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2008年4月20日 8HIT5GET 4:30〜12:30 大潮 満潮4:24

<シーバス 風 編>

いや〜、久々の釣行です。去年の10月5日の陸っぱり以来、ホント久々の釣行です。
10月5日以降にも、シーバスボートの予約だけでも2,3回は入れていたのですが、なんと予約していたボートが壊れてしまって予約がパァ〜。とても楽しみにしていただけに、あまりのショックに年内はロッドを握る気にもなれませんでした(笑)。

そして年が明けて暖かくなれば、花粉の季節。
花粉の猛威がやっと納まった今日、久々の釣行となりました。

今年一発目は陸っぱりではなく、ボートからのスタート。
お願いしたのはもちろん「福の神」さん。陸っぱりのストラクチャーゲームをそのままボートに取り入れたスタイルが人気のチャーターボート。

私のスタイルにぴったり合って病みつきなのですが、予約を取るのが難しいのが玉に傷。
今年も4月1日午前0時の予約開始から、ほんの数秒で年内の予約がほぼ埋まってしまいました、恐ろしい(^_^;)

午前2時、ナイトゲームからの予定だったのですが、前日の低気圧のせいで、かなり強い風が残っている事が予想され、出船が4:30に変更されました。

予定時刻より少し前に船着場に到着。空もそろそろ白みかけそうな雰囲気。
満潮で水面が高いため、潮の香りはやや抑え気味。
普段なら最高に気持ちが高鳴る瞬間なのですが・・・・。

「びゅう〜〜〜、びゅう〜〜〜」

低気圧は、とうに通り過ぎているはずなのに、とんでもない突風が(^_^;)

街路樹が倒れたり、電車の運転が取りやめになったり、クレーンが倒れたりと、かなりの被害を出していただけに、多少の風は残るだろうと思っていましたが、まさかこれほどとは・・・。

街中ではビルなど障害物があってか、それほど風が強いとは感じませんでしたが、さすがに平坦な海辺に来ると、その強さに驚きます。

しばらくすると、新造された二代目「福の神丸」に乗って、船長のタムラさんがやってまいりました。「福の神」のホームページに掲載された新造船の写真を見る限りでは、まったく同じ船を新造したように見えましたが、実際に乗ってみると、全長はほとんど変わらないものの、幅が広くなって、船内にゆとりが感じられます。

何よりうれしかったのが、今回導入されたソファー。前回までは原付バイクのタイヤに座っていたのでケツがイタイイタイ。海が荒れて船が上下に激しく揺れる日などは、座る気にもなれませんでした(笑)。

しかし今回のソファーはスゴイ!。とてもやわらかい素材で出来ていて、思い切り足を投げ出して仰向けに寝るように浅く座ると、ソファーが背中にフィットしてとっても気持ちいい。
移動中、つい、うとうとしてしまうような素晴らしい座り心地。原付バイクのタイヤとは比べ物になりません(笑)。

さて、荷物を積んで5時近くに出発です。

もう空は白みかけていました。いつもなら、陸っぱりで慣れ親しんだ得意のナイトゲームで肩慣らしをしてからデーゲームに突入と言うのがパターンですが、今回はいきなりデーゲームからのスタートです。

ナイトレイドなど、ナイトゲーム用のルアーをバッグの奥に仕舞い込み、最近、はまっているタイトスラロームをセット。ポイントは陸っぱりでも主要な ターゲットとなる橋脚回り。一列に並んだ一連の橋脚をテンポよく探って行きます。普段ならボートで近づいた橋脚を狙うなんて造作もない事なのですが、今回は違っていました。

ほとんど同じ方向から、これまたほとんど同じ風速の風が絶え間なく吹き付ける。

街中では障害物があって風が舞うため、風に強弱が出来て、たまにやんだりする事もありますが、障害物のない海原では、風上が真空にならないか心配になる程、同じ風が吹き続ける事があります。今回はちょっとでも油断するとすぐに帽子が飛んでいってしまう程の強い風。

船も風でどんどん流されて、キャストの時に想定したリトリーブコースを完璧に引き切る事なんて夢のまた夢。

夜明け直後の満潮からの下げ、海水の濁りは良好、水面も適度にバシャバシャしていて、キャストとリトリーブさえ完璧にこなせば、今にもシーバスが食ってきそうな雰囲気がプンプンするだけに、風で思うように行かないキャストとリトリーブにストレスがドンドン溜まります。

キャストが思う所に決まらない。
キャストが決まらないから、その後のリトリーブにも期待が持てない・・・・。

ピンポイントキャストが決まった時の快感や、その後の今にもシーバスが食ってきそうなリトリーブ中のドキドキ感が、ともすればシーバスを釣り上げた時の興奮より勝っていると言う、ちょっと変わった私には、この状況はかなり辛い。

一本目の橋脚、反応なし。二本目の橋脚、反応なし・・・・。

「キャストさえ決まれば、シーバスは食ってきたかもしれないのに・・・」

苛立ちが募りますが、風が相手ではどうする事も出来ません。しかし何度もキャストを繰り返しているうちに、風を計算に入れたキャストの正確性がだんだんと上がって来ました。

次の橋脚に移動。風は相変わらず一定の方向から一定の風速で吹いている。

「たぶんこの角度」

脳裏に焼きついた風で流されるルアーの軌道を、目の前にある橋脚の風景に重ね合わせてキャスト。するとルアーは想定した仮想の軌道に沿って見事な曲線を描き、最高のポイントに着水。

「おおおっ」

50%の幸運と、49%の偶然と、1%の実力で勝ち取った最高の着水ポイント。
そこからなら橋脚に沿って最高のリトリーブが可能です。

「食え、食え、食え・・・・」

今にも食ってきそうな最高のリトリーブコースに、思わず胸が高鳴ります。

「ゴンゴン」

それは突然でした。リトリーブがちょうど中間に差し掛かった当たりで、いきなりHIT!。
引きから言って、それほど大きなシーバスではありませんでしたが、今年初めてと言う事もあって慎重にファイト。しかし、船に寄せた後の突っ込みで、あえなくばらしてしまいました。

「やっぱシーバスはいた!」

ばらしたのは残念でしたが、それよりもキャストさえ決めればシーバスが釣れると言う事が実証できた喜びの方が勝っていました。

「よっしゃ、次!」

その次の橋脚での1投目も確実に決めて、今年最初のシーバスをGET!。

1投目のキャストを失敗し、変なコースでルアーを引いてしまうと、シーバスが警戒してしまう・・・・そんなプレッシャーの中で確実に決めた1投、まさに快感でした。

1匹は釣り上げてみたものの、その橋脚から2匹目は出せず。

そして次の橋脚でも、1投目を決めて2匹目をGET。しかし後が続かず・・・・・

一連の橋脚周りで出せたシーバスは2匹。
キャストがもっとうまく決まっていれば、もう少し釣果は上がったでしょうけど、2匹目が出ないと言うのは、なんか嫌な予感(^_^;)

良い予感と言うのは、なかなか当たらないものの、悪い予感と言うのは良く当たるものでして。

上の2枚目の写真を撮影したのが5:26。
次のシーバスを撮影する機会にめぐり合えたのは8:42(^_^;)

まあ〜、いないいない。

東京湾中走り回ってはみたものの、バイトどころか反転するシーバスさえ見かける事ができません。

ポイントの様子は「福の神」さんの企業秘密になるので掲載できませんが、湾内髄一ともいえる最高のポイントで、ポツリとワンゲット。

30分ほど別の場所を回ったもののシーバスの気配はなく、また元の場所に戻ってきてポツリとワンゲット。

風はまったく衰える様子を見せず、キャストは思うように任せず、釣果も惨憺たる状態・・・。

風に煽られてロストしてしまったルアーが1個、ストラクチャーにぶつけてリップを折ってしまったルアーが3個。風の中、移動する船の上でラインシステムを組み直す事6回。使ったルアーのほとんどをストラクチャーにぶつけてしまい、多かれ少なかれ傷つけてしまいました。

ずいぶん長い事シーバス釣りをしてきましたが、今までで最悪の被害です。

それもこれもみんな風が悪い!。

船だからストラクチャーにルアーを引っ掛けてしまっても回収できましたが、もし、回収できなかったとしたらロストルアーは2ケタの大台に乗っていたでしょう。

ルアーは思った所にキャストできても、潮が引いて海面に出たカラス貝にラインがふわりと乗ってしまう事が良くありました。いくらロッドを煽っても、一度貝に乗っかってしまったラインは、はずす事ができません。

仕方なくそのままリトリーブすると、貝が滑車のように働いて、海中からルアーを吊り上げ、上がってきたルアーがカラス貝にガリッ。

風の中、おおよそ小回りとは無縁のボートを操船し、ルアーを回収するために障害物に近付くと言うのも、かなり危険で、ともすれば船を傷付けてしまう恐れもありますので、船長さんに申し訳なく、ラインを引っ張ったりして、なんとかはずそうとするのですが、これがめったに外れない。

その時も、毎度のごとく海面から50cm位の所で貝に引っかかってしまった私のルアーを回収しに行くために、船長さんは船の回頭をしていました。私はダメモトでラインを引っ張ったりして、ルアーをはずす悪あがきをしていたら、なんと幸運にもルアーが引っかかっていた貝がボロッと崩れてルアーが海中にポトリと落ちたではありませんか。

「あっ、取れました!」

嬉しくて、思わず大きな声で船長さんに連絡した次の瞬間、崩れた貝と一緒に沈んでいくルアーをシーバスがパクリ!。

「食った!」

あわててロッドを持ち直し、ラインにテンションをかけてファイト開始!。

そりゃあ、釣れないより釣れた方が嬉しいですよ。

でもねぇ、狙った場所にピンポイントでキャストし、ファーストリトリーブだのスローリトリーブだのストップ&ゴーだのトゥイッチだの、浅いレンジだの深いレンジだのって、無い知恵を絞って手を変え品を変え一生懸命努力したルアーには、まったく反応しなかったシーバスが、壁からポトリと落ちて沈んで行くルアーをパクリと食ったんじゃ、シーバサーとしてのプライドが・・・・ねぇ(^_^;)

夜明けから始まった東京湾遊覧ツアー・・・じゃなくてシーバスのボート釣りは12:30をもって終了。釣ったシーバスはどいつもこいつもガリガリにやせた状態。「福の神」さんの行動範囲には、まだシーバスのエサとなる小魚が入って来ていないのかな。だからシーバスの魚影は薄く、居付いているシーバスはみんなやせているのかも。

今の時期はボートで狙う深場ではなく、バチが豊富な浅場へとシーバスたちは移動してしまっている可能性もあります。でもあと2週間もすれば、透き通った3cmくらいの稚魚の群れをボートから良く見かける時期になりますので、次の予約日に期待ですね。

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