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2007年6月24日 ミナミヌマエビの繁殖
ミナミヌマエビの飼育が始まって2週間。我が水槽、そして我がミナミヌマエビたちは「ミナミヌマエビ繁殖への道」を順調に歩んでいるようです。

水槽に投入した当初は、環境に慣れていないせいか、やたら忙しなく動き回っていて、中には水中を泳ぎまわるやつもいるほどでしたが、1日程たつと、すっかり落ち着いてしまい、流木の奥に隠れてしまうようになってしまいました。

たまに流木の奥から顔を出す程度。
20匹ものミナミヌマエビを飼育している水槽とはとても思えないほど閑散としています。

「こんなもんなのかなぁ〜」

普段はコケ取り用に、60cm水槽に5匹程度ヤマトヌマエビを入れていますが、あまり注意して見た事が無いので、どれくらい活動的なのか皆目見当も付きません。

それでも、たまに水槽の前面に出て来るミナミヌマエビを見つけると、夢中になって写真撮影する毎日です(^^ゞ

しかし、ミナミヌマエビというのは、背景と一体化しているので写真を撮るのが難しいですね。

小さくてもはっきりとした縞模様があるビーシュリンプの方が、格段に撮影しやすかったです。

「あの抱卵ミナミヌマエビはどうなったのかな・・・」

一番気になるのは、なんと言っても購入した時から抱卵していたミナミヌマエビの健康状態。
ミナミヌマエビ繁殖成功の鍵は、今は彼女が握っているといっても過言ではありません。
暇さえあれば水槽の前に座って、時間がたつのも忘れて見入っているのですが、なかなか彼女に出会う事が出来ません。

「やっぱ、無精卵で脱卵してしまったのかな」

ビーシュリンプの時の失敗が頭をよぎり、半ばあきらめていましたが、ついに彼女との再会の時がやってまいりました。

「あそこにいるのは・・・・」

流木の上をトコトコト歩いているミナミヌマエビ。その尻尾には卵のようなものが。
水槽の側面に回り、さらにそのミナミヌマエビに近付いて観察してみると、それは紛れもなくあの抱卵ミナミヌマエビです。

「おお〜〜」

久々の再開。慌ててカメラを取り出して撮影しようとしましたが、ミナミヌマエビもやたらと動き回るので、なかなかピントが合いません。

「またピンボケだ、これもダメだ」

何度も何度もシャッターを切りましたが、撮影後のモニターに写る映像は、シャッターを切る瞬間に頭の中に描いた映像とは、かけ離れたものばかり。

ミナミヌマエビ自体にピントが合った写真を撮るのはそれほど難しくありません。
しかし、お母さんミナミヌマエビは、卵に新鮮な水を絶えず送ろうと、しきりに卵を前後に動かすため、どうしても卵がぶれてしまうんです。

「もうだめだ」

抱卵ミナミヌマエビが進んでいく方向は流木の向こう側。そこは死角になっていますので、撮影を続ける事が出来なくなってしまいます。

「パシャ」

まさに流木の向こうに隠れてしまう直前。間一髪のところでなんとか卵がぶれていない写真が撮れました。

「ふぅ〜」

ホームページ用の写真を撮るのも、結構大変なんですよ(笑)。

抱卵ミナミヌマエビはしばらくすると、また元の場所に戻ってきました。
足を忙しなく動かしていますので、流木に生えてきたコケの新芽を食べているようです。
そういえばこの位置、蛍光灯の真下に当たり、蛍光灯からは一番近い場所ですので、コケの生育が早いのかも。

ホームページ用の写真はすでに一枚確保してありますので、今度は少し余裕があります。
ミナミヌマエビが進んでいく方向を予想し、絶好の角度、絶好の場所で構図を決め、その中にミナミヌマエビが入ってくるのをじっと待つ。

ミナミヌマエビが絶好のポジションに来ても慌てない。
卵が静止するタイミングを見計らって撮影しないと意味が無い。

忙しなく、そして激しく揺れて続けている卵が静止する時間はほんの一瞬だけ。そのタイミングに合わせてシャッターを押すなんて不可能。しかし、卵を揺らし始めた瞬間にシャッターを押せば、卵が止まった状態で写真が撮れるはず

「パシャッ」

しかし、ミナミヌマエビは2回連続で卵を揺らしてしまったため、卵がぶれた写真。

「パシャッ」

今度は2回連続で卵を揺らす事を予想して、2回目の揺れ初めのタイミングでシャッターを押したものの、実際は1回しか卵を揺らさず失敗。

「パシャッ」

へへへっ、2回、1回と来たから次は2回だろという予想が的中。いい感じの写真が撮れました、満足、満足・・・・って、繁殖が目標なのに、いつの間にかムキになって撮影しちゃってました。

「無事繁殖してくれるといいんだけど・・・・」

初めて見た時はクリーム色だった卵は、少し黒っぽくなっていますが、数は減っていないので、順調に生育しているようです。

60cm水槽の中に20匹ものミナミヌマエビがいたのでは、自然発生するコケだけではエサが不足してしまうでしょう。そこで、水槽の中にガラスの皿を入れて、その上にコリドラスのエサを置いてみました。

するとどうでしょう。今まであまり姿を見せてくれなかったミナミヌマエビたちが、どこからともなく現れ、エサ皿の中はミナミヌマエビでいっぱい。

直径1cm程度の円盤状のエサを奪い合っています。その激しさは、ワゴンセールに群がるおばちゃん並。もしかしたらそれ以上。

「すごいもんだな」

これだけ複雑な水流がある水槽の中で、水槽の隅に置いたエサの位置を正確に知る能力に脱帽。そんな中、ガラスのエサ皿の脇をトコトコト歩いている一匹のミナミヌマエビが目に止まりました。

そのミナミヌマエビは抱卵しています。

購入時に抱卵していたミナミヌマエビかと思いましたが、彼女にしてはちょっと小さすぎます。

「ということは・・・2匹目の抱卵!」

2匹目の抱卵ですが、私の水槽では初めての産卵。
すなわち、私の水槽の中でミナミヌマエビが繁殖してくれる可能性がぐっと高まったという事。
弥が上にも繁殖への期待が高まります。

孵化を楽しみに、水槽を観察する日々が続いていましたが、この後、状況は思わぬ方向へと推移していきました。

「へっ、君も抱卵、あんたも抱卵」

なんと、抱卵ミナミヌマエビが日に日にドンドン増えています。

流木に隠れているやつもおりますので、正確な数字は分かりませんが、確認できただけでも6匹が抱卵中。メスは10匹程度ですので、その半分以上が抱卵してしまった事になります。

「ミナミヌマエビの繁殖力って・・・・」

卵が孵るまでの日数はどれくらいかかるか分かりませんが、仮に1ヶ月周期で産卵を繰り返すとなると、秋になる頃には水槽の中がミナミヌマエビで埋め尽くされてしまいそう。
恐ろしい(^_^;)

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