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カナヘビの卵


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下の写真は産卵直後のカナヘビです。

産卵前のパンパンに張っていたお腹はスッキリと細くなり、逆に余った皮がたるんでいるのが分かります。

産卵前と産卵後では体形が劇的に変化しますので、産卵した事がすぐに分かります。

産卵を直接観察したり、カナヘビの体形の変化によって産卵が確認できたら、なるべく早く卵を回収するようにしましょう。

コオロギの成虫は非常に強力なアゴを持っており、カナヘビの卵を殻ごと食べてしまいます。

エサ用コオロギと同居させている場合は特に早めの回収が必要となります。

また、発育の始まったカナヘビの卵は、上下を逆さまにしてしまうと死んでしまうため、カナヘビの活動によって卵が転がされないうちに取り出す必要があります。

取り出し方ですが、まず取り出した後も卵の上下関係が分かるよう、卵の上部にマジックなどで印を付けてから取り出します。

カナヘビの卵は小さくて柔らかいので、指でつまみ上げるよりスプーンなどを使って、すくい上げる方が良いでしょう。
 
卵を入れる容器ですが、私は「プリンカップ」と呼ばれている200cc程度の容器を使用しています。
 
カナヘビの卵は周りから水を吸収しながら成長しますので、水分の管理が非常に重要です。
ミズゴケに水分を含ませ、その上にカナヘビの卵を乗せるのが一般的ですが、ミズゴケは水分量によって形が変わる事もあり、卵が不安定になりがちですので、私はミズゴケの代わりに黒土を使っています。
 
カナヘビもミズゴケの上ではなく土の上に産卵しますので、より自然に近い形での育成となります。
 
使用するのは園芸用の黒土。

ふるいを使って大きな塊を選別します。

次に、大きな塊をカップの底に敷き、細かい粒子をその上に乗せます。

水をたっぷり含ませたあと、指を使って卵を置く窪みを作ります。

卵は産まれた時の2倍近くまで成長しますので、窪みは十分余裕を持った大きさにします。

卵の上部をきちんと確認し、窪みに並べれば取り出し終了です。

容器のフタは、閉めてしまうと酸欠になる恐れがあります。
しかしフタをしないと乾燥するのが早くなりますので、フタは本体の上に軽く乗せておきます。

管理上の注意点は1つだけ。水分補給です。
黒土は乾くと茶色に変色します。変色させないよう常に水分を補給しましょう。

黒土に水分が十分含まれていると、カップの内側の側面に水滴が常に付いています。

また、朝方気温が下がった日などには、カップのフタに朝露が付く事もあります。

朝露はカナヘビの卵にも付いているはずですので、卵にやさしく程よい水分が補給されている事が確認できます。

フタに付く朝露は、日中は蒸発してなくなってしまいますが、側面の水滴は蒸発せずに残っています。

側面に付いている水滴まで蒸発してしまうと水分不足が予想されますので、水分補給を行ってください。逆に土の表面を指で軽く押すと水が染み出てくるようですと水分が多すぎます。
水分が多すぎると最悪の場合、卵が死んでしまう事があります。水分の補給量を調整してください。

気温や乾燥状態にもよりますが、週に一度、スプーン1杯ほどの水分補給が適量のようです。

水は卵に直接かけるのではなく、土に染み込ますように、ゆっくりと補給します。

無精卵や死んでしまった卵には、3日から5日ほどするとカビが生えてきます。

他の卵に悪影響を与えますのですぐに取り出しましょう。


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やがて卵は周りの水分を吸ってどんどん成長します。

連続写真はこちら

気温にもよりますが、だいたい40日程度で孵化が始まります。

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