ここは、潮の流れの上流に昼間のように明るい陸橋があるんだ。
そこはいわずと知れた1級のポイントなんだけどね、人が多くてプレッシャーが強すぎ。
人に混じり沖に向かってルアーを投げるのもあんまり好きじゃないしね。
で、流れの下流の人気のないここに来たんだ。
でも、二流のポイントってわけじゃないんだよ。
強いプレッシャーを避けて、流れてくるバチを捕食するシーバスは結構多い。
潮が動き出したとたん一気に活性が上がることもあるんだ。
それにね、陸橋付近は高い建物があって風をさえぎっているけど、ここはこの季節向かい風になることが多い。
陸橋から潮に流されたバチが、さらに風に流されて岸際に集まるんだ。
バチを求めてフラフラ泳いでいるシーバスを狙うより、岸際にステイしているシーバス釣りの方が効率いいしね、ゲームとしても面白い。
ポイントに到着。早速実釣開始。
ところが、風が思ったほど強くない。そよ風程度の風が吹いたりやんだり。
足元にはごみの帯が潮に乗って流されていっている。浮いているものがこっちの岸に集まってきているのは確か。
とりあえず、足元から岸際をチェック。岸と平行にリトリーブ。
ゴン!
いい当たり、シーバスが何の疑いもなく食ってきたあたり。
思いっきり合わせを入れると、シーバスは水面を割って出てえら洗いを連発。
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サイズ的には40cmくらい。元気があって小型特有のえら洗いの連発や、切れのあるヘッドシェイクをロッドさばきでかわし、ひやひや物で抜き上げた満足の行く1匹。 |
「さいさきいいね〜」
ポイント選択の読みがあたってとってもうれしい気分。
が、その後がまったく続かなかった。
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こんなオチビチャンが1匹掛かっただけで、バチパターン恒例の反転もなし。
表層系からちょっと深めまで丁寧に探ったけどまったく気配なし。 |
シーバスは岸際にはついていない。やっぱ風が弱くてバチが十分岸際に流れ着いていないみたい。
「場所を移動するか?」
だか、もう潮は動き始めている。ここで移動すると一番いい時合いを逃してしまう恐れが。
さっきから気にはなっていたが、岸から10メートルくらい沖でポツリ、ポツリとボイルがある。
1分間に1回くらいのさびしいボイル(笑)。
やっぱ、風が弱いから岸際までしっかりバチが流されていないのか。
「沖に向かってキャストするか?」
何の目標もない沖に向かって投げるのは一番苦手なスタイル。
でも、シーバスがそこにしかいないとなると、しないわけにも行かない。
お気に入りのNJ−85をセット。
バチパターンだと表層系をセレクトするのが普通だけど、今回はその下の50cmから1mを狙う。今までの経験からこのパターンだと表層よりその下のほうが活性が高い。
特に大型が狙えないこの辺ではその傾向が顕著に出る。
ボイルの嵐の中を何事もなく素通りしてく表層系のルアー・・・・そんな経験ない?。
あれを見てると仮面ライダーを思い出す。
仮面ライダーがバイクに乗って一直線に走ってくる。その左右前後でドカンドカンて爆発するシーン、あれを思い出す(笑)。
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ルアーをキャスト。
沖合い10mで水面下1m以上をキープするようにロッドを立て気味にリトリーブすること3回。
ゴンという衝撃と共に鋭いヘッドシェイク。
サイズは小さいもののなかなか良いファイトをしてくれました。 |
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その後も10キャストで1HITくらいのペース。
でも、バチねらいのシーバス特有の食いの浅さで2匹GET出来たものの、3バラシのおまけ付き。サイズ的にも40cm前後といったところでしょうか。
それでも、いいテンポでシーバス釣りが楽しめたのでまずまずの釣行でした。 |