<チャーターボート シーバス 編>
会社の創立記念日(みたいなもの)を利用して平日にシーバスボートを楽しんできちゃいました。もちろんチャーターしたボートは 「福の神」(新しいホームページは表示されるまでまどろっこしいぞ・・・笑)
サラリーマン時代の創立記念日は上司とゴルフが定番だったけど、サラリーマンやめて福の神さんに出会ってからこればっか。
4時前に出港。あたりはまだ暗い。得意のナイトゲームから始まる。
第一の目標に向かいながら、灯りのともった場所をつまみ食い程度にチェックしていく。
ナイトレイド97Fをセット。灯りのともった明暗部、周辺部、ストラクチャー周りをデッドスローで探っていくけど何の反応もなし。
「まぁ、ここはね・・・」
っと、タムラさん。しかしなんとなく先行きが怪しくて不安・・・。
第一のポイントに到着。
場所はう〜んと・・・・船(笑)。でっかい船。その辺に泊まっているような、でっかい外洋の貨物船の周りを攻めたんだ。
「こんな船の周りに魚がいるのかな?」
ちょっと不安になりながらNJ-85をキャストするといきなりバイト。
あわせようがなかったんだけど、そのまま引いて来たらまたバイト。
「魚がいるぞ!」
こうなるといきなり気合が入って本気モードに突入。
周りはもう明るくなってきた。ショートバイトは見切られているからだろう。ナイトゲームからの続きだったからスローで引いていたのがいけないんだ。
貨物船のキワにキャスト。少し速めのストップ&ゴー・・・・・食ってこない。
それならミドルに落としてストップ&ゴー・・・・・だめ。
トゥイッチング、ジャーク・・・・だめ。
魚を見失った。
いろいろ試しながら最初にバイトしてきた状況を思い出す。
「確かあの時は、ナイトゲームを引きずってスローのダダ引き」
もう一度スローのダダ引きをやってみると・・・・・ゴン!。あわせようのないショートバイトだけど確かに食ってきた。
魚を見つけた!。デーゲームという固定観念で魚を見失っていたんだ。
スローのダダ引きにすると面白いようにバイトしてきた。
しかし、1GET出来たもののなかなかフックアップしない。
何かが違う・・・・。
そう思ったとき1匹のシーバスが解決策を教えてくれた。
海は澄んでいたから近くまで来るとルアーが良く見える。
NJ-85は1メートルくらいのレンジを泳いでいる。
すると海の底からシーバスが現れ、NJ-85に真下から襲いかかったと思った瞬間、身を翻して海の底に潜っていった。あとにはゴンという衝撃が残っただけ。
その速さはまさに驚き。ひったくっていくという言葉がぴったり。
「レンジが浅いのか・・・・」
もう少し速く気づくべきだったかも。
デーゲーム=速く、深く
ナイトゲーム=ゆっくり、浅く
という固定観念から抜け出せなかったのが敗因。
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「ゆっくり、深く」を実現するためにマーゲイSWをセット。するとすぐに1GET。そのあとのキャストでも連続HIT。が、船べりで突っ込みバラシ(笑)。
あっという間に調子が出て、さらに2本追加したものの時すでに遅し、有望な場所はNJ-85で荒らした上に、ボートまで通してしまったので魚は沈んでしまった。
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しかし、この釣りは楽しかった。まるで推理小説を解いて行くような面白さがあった。
しかもそれがピタッとはまったからね。こんなことは年に一度くらいさ(笑)。
思いっきりゲームを楽しんだって感じ。
満足満足と思いながらタムラさんに「7匹位釣れました?」って聞いたら「4匹ですよ」だって。
満足感と釣果は比例しないのね(笑)。
この後、護岸回りを攻めました。
マーゲイSWに反応がなかったのですぐにNJ-85にチェンジ。
この辺は、頭が柔軟になってきていたね。すぐに2匹追加。
ここまではめちゃくちゃテンポ良かったんだよね。
時間は5時。1時間あまりで6匹。バイトも頻繁にあって忙しいくらいだった。
しかし、夜が完全に明けきり、ソコリにかけて潮が止まりだすとまったくあたりなし。
満潮近くの11時までの6時間に釣った魚はたったの2匹だけ。
なのに、走ってるボートに飛び込んできたボラは3匹。
釣りするより、ボートをヤミクモに走らせてた方が釣果が上とは(笑)。
そうそう、そのうちの1匹はタムラさんの横っ腹に直撃したんだ。
「うっ」じゃないけど「うっ」に近いうめき声とともにボートのスピードが落ちたから
どうしたのかと思ったらボラロケット食らったって。
私のHIT率は、ボラロケットのHIT率の2倍程度なのね(爆)。
11時近く。壁際を攻めているといきなりゴンゴンゴンっとロッドに衝撃。
軽くあわせてファイト開始!。
「キワから離して!」ってタムラさん。
下がえぐれているから、逃げ込まれるとラインブレイクになりかねないらしい。
しかし、シーバスは食ったあとのヘッドシェイクでフッキングしているからかかりが浅いはず。
しかもテール一本の可能性が高そう。
「無理に引っ張ると確実にバラス」
知ってか知らずかシーバスはえぐれの中に逃げ込もうとする。
逃がさないけど、引っ張らない。まさにギリギリの駆け引き。
シーバスとの綱引きは同じ力で引きながら、その場で留まっていると思ったんだけど、実際はタムラさんがボートを壁から離してくれていて大きなファイトフィールドが出来ていたんだ。
海面だけ見ていたからなかなか気が付かなかったよ(笑)。
ファイトフィールドが出来ればこっちのもん。
シーバスを行きたい方に行かせてやり、そこから大きな弧を描くように船べりに寄せてくる。
案の定、テールフック一本が下あごにフッキングしているだけの不安定な状況。
「無理に引き出さなくって良かった」
ってほっとした瞬間、急激な突っ込みでまさかのバラシ。これはショックだった。
あの難しい状況を切り抜けたのに、ちょっとした気の緩みで・・・・。
後悔、先にたたず(笑)。
ちっこいのがプルプルとか、食った直後のエラ洗いで外れちゃったのはしょうがない。
でも、船べりまで寄せてきたのを逃がすとは・・・。
しかし、悪夢はこれだけじゃ終わらなかった。
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この後、2匹連続で船べりまで寄せてきてのバラシ。まるで悪魔に取り付かれたよう。何がいけないのか悩んでしまった(笑)。
しかし、4匹目はなんとかGETしていやなムードを打ち消すとさらに2匹追加。ボートゲームらしいテンポの良さ。
「ここ攻めたら終わりにしましょう」とタムラさんが言った場所で運良く1匹追加して今日は終わり。
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今回は12匹。サイズも50前後でレギュラーサイズがそろいました(30cm1匹いたけど・・・笑)。
まるで自分の力で釣ったようなこと書いちゃってますけど、タムラさんのアシストなしには釣れなかった魚です。
必死に岸壁につかまって、ボートが潮や風に流されないようしているタムラさんの頭越しにルアーを投げるんですから。
人を踏み台にして釣った魚です。タムラさんありがとうございました。
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