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コオロギの養殖
カナヘビを飼育するに当たって、どうしても確保しなくてはならないのが小さなコオロギ。
小さなカナヘビだけでなく、大人のカナヘビでさえ成虫となったコオロギは食べるには大きすぎます。
私が実践している小さなコオロギを安定して供給できるコオロギの養殖方法をご紹介いたします。
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コオロギの養殖に必要なのが卵を産んでくれる親虫。
コオロギの飼育が順調に進めば飼育水槽から持ってくることが出来ますが、一番最初はコオロギを販売しているネットショップなどから購入することになります。
ちなみに私は「みとコオロギ」さんから親コオロギを購入しています。
1000匹買うと送料が無料のため、繁殖用親コオロギを100匹、即エサとなるコオロギ(SSサイズ ご飯粒程度の大きさ )を400匹、次期エサとなるコオロギ(3Sサイズ ごま粒程度の大きさ)を500匹をまとめ買いしています。
こちらが私が使用しているコオロギ養殖用のケースです。
コオロギの主食である「スイミー」と、カブトムシなどの甲虫用のエサの「昆虫ゼリー」、そして水が入った容器と土が入った容器と隠れ家がセットしてあります。
隠れ家には初め、新聞紙などを使用していましたが、水分を吸ってぐちゃぐちゃになった上、コオロギの糞まみれになった新聞紙を交換するのが嫌で、現在は「ガーデニングバーク」とか「
インテリアバーグ
」といわれる園芸用の木片を使用しています。
吸水性もあり、汚れも目立たず、糞もこびり付きにくいので、紙に比べるとかなり便利です。
水の入った容器は、カブトムシなどを飼育する時に使うゼリー用の木で出来たエサ皿と、ゼリーが入っていた容器をセットで流用しています。
中にガーデニングバーグを浮かべてコオロギがおぼれないようにしています。
土もなく、乾いたエサが中心なので、コオロギたちが水を飲む姿を良く見かけます。
そして私のコオロギの養殖で一番のポイントとなるのが、この土の容器。小さな産卵床です。
水の容器とまったく同じものを使用し、中にはふるいにかけたきめの細かい黒土が入っています。
購入したばかりのコオロギは、産卵床を見つけるとすぐに産卵を開始します。
ある程度産卵が確認できたら産卵床をカナヘビ水槽に移して、コオロギ養殖ケースには新たな産卵床をセットします。
買ってきたばかりのコオロギは、産卵意欲が旺盛で、沢山のメスコオロギが一斉に産卵しますので、前に生んだ卵が掘り返されて食べられてしまうことがあります。
掘り返される前に早めの交換が必要です。
画像にポインタを合わせてみよう。クリックしちゃダメだよ
暖かい時には、だいたい2週間程度で孵化が始まります。
孵化は土の中で一斉に始まるようで、次から次へと、まるでタケノコのようにニョキニョキと小さなコオロギが地表に出てきます。
遅くても3週間ほどで孵化は終わりますので、孵化が終わった産卵床はまたコオロギ養殖ケースに移します。
写真下、孵化したばかりの白いコオロギは、まだエサを食べませんが、動きは非常に俊敏です。
1日ほどたって色が付いた写真上のコオロギは、既にスイミーのカケラに喰らい付いています。
コオロギは孵化直後でも移動力、嗅覚など、生きて行くうえで必要と思われる能力はすでに備わっていて、60cmの水槽でさえも、所狭しと走り回りエサ場を確実に見つけ出します。
小さなコオロギが広い水槽内でエサ場を発見できず、餓死してしまう心配は無用のようです。
やがて餌場は小さなコオロギで埋め尽くされるようになります。
生まれたての小さなコオロギもカナヘビの餌になりますが、カナヘビたちのお腹を満たすにはちょっと小さすぎます。
しかし、食べられずに生き延びたコオロギたちはどんどん成長し、1ヶ月ほどすると米粒くらいの大きさになります。米粒程度というとかなり小さく感じますが、孵化した時は米粒程度のコオロギの頭部くらいの大きさしかない事を考えると、かなりの成長速度です。
カナヘビは大きな獲物を丸呑みにするより、一口で食べられる獲物を好みますので、孵化後1ヶ月程度の2,3ミリのコオロギは、カナヘビにとって一番好みのサイズのようです。
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