東京駅を中心とした3km四方にあるツバメの巣を5年ごとに調査している団体があるらしい。
1985年は44ヶ所でツバメの巣が見つかり、1995年には21ヶ所、2000年は18ヶ所とどんどん減ってきているそうです。
そういえば、最近ウチの近くでもまったくツバメを見かけなくなりました。
もうどれくらい見ていないだろう・・・・いなくなった事にすら気がつかなかった自分が情けない。
古い家がなくなって営巣する場所がなくなったとか、カラスが増えてヒナがたくさん食べられてしまっているとか、いろいろ原因は指摘されているようですが、そもそもエサとなる昆虫が減っているのが最大の原因のような気がします。
ハエやハチはまだしも、ガガンボやユスリカやイトトンボなど幼虫時代を水中ですごす昆虫はまったく見なくなってしまいました。
ウチの庭でも毎年同じ場所に立っていたユスリカの蚊柱が、2,3年前から見られなくなりました。
それと時を前後して、赤トンボが姿を消しました。
子供の頃ですら貴重だったギンヤンマなんて、もはやこの辺では絶滅してしまっているでしょう。
私の子供の頃、埋立地は文字通り埋め立てただけの空き地でした。
空き地のくぼみには雨で水がたまり、たくさんの水生昆虫の姿が見られました。
そういった場所も今では工場が立ち並び、水辺なんて人工の公園にしか残っていません。
同じ捕食動物でもコウモリはまだ少し残っているようです。
もちろん昔のようにうちの近くで見かけることはありません。
夜間、シーバスを釣りに埋立地に行くと、たまに見ることができます。
埋立地にある雑木林で育った蛾をエサに、細々と生き延びているんでしょうね。
そういえば最近、羽田空港を沖合いに移転した跡地の再開発の話を耳にしました。
ショッピングモールだとかテーマパークだとかイベントホールだとか公民館だとか、いろんな案が浮かんでいるようですけど、そんなもんそこらじゅうにあるからもういらない。
でっかいでっかい湿地帯を造れないかな?。
水源は森ケ崎の下水処理場に求めればいい。葦が茂る小さな沼や池が点在し、ヤゴやザリガニ、ミズスマシなんかが泳いでいて、丘には草原が広がってバッタやカマキリが生息する。そんな公園を造れないもんかな?。
そう、昔の埋立地はそういう所だったんだよね。
子供たちにとってディズニーランドよりずっと楽しくて夢のある世界になると思うんだけど・・・
無理かな(^_^;) |