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F1 第7戦 ヨーロッパグランプリ
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2005年05月30日
すごいドラマがありましたね。耐えて耐えて耐えた挙句、最終周にサスペンションが壊れてしまうとは。
ドラマなら「そんなできすぎた話、あるわけない」って、鼻で笑ってしまうような展開。
「真実は小説より奇なり」を絵に描いたようなレースでした。

こんなの初めてかと言うと、そうでもないんですよね。
最終周、あと少し言う所でガソリン切れ、エンジンを始動させるセルモーターを使ってノロノロとチェッカーを受けたという、ちょっと間の抜けたレースもありました。
これも最終周だったと思いますが、独走のクルージング状態にもかかわらず、当時秘密兵器だったセミオートマチックの誤作動で突然のシフトダウン。何の変哲もないコーナーで車がスピンし、そのままリタイアなんてのもありました。

それにしても、今回のクラッシュには驚きました。
サスペンションが砕けた瞬間、思わず「うわっ」って声を出してしまいましたし、ライコネンがバトンの後ろをかすめるように抜けて行った時には、バトンの気持ちになって思いっきり背中をのけ反らせてしまいました。
正確にはバトンの気持ちじゃなくて、バトンの車の気持ちですけど(笑)。 

サスペンションアームがカーボン製になり、昔の金属製の様に折れるのではなく、細かく砕け散っていく様子のスーパースローは、まるで映画「マトリックス」のワンシーンのような迫力でしたね。
テザーが無かったらタイヤがライコネンの頭部を直撃し、大惨事になっていた可能性があった事もしっかり映し出されていました。惨事ではありましたが、体が無事でなによりです。

レースはと言うと、2ストップ有り、3ストップ有り、ドライブスルー有り、ノーズ交換有りで、タイミングモニタと川合ちゃん情報を総合しても正確な順位が分からない様なハチャメチャな展開。
上位マシンの残りピット回数を頭に入れるだけで疲れちゃうようなレースでした(笑)。

ライコネンが頭1つ抜け出し、それを追うルノーという展開が当分続きそうですね。
あとはフェラーリ、ウイリアムズ、トヨタ、BARの内、コースの特性に合ったチームがそれに続く。
ザウバーやレッドブルが絡んでくると中盤は大混戦。
今回のトゥルーリやミハエルの様に、中盤に飲み込まれたら這い上がれないとなれば、予選がとっても重要になってきますね。

新予選方式の第一回目が終わり、各チーム次の予選に向けてどんな修正をしてくるのかとっても楽しみです。

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