<シーバスボート 編>
去年も今年もお仕事に恵まれて、なかなか釣りにいけません。
去年はたったの10回。今年は春先はいいペースだったんですけどね、そのあと仕事が忙しくなって・・・。
さてさてそんな中、またまたボートをチャーターしてボートシーバスを満喫してきてしまいました。チャーターしたのはもちろん毎度おなじみ 「福の神」さん。
さかのぼる事、今年の3月。激戦の予約早押し競争に打ち勝ってゲットした乗船枠です。
仕事が忙しくて、一時はキャンセルも覚悟したんですけど運良く仕事も一息ついてホントに幸運でした。
9月の予約を3月に早押し競争・・・・。
その人気の理由の第一は値段の安さかな。でも、実際乗ってみると値段の安さより船長のタムラさんのお人柄や、操船術、攻略法にあることに気が付くんだよね。
シーバスの初心者さんもベテランさんも一度は乗ってみてください、得るものは多いし、理屈ぬきで楽しめます。
さて、予約は4時からだったんですけど、未明のナイトゲームを楽しもうと3時の出船になりました。まず最初は荒川の河口部。陸橋の明かりと橋脚を絡めたゲーム。
このゲームは前回もやったんですけど惨敗でした。風が強くて流れも速くてゲームどころじゃなかったから。今回も風は多少穏やかだけど、大潮の上げが厳しく激流状態。
しか〜し、前回とは違う!。タックルケースの中には出撃の時をいまや遅しと待ち受ける「コモモ」の姿が。
そう、ボートのデーゲームを想定していた前回はコモモを自宅待機としてしまった、それが敗因。この激流の中、表層をしっかり水をつかんでアピールしてくれるルアーはコモモしかない。
コモモを片手にボートがいい位置に付くのを船首に立ってじっと待つ。
イメージ的には巌流島に向かう武蔵、気合十分!。
「よしだっちさ〜ん」タムラさんが不意に声をかけてきた。
???ここから投げるのか???ちょっと位置が悪いような・・・・?。
「流れが強すぎるからやめましょう」
ひえ〜〜、そんな〜〜。せっかくのリベンジなのに〜〜。とはいっても前回惨敗している手前、やらせて欲しいとはいいづらい。
・・・・コモモ・・・ゴメン・・・・(笑)。
場所を大きく移動。投光機が海面を照らしている場所に到着。
まだ未明で辺りは暗い。灯りに集まるシーバスを狙う。風は強く流れもある。そんな中、明暗部に向かってキャスト。
キャストするのはお気に入りのNJ-85、ど派手カラー(と私が勝手に呼んでいるやつ)。
明暗を絡めたストラクチャーをじっくりデッドスローで引いてくると・・・・ゴン・・・・・ゴン。
あわせようのないショートバイトが2度ほど。
「魚がいる!」
こうなると俄然やる気モード。次のキャストでは早速HIT&GET!。
魚はいる、大きな群れじゃないけどかなり活性の高い群れと見た。が、NJ-85への反応がいまいち鈍い。流れも風もあるから、ボートの位置を直しなおしキャストをしているせいもあるが、どうも連発しない。
「もう少し深め」
前回の経験がそういっていた。ルアーをチェンジ、マーゲイ。
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もちろんただのマーゲイじゃない。私のパイロットルアーであるNJ-85の一番好きなど派手カラーと良く似た「ハチローリアクション」ってカラー。
一番上がNJ-85、その下がX−80とマーゲイ。どちらが先にこのカラーにしたかは知りませんけど良く似てるね。
しかし「ハチロー」がリアクションするってのはどうなんでしょう。 |
多分バスで有名な八郎潟の「ハチロー」なんでしょうが、バスをやらない私には「たこ」とか「宅」あたりのハチローを連想してしまう。それがリアクションを取るカラーとは・・・・。
マーゲイを海面が明るくなっている向こう側にキャストする。スローのダダ引きでしっかりレンジをキープ。明るい部分を通り越して2メートルのところでゴン!。ボートをつけ直し、つけ直ししていろんな角度からいろんな引き方をしましたがこのパターンが一番多かったかな。
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サイズ的には50〜60cm。
トントントンと3キャストほどバイトやHITがあったあとパタッと反応がなくなり、またしばらくするとまとまってバイトやHITがあると言うなんとも不思議なパターン。
いろいろ試してみたかったけど、夜明けまでのわずかな時間が勝負だったので、ルアーチェンジは行わず、マーゲイを信じて7GETくらいだったでしょうか。 |
さて、夜も明けて周りが明るくなると今度は護岸に付いたシーバスを拾っていくゲーム。
陸っぱりがメインの私には一番慣れ親しんだゲームです。
いつもはポツリポツリとヒットするんですけど、今回はすごかった。
5キャスト位すると必ず一回はHIT。それを繰り返しているうちにパターンを発見。
いつものようにキワぎりぎりに落とさないとヒットしない。でも、キワぎりぎりに落としてもヒットしないときがあるし、勝負がめちゃくちゃ早い。
キワぎりぎりに落とすために7分くらいの力でキャストしていたんですけど、多少飛距離が出たキャストのみ着水から1、2メートルと言う早いタイミングでバイトしてくる。
「と言うことは・・・・」
そう、もう少し遠くに投げてあげれば・・・・・。
遠くに飛んでもキワぎりぎりじゃないと意味がない。神経を集中させて8分から9分の力でNJ-85をロングキャスト。狙い通りキワに着水。アクションは付けずミドルスピードで引いてくると・・・・着水点から5メートルくらいのところでゴン!。
シーバスはあの距離からこのボートに気が付いていたんでしょうか?。今まではあんまり意識したことなかったんですけど、ロングキャストにしてからは1キャスト1ヒット状態。
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しかも、全てが着水直後のヒット。10匹以上GETしましたが、引いてる途中で食ってきたシーバスは一匹もいませんでした。もちろんトゥイッチ、ジャークス、トップ&ゴーなどなどいろいろ試してみたんですけどね。
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さてお次は船や建造物などを攻めるストラクチャーゲーム。
明暗部あり、護岸あり、ストラクチャーあり。各セクションごとにメリハリをつけてゲームを組み立てるやり方も「福の神」さんの魅力の1つ。
明暗部もなかなか良かったし、護岸も絶好調。さて、ストラクチャーゲームはどうでしょう。
まずは停泊船。
停泊している船の回りを攻めるんですけど、やっぱ基本は船体ぎりぎりを攻めること。
コントロールキャストしてキワぎりぎりに着水。そこからゆっくり引いてくると・・・スカ。
もう一度、同じところを攻める。前のキャストよりさらにギリギリ。船体のフジツボにこすった。「これで食わなけりゃ、ウソだ」
が、シーバスの反応はまったくなし。
「ここにはシーバスはいなさそう」
そう思うと集中力なんてあっという間に切れてしまう。キャストしたNJ-85はキワから離れること2メートル(笑)。
「ミスキャスト!」タムラさんが見ているからね。とりあえず言い訳しとかないと、あそこを狙ったなんて思われたらみっともないぞ。
着水後、軽くジャークを入れてテロテロとリールを2回転。別に何も考えていなかったんだけど、キャスト後の一連の動作は体が覚えていて勝手にやったこと。ルアーを回収するため高速で巻き上げようとした瞬間ゴン!。
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いやー、びっくりした。あんなところで食ってくるとは!。こいつをゲットしたあと、なんとなく遊び心が・・・・。すでに20匹以上GETしている余裕のなせる業。
また、キワから2メートル離れたさっきのところをトレースしてみる。すると、なぜかゴン!。
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「あそこに何かあるんですかね〜」ってタムラさんに聞いて見る。
「いや〜、何もないでしょう」
だよね、船が停泊しているすぐそばにストラクチャーがあるわけない。
しかし、そのなにもないところが1キャスト1ヒット。次から次へとGETして7、8匹くらいはいったでしょうか。ファイトが忙しくって数えてなかった。
護岸も良かったけどストラクチャーはもっと良かった。どのストラクチャーも、しっかりキワを通してあげれば確実にヒット。3キャストでノーリアクションなら首を傾げてしまうくらいの怒涛のバイト。
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NJ-85のレッドヘッド、ど派手カラー、イワシカラーをローテーションしながら同じストラクチャーの同じコースで5、6匹GET。
ばらしたルアーにさえガンガン追い食いしてきて、シーバスの活性は最高潮。
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伸びたフックをペンチで直すんだけど、あまりにも頻繁に直すのですぐに折れちゃう。
折れた標準の8番フックを、伸びないように6番フックに交換したんだ。
終わってみれば3個のNJ-85の6本のフックのうち4本が折れてしまい、6番フックに変わっていた、ハハハッ。
時間も11時を回ってゲットしたシーバスはフッコ以上で60匹近く、セイゴも加えれば70匹はいったでしょうか。さすがにこれだけのシーバスとファイトすると腕は痛いし握力は無くなるしでまともなキャストも出来ない状態。
シーバスはいたんですけどね、狙ったところから2メートルも離れたところに着水するようなバテバテキャストと、ソコリの潮止まりで見切られ反転の嵐。まぁ私の右腕も、もはや60UPとファイトするだけの力が残っていなかったんですから良かったとしますか(笑)。
「体力の限界」ってことで今日はお開き。
こんなお祭り騒ぎの釣行は久しぶり。
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キワから多少離れていてもシーバスは食ってくるからキャストが雑になる。さらに、ばらしても次から次へとアタックしてくるからファイトも雑になる。そんな中、集中力を保つのは、ぜんぜん食わないときより難しい。めちゃくちゃ贅沢な悩みですけど(笑)。
船長のタムラさん、今回もありがとうございました。
次回もまたお願いいたします。
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