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コオロギの繁殖


コオロギの繁殖はとても容易です。
成虫となったオスとメスを同じ水槽に入れておけば、特別な事はしなくても勝手に繁殖します。

とりあえずではありますが、コオロギの繁殖についての要点だけをまとめてみました。



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一晩中鳴き続けるオスコオロギ。
縄張り争いもありますが、ほとんどがメスの気を引くための行動です。

観察しているとオスコオロギはメスコオロギの後を追いかけ回すようにして必至に鳴いていますが、メスはまったく気にも留めない様子。

オスの方も交尾をするしぐさもみせず、ひたすらメスの後を付いて回るだけです。

オスが、ただメスを追いかけ回すだけなのには理由があります。


交尾中の(精嚢を渡す)コオロギ
画像にポインタを合わせてみよう。クリックしちゃダメだよ
コオロギの交尾はちょっと変わっています。
オスの上にメスが乗る形で交尾が行われます。

これでは他の昆虫のように強引に交尾をすることが出来ません。

オスの首の付け根からは、交尾期のメスを誘惑する臭いが出ているといわれ、その臭いに誘われるようにしてメスがオスにのしかかった瞬間に、オスはすばやく交尾を行います。


オスから精嚢を受け取ったメス
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短い時間で交尾を的確に行うために、オスは精子の詰まった袋(精嚢)をメスのお尻に取り付けます。

交尾後、精嚢の中の精子はメスの体内に取り込まれ、受精が行われます。


オスから受け取った精嚢を食べようとしているメス
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精子がなくなった精嚢はメスの栄養源に。

しかし、中には悪いヤツもいるもんで、オスからもらった精嚢をすぐに食べてしまい、また別のオスから精嚢をもらっては食べると言うひどいメスもいるそうです。

メスにとっては、精嚢をだまし取ればそれを栄養源に沢山の卵が産めるので、沢山の子孫を残すことが出来ます。

しかしオスにとってみれば、精嚢をメスに食べられてしまったのでは自分の子孫が残せません。

精嚢を沢山だまし取ったメスの遺伝子と、精嚢をだまし取られなかったオスの遺伝子が子孫に受け継がれるという、矛盾に満ちた進化の終着点はいったい何処にあるのでしょうか。

交尾が終わったメスは、しめった土の中に産卵管を突き刺して産卵します。

卵は暖かい部屋であれば2週間程度で孵化します。

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