今日、大田区の工場で働く人で作っているクラブの月例会がありました。
普段はおじさん達の酒飲会で、まだおじさんでない(と自分では思っている)し、お酒も飲めない私は不参加。しかし今回は幹事の一人となってしまったので渋々参加。
内容はバーベキューをしながらのソフトボール。
と言うか、ビールを飲んでソフトボールでもしましょうかってな感じ。
ビールが入ってしまうとグダグダになってしまって、酔っ払い相手の退屈な時間になってしまうだろう・・・・憂鬱。
今回、大田区の工場で働く人って事で、中国人が8人ほど来ていました。
彼らは研修生。
中国の大学を優秀な成績で卒業したかなりのエリートで、国費を使って研修に来ています。
つまり、国が期待するエリートたち。
そんな人たちが日本に来て、日本人が嫌う「3K」と言われる職場で、汗まみれ油まみれになりながら、安い賃金で単純労働をしている。
外見はまったく日本人と同じなのにね、生まれた国が違うだけでなぜこれほど差が付くのか?。彼らはそれをどう思っているのか知りたいが、その辺の難しい話をするとなると誤解が怖い。彼らはそこまで日本語に精通していないし、私なんか「ニーハオ」くらいしか知らない。
言葉の壁って難しい。
彼らは餃子を作ってきてくれました。水餃子。
なべを使って煮るんですけど、鍋が大きくてなかなか温まらない。
ヤキソバや焼肉を始めるのに火種としての炭をちょっともらおうとしたら、めちゃくちゃ怒られた。「炭を持っていたれたら鍋が煮えないよ」と言われたと思うんですけど、言葉の意味が分からずイントネーションが違うから、その場では怒られたように感じた。
「今使っている炭火は俺が起こしたんだ!」って言ってやりたかったけど中国語はわかんない。新聞紙を丸めて火をつけて、集めてきた小枝に移して、炭に火をつけた。めちゃくちゃ大変だったんだぞ!。
「火種があれば簡単に火がつくのに」ってブツブツ言いながら最初から火を起こす。
炭を起こしている間に鍋の横で肉を焼いていたんだけど、ちょっと鍋を横にずらしてもらえないかで、またひと悶着。ハァ〜、言葉が通じないと言うのは疲れる。
ソフトボールは3試合予定していたんだけど、案の定2試合でグダグダ。
中国人はソフトボールはあまり興味無いみたい。空いたグラウンドでサッカーを始めた。こんな暑い中で良くやる(笑)。
しかし、中学高校とサッカーをやっていた私は体がムズムズ。
とうとうガマンしきれなくなって仲間に入れてもらってしまった。
他にもウズウズしていた日本人2人も合流して全部で11人。
最初は丸くなって蹴っているだけだったけど、2チームに分かれてミニサッカーを開始。
サッカーなんて大学の体育の授業以来約10年ぶり。すごくワクワクした。
全員サッカーの素人、トラップの仕方とかで分かる。
サッカーは、やっていた人とやっていなかった人の差が大きく出るので、こういう時は中盤でパス出し役に徹する。・・・・のはずだった。
やってみてビックリ。まったく体が動かない。素人だから正面からボールを取りに突っ込んで来る。間合いを計ってアウトサイドキックでちょこんとボールを横に蹴ってかわすんだけど、ボールに体がついて行かないから、体と体がぶつかる。オブストラクションなんだけど審判なんかいないからそんなのは無し。
ドリブルもボールは相手の股間を抜けていくんだけど、体が相手の横をすり抜けられずにドカンとぶつかる。うまく行かないから真剣になってボールを追い駆け回して、気付いた時にはすっかり素人に溶け込んでいた(笑)。まったく歳をとるって言うのは恐ろしいもんだ。
「昔取った杵柄」なんてものは無し、ホント、サッカーなんかやったこと無いおじさんと同じレベルだったよ、悲しいくらいいに(笑)。
日本人もパラパラと参加してきて、日中同じくらいの人数になったので、とうとう日中戦開始!。
試合のほうは日中戦になる前は2対0で我がチームの勝ち。私は1アシスト、エッヘン!。
日中戦になってからは0対1で負けたかな?。もうバテバテで意識が遠のいていたから記憶に無い(笑)。
一時は「中国人はひとに対する配慮が無いのか?」くらいの気持ちでいたけど、サッカーをした後には、なんかすごく分かり合えた気がした。不思議だけどこれがスポーツと言うものなんだろうね。そしてスポーツをしたくなる理由の1つなんだろうね。
中国人がサッカーを始めたのを見て「俺もやりたい」と思ったのは、いざこざで心に引っ掛っていた物があったからかもしれない・・・それは言い過ぎかな(笑)。
「今晩、ブラジルに勝てよ!」なんて言葉を交わしながら今日はお開き。
ちょっと筋肉痛だけど、とっても楽しい1日でした。
中国人がいなかったら酔っ払い相手の退屈な時間を過ごしていたことでしょう。
中国の皆さんありがとう。
ps:ブラジル戦負けちゃったね。日本も1勝も挙げていないし、韓国もまだ1勝だけだから気にせずに、次がんばろう!。 |