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2008年9月23日 100HIT50GETぐらい 2:30〜12:00 小潮 干潮4:55

<川崎 シーバス 編>

9月も下旬ですが暑い日が続き、「秋のシーバス」と言うには程遠い気候ですが、久しぶりにシーバスボートに乗って来ました。今回もお願いしたのは「福の神」さん。ストラクチャーをタイトに攻める陸っぱりの醍醐味を、そのままボートに取り入れたお気に入りのボート屋さん。

鳥山に向かって「さあどうぞ」という、シーバス釣りはそろそろ卒業と言う方にはお勧めです。
ただ、4月の予約開始と共に、年間予約が埋まってしまうと言う人気振りが、玉に傷(^_^;)

2:30出船。

船のエンジンの故障のせいで、今回の出船は微妙な感じでしたが、なんとか修理が間に合い、3週間もの長期休業後の初出船と言うギリギリの幸運に恵まれました。

まずは荒川の河口付近のポイントへ。

引き潮と言う事で、荒川の水は下流に向かってすごい勢いで流れています。とりあえず、ナイトレイドをキャストしてみましたが、激流のせいで、ルアーの状態がロッドにまったく伝わってきません。

ルアーのカラーがどうとか、リトリーブコースがどうとか、レンジがどうか考える以前に、ルアーがまともに泳いでいるのかどうか分らないのですから、攻め方の組み立て様がありません。

めぼしいストラクチャーを一通り叩いただけで、次のポイントへ移動。もちろんノーバイト(^_^;)

次はちょっと奥まった場所に停泊している作業船。作業が始まる前の未明に、船に付いているシーバス狙います。時刻は3時。まだ回りは暗く、完全なるナイトゲーム。

ナイトレイドをセット。ストラクチャーめがけてピンポイントキャスト。

「ポチャ」

未明の静かな海に、着水音が響きます。リトリーブはスロー。このパターンにこのルアーなら、どう考えたってデッドスローですが、陸っぱりと違ってボートで狙うポイントには、すれていないシーバスが、かなり高い確率で付いています。デッドスローで見切られると後がないので、まずはスローでやる気のあるやつから釣り上げて行きます。

まったく同じ状況でも、陸っぱりとボートでは攻め方が微妙に違うのが面白い所。
長い間、陸っぱりを続けて来た私がボートにはまった理由のひとつです。

ナイトレイドをしっかり泳がせるようにしてリトリーブしていると、足元から3メートルほど先で「グングン」と言う激しいアタリ。今日一発目のヒット。ロッドを煽って合わせを入れ、ラインテンションを保ちながら相手の出方を伺う。

プルプルプル・・・・かなり小さい(^_^;)

船べりに引き寄せられて来たシーバスは、40cmにも満たない・・・と言うより30cm程度のシーバス。陸っぱりならそれはそれで満足なのですが、ボートとなると、このサイズではちょっとね。

サイズアップを狙って、もう1投。すると間髪いれずシーバスが食ってくる。
が、サイズは似たり寄ったりのおチビちゃん(^_^;)
ワンキャスト・ワンヒット状態ですが、サイズの小さい群れらしく、たまに40cmを超えるものが釣れるものの、ほとんどが30cm程度。

普段なら、さっさとセイゴいじめに見切りをつけて大きく移動する所なのですが、休業明けでポイントの状況が分らなかったため、最悪の事態を想定し、とりあえず目の前のセイゴを相手に1時間ほどシーバス釣りを満喫しました。

写真?入れ食い状態の時って、写真撮っている暇があったら、1回でも多くルアーを投げたいと言うのが素直な気持ちですので、どうしても写真撮影はなおざりになってしまうんですよね、申し訳ございません(^_^;)

セイゴいじめも一段落。その後、1時間ほど周辺のストラクチャーを攻めてみたのですが、いまいち釣果が上がらず、シーバスを求めて川崎方面へ移動する事に。

川崎

「福の神」さんにお世話になってから、だいぶたちますが、川崎方面への遠征は初めて。

釣りに夢中になりすぎて、ホームページにUPする写真をまったく撮っていなかった事を悔いて、移動中、昇って来た太陽を撮影。

見た目はもっと雄大な景色だったんですけど、写真にすると迫力がなくなってしまいますね。

ってか、シーバスの写真をちゃんと撮っておくべきでした(^^ゞ

船長さんは黒鯛狙いで何度も川崎方面へ行っているそうで、ポイントは熟知しているとの事。
釣果が期待できます。

最初のポイントに到着。あたりはすっかり明るくなり、完全なデーゲームの様相。
水面はかなり荒れてはいるものの、ところどころで小魚が群れを成して泳いでいます。
水はびっくりするほど澄んでいて、深場の様子まで手に取るように分ります。

昇った太陽、澄んだ水となればセットしたルアーはもちろんタイトスラローム。デーゲームにおいて、沈んでしまったシーバスを引っ張り出す事にかけては、今一番信頼しているルアーです。

ストラクチャーにキャスト。ファーストリトリーブのSTOP&GO。ポイントの条件に合わせて、正攻法とも言えるメソッド。2投、3投・・・・なかなかシーバスは釣れません。水面の状態は良いものの、澄んだ水と強い日差し、ちょっと苦戦しそうな雰囲気。

5投ほどしたでしょうか、抜き上げ間際のタイトスラロームの下を、魚らしき影がスーッと通過して行くのが目に映りました。

「シーバスか?」

抜き上げ間際でしたので、ルアーのレンジは1メートル程。水の澄み具合を考えれば魚の姿をはっきり確認する事が出来るのですが、何しろ水面がバチャバチャと細かく波立っていて、偏光サングラスをかけた目でも、何か大きな魚が通り過ぎたような気配しか感じる事が出来ませんでした。

それからまた5投ぐらいキャストしたでしょうか。
今度もまた抜き上げ間際のタイトスラロームに襲い掛からんとする魚の陰が。

「シーバス」

思わず声が出ました。ルアーの横方面から飛び出して来て、食う直前で身を翻して去って行く姿は紛れもなくシーバス。

「浅いレンジなのか・・・」

日差しと水の澄み具合を考えれば、シーバスが意識しているのは、どう考えたって3メートルよりも下のレンジ。しかし、さっきも抜き上げ間際、今回も抜き上げ間際。しかも下から食い上げるのではなく真横から襲って来た。

迷いながらも、とりあえずルアーを浅いレンジの「sobat80」 に変更。

タイトスラロームは深く潜ってしまうので抜き上げ間際までその姿は視認できませんでしたが、「sobat80」は浅いレンジを泳いで来ますので、水面がかなり荒れているにもかかわらず、5メートルほど先辺りから、水ににじんだその姿を確認する事が出来ます。

こちらに向かって泳いでくる「sobat80」を目で追っていると、突然「ギラッ」と鋭い反射光が目に飛び込んできました。それは紛れもなく、シーバスが反転した時の煌き。ルアーを下から食いあげようとしてかなわず、反転していった時の輝きです。

「やっぱこのレンジか・・・」

シーバスは、バシャバシャと波打った水面を隠れ蓑に、水面で群れを成す小魚を狙っているようです。このルアー、このレンジに自信深め、さらにキャストを繰り返していると、程なくヒット。

さっきまでは、大きくても40cm程度でしたので、十分な手応え。

このあと、パターンにはまって連続ヒットと言う予定だったのですが、なかなかテンポが上がりません。20mほど移動して1匹。また20mほど移動して1匹。同じ場所で2匹目が上がる事はほとんどなく、まるで陸っぱりのラン&ガンのような釣りが続きます。

とは言うものの、サイズはそろって50cmオーバー。
移動さえすればワンキャスト・ワンヒット状態ですので、ちょっとしたお祭り騒ぎです。

でも、少しでもキャッチのテンポを上げようと試行錯誤は続きます。

「sobat80ではレンジが浅く、波に翻弄されてしまうから、もう少し潜るNJ-85」
「アスリートだと、抜き上げ間際に食ってくるからレンジが深すぎるのかも」

ルアーのセレクトをあれこれ悩みながら、それでも釣果を上げて行くと言う、私にとっては至福の時間が続く中、今日のハイライトがやってまいりました。



ヒットした後、慌てず騒がず、まるで余裕でもあるかのように、船縁まで寄せられて来たシーバスでしたが、そこからが大変でした。

海底に向かって、ものすごい加速力で突っ込んで行き、今まで巻いて来たラインを一気に出してしまいます。

シーバスの重さと戦いながら、必死になってラインを巻き取って行くと、また豪快な突っ込みで一気にラインが出て行く。

タモを持って傍らで待機していた船長さんが、あきれてしまう程の長い格闘の時間を経て、やっと上がってきたのは70cmを超えるシーバス。

長時間のファイトでヘトヘトになっていた事などすっかり忘れて、大声を出してはしゃいでしまいました(^^ゞ

このままの調子が続くと思われたのですが、良かったのはこの一角だけ。ほんの束の間と言った感じでお祭りは終わってしまいました。少し離れた場所ではほとんど反応はなく、かと言って、大きく移動してもシーバスの反応はなし。川崎は諦めて、慣れ親しんだ地元へと帰って行くのでありました。

しかし、地元に戻ってもシーバスの影すら見る事が出来ない時間がずっと続きました。
水の澄み具合や日差しの強さを考えれば、当然とも言える結果ですが、今回は幸運にも、最後にもう一花咲かせる事が出来ました。

一列に沢山並んだストラクチャー。「ここが最後」と、そのストラクチャーをひとつずつ端から順番に攻めて行ったのですが、ストラクチャーごとに1、2匹のシーバスが待っていてくれました。

大きさは30cm〜55cm程度と、ばらつきが出ましたが、それでも新しいストラクチャーに移動してキャストするたびに、やる気のあるシーバスが果敢にアタックして来てくれます。

通常、澄んだ水と強い日差しの場合、ストラクチャーをタイトに攻めないと、シーバスはなかなか口を使ってくれませんが、ミスキャストしてストラクチャーから1メートルくらい離れてしまっても食い付いて来たり、ストラクチャーから距離を置いた船の近くまで追いかけて来て食い付いたりと、かなりやる気のあるシーバスが目立ちました。

とは言うものの、魚影は薄いようで、ひとつのストラクチャーから出てくるシーバスは1、2匹程度。爆釣とまでは行きませんでしたが、釣れる事がある程度計算できる釣りと言うのは、とても楽しいものです。

12:00納竿。

「福の神」さんのカウントでは、キーパーサイズで40匹程度との事ですので、30cm程度のセイゴまで含めると、船長さんが釣った分を差し引いても50匹以上は釣ったでしょうか。

バラシも多かったですよ。だって、かかった瞬間にプルプルプルで、押そうが引こうが、どんなにがんばったってGETが不可能な30cm以下の小さなシーバスが、かなりいましたから。

でも、ばらした魚の大きさなんて、見ている人には伝わらないんですよね。
こちらにしてみれば、かかった瞬間にすぐGET出来そうにない小さなサイズと分るので、頭を次に切り替えているのですが、船長さんにしてみれば、まさに逃がした魚は何とやら。

「あ、またばらした」 「よしだっちさん、なにやってんの〜」 「もっと丁寧にファイトしないと」

チクチクといじめられてしまいました(笑)。
そのたびに「今のは小さかったからぁ〜」と反論するのですが、証拠がないんですもんね。

格言 「同じ魚でも、逃がした魚は大きいが、ばらした魚は小さい」 (苦笑)。

釣れる時はワンキャスト・ワンヒット状態で写真を撮る暇がなく、釣れない時はまったく釣れず当然写真を撮る事が出来ないと言う有様で、画像の少ない釣行記になってしまいました(^^ゞ

今回はルアーのセレクトに悩まされたり、テンポの良い釣りができたり、70オーバーをGETできたりと、なかなか充実した、楽しい釣りを満喫する事が出来ました。
次回は秋。更なる釣果に期待がもてます。

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