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2008年11月3日  100HIT50GET 5:30〜17:00 中潮 干潮13:30

<大型シーバス 編>

今回も「福の神」さんでのボートシーバス。4月の予約開始からすぐに年間予約が埋まってしま
うと言う、恐るべき人気を持ったチャーターボート。皆さんにもぜひお勧めしたいのですが、そ
うするとさらに予約が取りにくくなる訳でして・・・・とても複雑な心境です(^_^;)

「いや〜、好調が続いていますよ〜」

前日、電話での打ち合わせ。普段、弱気な状況説明が多い船長のタムラさんですが、今回は
ここ数日間好調が続いているらしく、かなり自信ありげな様子。告げられた出船時間が、ナイ
トゲームとデイゲームを両天秤にかけた深夜ではなく、デイゲームだけに的を絞った5:30と
言うのも自信の表れのようです。

「5時半か・・・・」

当日は深夜2時からF1最終戦の放送があります。当然、生での観戦は諦めていたのです
が、出船が5:30なら、F1を見てからでも余裕で間に合います。
インターネットでタイミングモニターを見ながらテレビ観戦するのと、ただ単に録画画像だけで
観戦するのでは、楽しさに雲泥の差がありますからね。

F1の最終戦を楽しんでから、シーバスボートだなんて、夢のような1日になりそうです(#^.^#)

18時に寝る。2時に起きてF1観戦。そして5時に出発。

18時に寝ると言うのも結構大変。
まず寝ない、ひたすら寝ない、それでも寝ない。寝不足でフラフラな状況を作り出し、倒れこむ
ように18時に就寝。周りの喧騒なんてなんのその。途中で一度も目覚める事なく、深夜2時
の目覚ましに起こされた時は、まだ寝たりない感じでした(笑)。

しかし、今年のF1は劇的でしたね。
ハミルトンでほぼ決まりと思って観ていたら、残り2周で年間チャンピオンはマッサの元へ。
最終コーナーで、ハミルトンが前を行くベッテルにぶつけて押し出す以外、ハミルトンのチャン
ピオンはないと思っていたら、グロックがまさかの失速で年間チャンピオンは再びハミルトン
の元へ。

大喜びのマクラーレンも印象的でしたが、勘違いして大喜びしているフェラーリはもっと印象的
でした。フェラーリ陣営にしてみれば「がんばれベッテル」で、グロックなんて目に入っていなか
ったんでしょうね。

シナリオを徹底的に練り上げたドラマでも、あそこまで意表を突いたどんでん返しを作る事は
出来なかったでしょうね。「ウェットタイヤのハミルトンより、ドライタイヤのトゥルーリの方が速
い」なんて川井ちゃんの伏線発言があってのグロックの失速。事実のみが用意できた奇跡の
再逆転劇でした。

しかし、タイミングモニターで、ドライタイヤを履いたグロックやトゥルーリのセクタータイムをチ
ェック出来ていなかったら、あそこまで興奮する事は出来なかったでしょう。
生で観戦できてよかった!。

って、ついF1の話に夢中になってしまいました(^_^;)
話はシーバス釣りに戻って、予定通り5:30出船。

出船時にはまだ薄暗かったのですが、ポイントに到着する頃には辺りはすっかり明るくなって
いました。船長のタムラさんの話では、最近続いていた好調も、昨日はちょっと陰りが出始め
たとの事。悪化の一途をたどるのか、それとも好転するのか、予断を許さない状況のようで
す。

第1投目はナイトレイドが定番となっておりますが、今回はすっかり夜が明けておりますので、
デーゲームで今最も信頼を置いているタイトスラロームをセレクト。と、行きたい所ですが、縦
のストラクチャーと澄んだ水を見てセレクトしたルアーはスレッジ6。

シュー、ポチャン。

静まり返った早朝の海に、ルアーの着水音が響きます。

シュルシュルシュル・・・

まだ日差しが強くない事も考えて、スローのだだ引き。
数回キャストを繰り返すも、まったく反応がなく、いやな予感が頭をよぎりかけたその時、「ゴゴ
ン」言う鋭い衝撃がロッドに伝わる。瞬時に合わせを入れてフックアップ。

プルプルプル

小さい(^_^;)

本日初GETと言う事で、左手でロットを持ったまま、右手でポケットからカメラを取り出し、とりあえず1枚。

スレッジ6が大きく見えます(笑)。

ストラクチャー沿いの1等地とも言える場所に、このサイズのシーバスが付いているとなると、
先が思いやられます(^_^;)

しかし、今回は良い意味で、私の予想を完全に裏切ってくれました。

しばらくすると、シーバスがガンガン釣れ始めました。

ワンキャストワンヒット状態とまでは行きませんが、3キャストすれば1匹は食って来る状態に。

「おら食った〜」「また食った〜」

船上はお祭り騒ぎです。

しかし運の悪い事に、このシーバスの群れには60cmを超えるシーバスもいるのですが、な
ぜか30cm級のおチビちゃんも混じっています。ある程度数を釣り、サイズアップを図ろうとす
ると、どうしてもこのおチビちゃんが邪魔になる。

「またチビだ」「お前は食ってくるなよ」「チビか、ばれてくれ」

人間と言うのは欲深い生き物でして、小さなシーバスに対する理不尽な要求が、そこかしこで
上がります(^_^;)

ルアーを大きくしたところで、大きなシーバスが食ってくるとは限りませんが、それでも何もしな
いでチビに食われるよりはと、ルアーを8cmのタイトスラロームから12cmサスケにチェン
ジ。そしてリトリーブもチビが追い付けない程のクレイジーファースト。

ガツン!

シュンシュンシュンシュンと超高速でリトリーブしている状態で、大型のシーバスがルアーにバ
イトした時の衝撃は、凄まじいの一言。

普段なら60cmUPは、シーバスを持った状態で記念撮影となるのですが、60UPがポンポン釣れるので、そんな暇はありません。

どちらかと言うと、ルアーを大型にした事より、リトリーブを早くした事が功を奏して、チビが混
じる割合が少なくなりました。というのも、ちょっと反応が悪くなり、さびしくなった時には、リトリ
ーブ速度を少し緩めてあげるだけで、小さなシーバスが遊びに来てくれましたから(笑)。

シーバスの群れに当たると途端にワンキャストワンヒット状態になり、群れから外れると途端
に反応がなくなるというのが大抵のパターンですが、今回はタムラさんが好調と言うだけあっ
て、どこに行ってもそれなりにシーバスがいて、どこに行ってもそれなりにシーバスが反応して
きます。

ダラダラと釣れまくる状態というのは、ルアーの評価に最も適した状態。こんなチャンスはめっ
たにないとばかりに、持って来たルアーをとっかえひっかえ片っ端からキャスト。おかげで「福
の神」さんのスタイルに合ったルアーと合っていないルアーの線引きがかなり進みました。
次回からは無駄なルアーセレクトが減り、更なる釣果アップが期待できそうです(*^_^*)

もういい加減出尽くしてしまった感のあるナイトゲームと違い、行く度に新しい発見があり、行く
度に上達しているのが分るから、デーゲームはやめられない。

もちろん、まだまだ未熟な面も多々あります。

今回も、抜きあげ直前のヒットがやたらと多かった。

長い距離をリトリーブしてきたルアーは見向きもしないのに、抜きあげ直前に、チョロチョロと竿先でルアーを遊ばすと、いきなりガブッ。

ルアーに食いつく瞬間を目の前で見る事が出来るので、それはそれで楽しいのですが、リトリ
ーブで食わす事が出来ないのですから結構屈辱ですよね。竿先で遊ばすように、ブリブリの
ウォブリングアクションのルアーを浅いレンジでゆっくり泳がせば良いのですが、一発必中を
狙っての釣行ならまだしも、入れ食い状態でのデッドスローは、周りのお祭り騒ぎから外れ
て、一人ポツンとさびしい思いをする事にもなりかねません(笑)。

お祭りに参加しながらも、リトリーブ中にしっかり食わす方法を探し出さないとね。

てな事を考えながらサスケをリトリーブしていると、またヒット。

サスケ はフックが3本でバラす確率が低いため、多少強引なやり取りも出来るよう、ドラグは
かなりきつめ。普段ならドラグが鳴ってラインが巻き取れないほどの重みですが、力任せにラ
インを巻き取っていく。

「いいサイズ」

シーバスはまったく抵抗せずに引きずられてきますが、その重みはかなりのもので、60UPは
間違いないでしょう。船べりまで寄せてきた時、シーバスの反撃が始まりました。
まるで急降下でもするかのように、海底に向かって一気に泳ぎだします。

ミミミミミーーーーーッ

きつく締めたドラグなんてなんのその、ものすごい勢いでラインが出て行きます。
あわててさらにドラグを締め付けましたが、それでもラインは止まりません。

「ひえ〜〜」

普段ならフックは2本ですので、こんなにドラグを締めて力任せにファイトする事は、まずあり
ません。しかし今回のルアーはフックが3本。しかも入れ食い状態ですので、ばらしても次が
あるため、短期決戦の強引なファイトが続きます。

ここまでドラグを締め切って、ここまで強引ファイトをした事は、陸っぱりを含めても、今までに
ない経験です。さらにドラグを締めますが、それでもシーバスは止まりません。
もうこれ以上ドラグを締めるとロッドがもたない状態です。

普段はロッドのグリップエンドを肘に固定してファイトしているのですが、あまりの強い引きに
肘では固定しきれず、グリップエンドをお腹に突き刺して、両手でロッドを支え、まるでカジキ
釣りの姿勢です。もしここで不意にラインが切れれば、2、3歩後によろけてしまいそう。
まさか体重をかけるようにしてシーバス釣りをするなんて、思ってもみませんでした。

隣でタモを持って待機していたタムラさんも、ドンドン出て行くラインに痺れを切らしてか一言。

「もう少しドラグを締めたら」

普段、私が緩々のドラグでファイトしている事を知っている船長さんのアドバイス。
でも今回は違うんですよ〜、そんな事したらロッドが折れちゃいますって(^_^;)

上がってきたのは75cmを超える、本日一番の大物。タモを入れてくださったタムラさんと、がっちり握手。

今日は60cm超えを何本も釣っておりますが、さすがにこのサイズは格が違いますね。
引きもそうですが、上がってきた時の頭のでかさには、恐怖すら感じました。

と言う事で、75cm超えのシーバスを持って記念撮影。

ボートシーバスでの、自己記録更新です。

1匹1匹がしびれる様な釣行も楽しいし、入れ食いのお祭り騒ぎの釣行も楽しい。
40cmクラスとの繊細なやり取りも楽しいし、70cm超えの強引なやり取りも楽しい。
やっぱシーバス釣りっていいですね。

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