自営業の有志が集まる会合の幹事が回ってきた。
月に一度の会合で、年に一度幹事が回ってくるんだ。
ソフトボール大会やハイキングなんて砕けたものもあるけど、どちらかと言うと知識を高めるための会合で勉強会ってのが一番多い。
今回もその勉強会で、大学の先生をお招きして講義を受けることになったんですけど、その先生から事前にOHPの資料の作成をお願いされて私が作る事に。
OHPとは透明なビニールに印刷したものを専用の台にセットして、裏から光を当てることにより拡大された影をスクリーンに映すってやつ。簡単に言えば1コマずつ写す映画。
ちっちゃい文字もでっかく拡大されてみんなで見ることが出来るんです。
「そんなの印刷できるプリンタなんてうちにないよ」
って断ったんですけど、
「普通のプリンタで印刷できる」
って言うから、プリンタの設定で用紙選択をしてみたらしっかり「OHP用紙」ってのがありました。
うちにあるプリンタでもOHP用紙に印刷できるんですね、知りませんでした。
チャカチャカチャカってWORDで打って後は普通のプリンタ用紙に印刷するのとおんなじ。
プリントアウトされたOHPの原稿を手に、パソコンラックにほほ杖付いて誤字がないか確認。
フッとモニターが真っ黒になる。時間がたったのでスタンバイモードに入った。
「スクリーンセイバー」ってやつだ。「スクリーンセイバー」ってはじめて読んだときは正義の味方だと思った。そんなことはどうでもいい(笑)。
モニターが真っ黒になったら、画面にうっすらと文字が浮かんできた。
「???焼きついたのか???」
一瞬あせったが、それは私が手に持っていたOHP原稿の文字が画面に写り込んだものでした。ホッとして、誤字の確認を続ける。
・・・・・なんか変。
・・・・・やっぱ変だよな〜。
写り込んだ文字を読みながらそう思った。そう、写り込んだ文字が読めるんです。
「なんでだ!」
鏡文字・・・・・左右逆のはずでしょ。なのに左右も前後も逆になっていない。
モニターには普通の文字が写ってる。
あわてて鏡の前に移動し、手に持ったOHPの原稿を写してみる・・・・やっぱ左右逆になっていない!。「なぜ?」心臓がドキドキする。なんか勘違いしているのか?。それとも頭がおかしくなったのか?。冷静に状況を見つめなおす。鏡はおかしくない・・・・原稿は・・・・。
そう思ったときトリックに気が付いた。
そう、私が見ていたのはOHP原稿の表。しかし、鏡に映ったのは透明なOHP原稿の裏。
鏡に写った裏面が左右逆になってちょうど表になったんだね。
う〜ん、さすがにビックリしたけど、わかってしまえば簡単なこと。
めでたし、めでたし・・・・で終わるはずだったんだけど・・・・。
なぜそうなるのか、ちょっと考えたら分からないことだらけ。
分からないことを、分かろうと努力すればするほど分からないことが増えていく。
頭では分かっているんだけど「どうしてそうなるの?」って聞かれたとき、どうにもこうにも説明できない。
いつもお世話になっている信用金庫さんです、宣伝宣伝(笑)。
透明なプレートに書かれた文字。鏡に映った文字は裏側を写している。
鏡はプレートの向こうにあるのに、写っているのは私の視点から見た文字と同じ文字。
私の目 → プレート → 鏡 なぜ?。
と言うことは、私の姿を鏡に映したとき、その映像は私の後ろで見ている人の視点から見た私の映像になるのか?。そんなはずはない。しかし、私を文字のようにペチャンコにしたらそうなるのか?。
第三者の目 → ペチャンコな私 → 鏡 そんなはすはない。
鏡に映っているプレートは確かに私の視点から見た映像とまったくなじ映像だけど、指は違う。「鏡=左右逆」のはずが上の写真の指は表と裏が逆になっている。鏡に映った自分の姿を見たとき左右逆と言うのは単なる錯覚であって、実は裏と表が逆なのか?。
さっぱりわからん。
なんとか納得のいく結論を導き出そうと考えたけど、頭がおかしくなりそうだからやめておきました。
自分の顔が写っている鏡を見ながら
「顔の皮を剥がして、スケスケになるくらい薄くしてそれを鏡にかざしたら・・・・」
とか、
「目は顔の表皮の後ろにあるから実は鏡に映っている顔の表皮を、自分自身が後ろから見ていることになるのではないか・・・・」
とか
「左右逆って言ってるけど、横にねっころがると上下逆だよな〜、人間が左右対称じゃなくて上下対象の生き物だったら・・・・」
とか
「普通の白い紙に書いた文字。自分で見ている状態から鏡に向けたとき、横方向に回転させて向けると左右逆に写る、縦方向に回転させて向けると上下逆になる、左右逆ってのはただ単に回し方の問題・・・・」
なんて、ほとんど正気の沙汰とは思えない発想ばかり(笑)。
暇な人は一度考えてみてください。 |