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2007年5月27日 外部フィルタ 自作でセット
1週間いろいろ考えた結果、今回はいつもの水草メインの水槽とはちょっと違った水槽を立ち上げることに致しましました。最終的にどんな水槽になるかはあとのお楽しみということで、今回は頭の中にある完成予想図に水槽を近づけていく作業です。

まず、一番最初に決めるのが底床。

こいつが無いと何も始まりませんよね。とは言うものの今回は濾過システムの方が先に決まっている状況ですが(^_^;)

それはそれで置いておいて、とりあえず「新田砂」という、アクアリウム用の砂を使用する事にしました。

渓流の砂地を思わせるような白く美しい色の砂です。砂の粒子が細かく、水の流れを通さないため、水草の根の張りが悪くなりますが、今回は水草メインではないため、実用性より見た目を優先。水草は底床に合わせる形で丈夫なものをセレクトする事に致しましょう。
新田砂を平らに敷き詰めた後は、ろ過システムの設置です。

使用するのは、外部フィルタ「テトラ EX パワーフィルター 75」。単独での使用となります。
底床が砂のため、底面濾過の併用は出来ません。
と、なると気になるのが取水部にあたるストレーナー。

「EX75」も、ご多分に漏れず、付属しているのは貧弱なストレーナー。カボンバのような細い葉っぱなら簡単に吸い込んでしまうような目の粗さです。

これではストレーナーをかなり高い位置にセットしないと、魚が巻き上げた砂を吸い込んでしまいます。吸い込んだ砂が外部フィルタのインペラーを傷つけでもしたら一大事。そうなってしまわないようにプレフィルターとしてテトラのスポンジフィルタ「ブリラントフィルター」を使用する事にしました。

このスポンジは、目が細かいわりに、目詰まりしにくくて、なかなか良く出来たフィルターです。とくに熱帯魚の繁殖などを考えた水槽の場合は、稚魚がフィルタに吸い込まれないようにするための必需品。

フィルタの中心に貫通していない穴があいていて、そこに取水用のパイプを差し込んで使用します。

「太さは大丈夫かな」

「EX75」の取水パイプの太さと、プレフィルタの穴の大きさが違うと、使うことが出来ません。

実際に差し込んでみると、穴は多少小さく感じたものの、そこは伸縮自在のスポンジ、それ程無理しなくても差し込むことが出来ました。あとはパイプの側面に穴を開けて取水効率を上げてあげるだけ。

「シュルシュルシュル」

硬い鉄に穴を開けているいつもの感覚と違って、今日の相手は薄くて柔らかいプラスチック。ほとんど何の抵抗も感じずドンドン穴があいていきます。

一方向7個、それを4方向で、しめて28個。
これくらい穴があいていれば十分でしょう。

さあ水槽にセットしてみましょう。

ブリラントフィルタに、穴をあけた吸水パイプを差し込んで水槽内に置いてみました。ブリラントフィルタをつけると付属のパイプが長くて邪魔になり、ノコギリを使ってパイプを切断するなど、多少予期せぬトラブルにも見舞われましたが、とりあえず吸水側は設置完了です。

「さて、次は排水側」

こちら側は更なる困難が予想されます。


「テトラ EX パワーフィルター」シリーズは排水を水面近くで行う構造になっています。

水面近くで水面と平行に排水。ほとんどのフィルタがその方法を取っているため、特に問題はないなのですが・・・・。

「やっぱ流れが強すぎるよなぁ」

水面と平行に排水された水は、反対側のガラス面に当たって急激な下降水流となります。
排水が背面だとすると、下降水流が発生するのは、水槽正面になります。そう、水槽の正面ガラスという観察には絶好の場所にいる熱帯魚が下降水流によって下に流されてしまうんです。

60cmの長手方向に排水するという手もありますが、一番好きなのはやっぱり水底から水面に向かって排水する方法。これだと背景に植えた水草が、排水の流れによってゆらゆら揺らめいてとても綺麗です。水底から排水された水は、水面にぶつかった後、ほとんど勢いがなくなっていますので、排水による急激な流れがあるのは背景に植えた水草の後ろ側だけ。
水槽内にいる生き物たちには、ほとんど影響を与えません。

「やってみるか」

使用法として提供されていない以上、自作するしかなさそうです。アクアリウム用品が入っているガラクタ箱を引きずりだし、使えそうなパイプやホースを片っ端から調べてみる。しかし「EX75」の排水パイプの直径は今までのエーハイムムシリーズとは微妙に違っていて、使えそうなパイプやホースがまったくありませんでした。

「こりゃダメだな」

現物合わせで合うものが見つからないとなると、ちゃんと寸法を測ってそれに合うものを買ってくるしかなさそうです。寸法を測ってみると内径が20ミリくらいのホースがあれば、なんとかなりそう。

「内径が20ミリのホースか・・・・」

そんなものがあるのでしょうか。さっそくホームセンターに行ってみると、なんと内径19ミリというホースを発見!。ホースはゴムですので1ミリや2ミリくらい小さくても、無理やり突っ込めばなんとかなるでしょう。

「めでたし、めでたし」

値札を見ると1メートル500円で切り売りとの事。近くにハサミがおいてあったので、それで好きな長さにホースを切って、バーコードと単価が書かれたシールと共にレジに持って行くみたい。

「店員さんに切ってもらうのかな?」

そんな感じだけど、たかだか数百円のためにわざわざ店員さんに来てもらうのも気の毒だし、ハサミがあるんだから自分で切っちまうか。

「問題はどれくらいの長さにするかだな」

1メートルで500円ということは、最低でも1メートルは買わなくちゃいけないという事だよな。
でも欲しいのは25cm。75cm余分に買って行っても内径19ミリの太いホースなんて使い道ないしな。そもそもたった75cmじゃ、ホースとしての使い道すらないよ。

ということで、結論。25cm切って500円払う。
ゴミとして捨てなくて済む、資源も無駄にしない、お店も得する。3拍子そろった妙案です。

25cmだけホースを切り、バーコードと単価が記入されたシールと一緒にレジへ。

「これだけの長さで500円ですか?」

25cmという異様な短さのホースと、500円とかかれたシールを交互に見てレジのお姉さんは私にそう質問して来ました。巨大ホームセンターで取り扱う品物は数知れず。しかしこのレジのお姉さんは、ホースがどのような売り方をされているのか、しっかり把握した上での確認の質問のようです。

「えっと、1メートルで500円と書いてありました」

話がややこしくなるからと適当な返事をすれば、かえって話がこじれて長くなると思ったので、
レジのお姉さんの聡明さに甘える形で正直に回答。その上で。

「25cmしか必要ないので。お金は500円ちゃんと払います」

と付け加える。するとレジのお姉さんは
「切り売りですので、お支払いは長さの分だけで大丈夫です」
だって。

レジは「レジ打ちの人」と「袋詰めの人」の二人一組。今まで傍観していた袋詰めの人が、さっと巻尺を取り出し、慣れた手つきでホースの長さを測る。

「25cmです」

袋詰めの人がレジ打ちの人に素早く報告。
おお〜、なかなか慣れておられるようで。こういう買い方をする人も結構いるみたいね。
するとレジ打ちの人は、レジのボタンを探しながらつぶやいた
「25cmという事は・・・・よんぶんのさん?・・・よんぶんのいち?・・・」
おいおい、レジに分数のボタンなんてあるわけ無いだろ(^_^;)

なんか長くなりそうな気配。

すると袋詰めの人がすぐにフォロー
「25cmだから0.25をかければいいんだよ」
「そっか」
分数のボタンを探す事の無意味さに少しずつ気付き始めたレジ打ちの人が、袋詰めの人の助言をすぐに理解して実行に移す。

「500かける・・・れい・・・・てん・・・・てん・・・・てん・・・・にい、ご」
小数点を探すのに手間取ったところを見ると、やはり1メートル切り売りのものをcm単位で買う人はあまりいない様子。

「125円になります」

苦労の末、算数の問題の正解を導き出した時の満足感が十分感じられる元気な声。
「お手数をおかけいたしました」
と、お礼を言って品物を受け取り帰路へ。

  ホースを延長コードのように接続し、排水口をなんとか水底まで導く事が出来ました。

ホースの色?。内径19ミリのホースはこれしかなかったんです。出来れば無色透明のやつが欲しかったんですけど、贅沢はいえません。


画像にポインタを合わせてみよう。クリックしちゃダメだよ
配管なんて、水草を使ってうまく隠せばよいことですから、あっただけでも良かったという事に致しましょう。

しかし、2週かかってやっと外部フィルターのセッティングが終わった状態では、先が思いやられますね(^_^;)

まあ、先を急ぐ様なものでもないので、ゆっくりマイペースで行きたいと思います。

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