ルミックスFZ2には光学12倍の望遠レンズが搭載されています。
その12倍レンズとはいかなるものなのか調べてみました。
35ミリ判換算で焦点距離35ミリ
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これが倍率1倍で撮ったときの写真です。
難しく言うと「35ミリ判換算で焦点距離35ミリ」というそうです。
「なんじゃい、そりゃ」って声が聞こえてきそうですね。
実は私もあんまり良く分からないのですが、「35ミリ判」というのはフィルムの種類の事らしいです。
ほら、普通のフィルムカメラで使われているフィルムって横が35ミリくらいでしょ。だからあのフィルムの事を35ミリ判と言うそうです。
で、「焦点距離35ミリ」というのがちょっと難しい。 |
レンズが焦点を結ぶまでの距離なんですが、そんなのはどうでも良いみたい。
かなり乱暴に言っちゃえば、人間の視野と同じくらいの画像が写せるレンズが焦点距離50ミリ。
それが基準。
それより焦点距離が小さくなると、人間の視野より広い範囲が写る→被写体が縮小される→広角レンズ
それより焦点距離が大きくなると、人間の視野より狭い範囲が写る→被写体が拡大される→望遠レンズ
となるそうです。ただ「どれくらいの範囲が写せるか」というのはフィルムの大きさによって変わって来てしまいますので、そこで初めて「35ミリ判換算」という基準が必要になってくるという訳です。
「35ミリ判換算で焦点距離35ミリ」というのは「普通のフィルムを使うと人間の視野より多少広い範囲が写って、結果的に画像が縮小されますよ」って事。
逆に、「35ミリ判換算で焦点距離400ミリ」というのは「普通のフィルムを使うと人間の視野よりかなり狭い範囲しか写らなくて、結果的に画像がかなり拡大されますよ」って事になる。
焦点距離35ミリとか400ミリとかと言うのがどれくらいのもんかは、写真を撮るうちに感覚的に覚えていくしか無いみたい。かなり難しいね(^_^;)
35ミリ判換算で焦点距離35ミリ
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話は戻って、写真の丸の中になんか小さなものが写っているのが見えますでしょうか?。
よ〜く見ても、ちょっと何が写っているのか分かりませんよね。 |
光学12倍 35ミリ判換算で焦点距離420ミリ
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そこで望遠の出番です。
12倍に拡大してあげると、ほらこの通り。
セミがとまっているのが分かります。
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光学12倍 + デジタル2倍
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で、更にデジタルで2倍にしてあげるとこんなに近くまでよることが出来ました。
ちなみにここまで寄ると、微細な手ブレでも画面が大きく揺れます。どんなにしっかり構えても、まるで船に乗っているようにグラングラン揺れて、液晶を見続けていると船酔いしそうです(笑)。
手ぶれ防止機能はついておりますが、ズームが24倍ならブレも論理上24倍に増幅されるわけですから、とても補正しきれません。 |
デジタルズームと光
そこで活躍するのが連写機能。
秒速4枚という高速連写で撮影すればシャッターを押す動作が悪影響を及ぼす1,2枚目は手ブレ補正できなくても、構えが安定する3枚目、4枚目はしっかり手ブレ補正してくれます。
学ズームの違いですが、デジタルズームというのは画質を落として倍率を上げていくもので、撮った写真を画像ソフトで拡大しているのと同じです。その点光学ズームは画質の劣化がありません。
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ためしに一番上の写真をデジタル12倍処理してみました。
なんか写ってる(^_^;)
FZ2は200万画素と、今のデジカメに比べると画像が荒いですが、最新式の500万画素といえども、12倍は苦しいでしょう。 |
下の写真もFZ2で撮ったものです。
今度はデジカメで標準的に採用されている光学3倍ズームの写真も撮ってみました。
35ミリ判換算で焦点距離35ミリ
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光学3倍
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光学12倍
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光学12倍 + デジタル2倍
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光学3倍ズームで撮った写真のセミと、光学12倍ズームで撮った写真のセミを画像処理ソフトで拡大(デジタルズーム)してみました。
その差は歴然ですね。
でも、画素数が増えれば画像の劣化はもう少し抑えられえると思います。
という事は、もっと高画素数なら、もっとデジタルズームが可能なわけで、更に拡大された写真が鮮明に制作できる事になります。 |
高倍率、高画素数、低価格のデジカメの出現が待たれます。 |