HOME > オオクワガタ > オオクワガタ飼育 > 02年度オオクワガタ飼育日記

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2002年11月3日 温室
最近めっきり秋めいてきて朝晩の冷え込むようになってきました。
オオクワガタの子供たちがいる部屋は南向きで、日中日が差せばこの時期でも平気で28度を超えてますし、25度に加温された水槽が何本もあるから夜でも他の部屋よりずっと暖かいんですけど、それでも最近では20度を下回る様になってきてしまいました。

「オオクワガタの卵や幼虫も加温しないといけないなぁ」
そう思ってまず頭に浮かんだのが当然のごとく温室。
インターネットで調べてみるといろんなのがありました。
ほとんどが植物用。クワガタ用なんてのはありませんでした(笑)。

アルミの支柱にガラス張りの温室・・・・・むちゃくちゃ高い!。
ビニール張りにするとそこそこの値段で買えそう。それでも「買っちゃお!」ってその場で決められるほどの値段じゃないね。ヒーターだのサーモスタッドだのと付属品も必要みたいだし、ビニール張りだと明るくてクワガタ達が落ち着けそうも無いし・・・。しかも、こんなの置く場所無いよ。

「なんか、安いの無いかな〜」
って考えていて思いついた。画面に出ている温室と同じ位のスペースで、暗い場所。
洋服ダンス!。
そうそう、コートがかけられるくらいの高さの洋服ダンスがこの部屋に備え付けになっている。
中にはサラリーマンをやっていた頃に使っていた背広がぎっしり詰まっているけど今は全然使っていない。左右に開く扉を閉めれば中は真っ暗。密閉性も良いから保温も抜群!。
備え付けだから場所も取らない!。「うってつけ」とはまさにこのこと!。

意気揚揚、早速全然使わなくなった背広を他の場所に移して洋服ダンスを空にする。
「これなら十分温室として使えそう。ならば改造開始!」
って思ったけどこのまま使えちゃうから今回は改造無し。必要なものを買い揃えれば終わりかな。

必要なものその1。ヒーター。
これが無いと洋服ダンスの中が温まらないからね。
温室用のヒーターはパネルヒーターと言うものを使うみたい。
薄い板のようなものを温室の下に敷く感じ。床暖房と言うかホットカーペットと言うか、そんな感じ。

必要なものその2.サーモスタッド。
温室内が冷えたらヒーターを付けて、温室内が温まったらヒータを切る温度調節器。

あとは棚くらいかなぁ。

まずはヒーター。温室用のパネルヒーターもそこそこ安いのがあったんですけど、どうしてもパネルだと温まるのに時間がかかりそうで・・・。

その点、ファンヒーターなら温風が隅々まで行き届いてよさそうなのでファンヒーター にしました。

高さ23センチ足らずのちっちゃいやつです。本当の使い方はトイレなんかにおいておくみたい。いくつか種類がありました。簡易サーモスタッドが付いた5000円クラス物。
強弱の切り替えが出来る3000円クラスのもの。

でも、温度調節は専用のサーモスタッドを使うのでそんな機能はいりません。サーモの命令にしたがってONとOFFを従順に繰り返してくれるやつ。それがこいつ2000円。

これは私が買ってきたサーモスタッド。温室用ではなくて熱帯魚用です。
値段的には熱帯魚用も温室用もあまり変わらないようでしたが、アクアリストとして長年愛用してきた信頼のおけるメーカーの品物ですからね。

NISSO SEAPALEX 600  ¥4,000−

温度調節のダイアルは大雑把ですが、電子制御ですのでダイヤルを回した分きちんと制御温度が変化しますので、温度計を見ながら微調整すれば的確な温度をキープしてくれます。

写真右がセンサー。左がコンセント。下がソケット(2つ)になっています。

さて、最後は棚ですね。
「洋服ダンスにスッキリ収まるちょうど良いサイズの棚はないかな」
ってインターネットで調べていると、ありました、ありました。
最近良くホームセンターで見かける「スチール棚」
幅90センチ、奥行き45センチ、高さ120センチ。ちょうど良いサイズです。

早速、スチール棚が置いてあるホームセンターにGO!。

ホームセンターについてスチール棚のコーナーへ。
しかし、私が求めているサイズの棚のセットが無い。
店員さんを呼んで在庫を調べてもらう。
型番なんかメモしてこなかったからサイズを言うとカタログを持ってきて調べてくれました。

「在庫は無いですね」予想通りの返事。
「取り寄せるといつくらいになりますか?」こちらは予想に反して2、3日とかなり短め。
「いくら位するんですか?」こいつがとてつもなく予想を反した!。
「8000円」

だって、同じセットで高さが30センチも高いやつが目の前にあって5000円で売っている。
そいつの4隅のポールが30センチ短くなると何で3000円高くなるんだ?。

「これと同じセットで、30センチ低くなるだけですよね」
「ハイ」
「何で3000円も高くなるんですか?」
「これは特売品ですから」

納得は行かないがとりあえず店員さんに御礼を言う。店員さんは忙しそうに去っていった。
なるほど、特売品か。こいつは利用しない手は無い。
このセットを買ってばら売りの120センチのポールを買うと・・・・8000円を超える。
となれば、こいつを買って行ってノコギリを使って30センチ切っちゃえ!。

少々乱暴ですがお買い上げです。
鉄の加工で飯を食っていますからね、こんなパイプくらい切るのは朝飯前です。
たとえ焼きが入っていてノコの歯たたなくったって、放電加工機でぶった切ってやる(笑)。

家に帰って梱包を解くとポールをもって工場に直行。コンタマシンという2メートルくらいの糸ノコの歯が輪になってぐるぐる回っている機械でポールを切ると5秒で切断完了。
「ハッハッハッハー、ざまーみろ!」
何が「ざまーみろ」なのかわかならいけど、とりあえずなにかに勝った(笑)。
これなら100円ショップの糸鋸でも十分切れるね。

スチール棚を備え付けの洋服ダンスに入れてみました。
ヒーターは左下に配置しました。一番下は温風の通り道。
左の隙間は空気を循環させる為の空間で、将来的にはクリップ式の扇風機みたいなもので上から下に温風の対流を起こそうと思っております。

飼育ケース大が置いてある棚の右奥にサーモスタッドとセンサーを取り付けました。

成虫は室外で冬眠中。隙間だらけでさびしい写真になってしまいそうだったので飼育ケース小とエサ入れのタッパも並べてみました(笑)。

でも、あと3週間もすれば幼虫達のビンでにぎやかになることでしょう。
ではまた・・・「バタン!」。
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