちり30秒前に5000円で自動入札。
「510円 現在あなたが最高金額です」の文字が!。
「おーっ、そうか。最高金額か!」なんかとっても興奮(笑)。
自動入札をしている人はいなかったみたい。
残り30秒。私と同じ様にこの時間パソコンの前に座って、金額の変化を凝視している人が日本のどこかにいるのだろうか?。
さーどうなる。この30秒の間に誰かが再入札してくるか?。
5000円を超える金額を提示しなければ私の勝ち。
5010円を提示してきたらどうしよう。
もし、落札できなかったら新品を2万円で買わなくてはいけない事になるかもしれない。
6000円までアップしておくべきか?。
たった30秒だけど胸の鼓動が高まり、心の中で葛藤が続く。不安と焦りで喉が乾く。
「誰か入札したか?」
更新ボタンを押すけど510円のまま。
更新ボタンを押すこと数回、私の入札した商品が一覧から無くなる。
入札が終了したらしい。
「???どうなったんだ?。誰が落札したんだ?」さっぱりわかんない。
もちろん、ちゃんと確認できるんだけど初めてなのと興奮状態で良く分からない(笑)。
と、そのときメールを着信。
「おめでとうございます!。カード型データベースを落札しました」とオークション主催者。
「うおーっ、やったー、落札、落札、俺の勝ち!」むちゃくちゃ嬉しかった!。
さて、金額は・・・・・・510円。ハハハ、誰も競っていなかったのね。
でも、あの興奮は癖になりそう(笑)。
1つ前のバージョンとは言え2万円近いソフトが510円とは!。
でも、送料とか振替手数料とかで結局1300円くらいになっちゃった。
それにしても安いよね。売った人がかわいそう。
出品するにも写真撮ったり文章を書いたりで1時間くらいはかかったでしょう。
商品の発送も、梱包したり郵便局に持ち込んだりと結構手間隙かかったはず。
それで510円とは・・・・。
私の使わなくなった2万円のロッドが、500円で落札されたらやっぱがっかりするかな?。
もしかしたら、いらなくなったロッドを大事に愛用してくださる方が見つかって嬉しく思うかも。
発送だって、商品を受け取った人が箱を空けて喜ぶ顔を想像しながら梱包すれば、そんなに大変な作業ではないですしね。
今回は私にとって有益なものを出展していただきありがとうございました。
大事に使わせていただきます。
PS:金融機関と運送屋さんも出品者に感謝しましょうね。 |