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2006年2月4日 HDD付きDVDレコーダー
学校を卒業してから4年ほどサラリーマンをしていた時期がありました。
工業用プラントなどの設計をしたかったのですが、なまじシステム関係の学科を卒業してしまっていたため、システム開発部にまわされ、医療システム部に配属されていました。

病院の会計用コンピュータのシステムエンジニア。それが私の仕事。

病院の会計と言うのは驚くほど複雑で、プログラムの量も半端じゃありません。
しかも、ほぼ毎年4月に会計方法が変更されるため(医療費改定)、その都度プログラム改修が必要となる厄介なものでした。

4月の医療費改定に合わせて2月から準備を始め、3月から作業開始。
昼間は病院の方がコンピュータを使っていますので、夜間病院に行って作業する事になります。

3月中にオンライン関連のプログラムの改修を終え、4月は請求書や月報などのバッチ関連の改修。そして5月は細かいバグなどの修正のため、結局3ヶ月間は常に夜勤。結構大変な仕事でした。

夜勤ってかなり退屈。

仕事が終わるのは朝。みんなでご飯を食べに行こうにも、ボーリングしに行こうにも、開いているお店がないので、まっすぐ帰宅するしかありません。

家に帰っても朝から遊んでくれる友人なんておらず、結局家でテレビを見る事に。
しかし、朝8時9時の時間帯はどこもかしこもニュース。足し算が出来る犬の話題など、くだらない番組ばかり。10時11時になるとさらに状況は悪化。嫁と姑の戦いの再現VTRなど、見る気にもなれない番組ばかり。

必然的に夜の番組をビデオ録画して見るようになりました。

最初のうちは、毎日録画予約をしていたんですがこれが結構大変。
見る番組は決まっていましたので「毎週」の機能を使えば毎日予約する必要はなくなるのですが、予約できるのはビデオの機能制限で8番組まで。これでは到底足りません。

「仕方がない、もう一台ビデオを買うか」

ビデオを2台体制にし、予約できる番組は16番組。しかし夜勤の間はテレビを見る以外やる事がないので、週16番組(1日2番組ちょっと)では到底足りません。
最終的にはビデオ3台、24番組体制になっていました(笑)。

夜勤の仕事も終わり、勤務体制が通常モードに移ると、ビデオ録画での視聴は終わり。
晴れて普通にテレビを見れるようになりました。

しかし、3ヶ月にも及ぶビデオ撮りでの視聴により、私の体質は確実に変化しておりました。

テレビを見ていてもイライラすることばかり。
CMを飛ばそうと早送りボタンを押しても早送りできず。
トイレに行こうと停止ボタンを押しても停止せず。
面白かった場面をもう一度見ようと巻き戻しボタンを押しても巻き戻されず・・・・・。

もはや私の体は、録画した番組しか見られない体質に変化しておりました。

それから10数年。ビデオは常に3台体制。
テレビ番組は必ずビデオに録画してから見ると言う世にも奇妙な視聴方法が確立されました。

一番下のビデオは16番組まで予約可能なものですが、表と裏の番組を録画中でも再生できるよう、3台体制を維持しています。

同じ1時間番組でも、CMを飛ばせば45分。バラエティー番組など見たくないコーナーを飛ばせば30分。前置きが長い生活情報番組などは、ものの20分で見終わってしまう事も。

「好きな番組を、好きな時間に、好きな所だけ見る」と言うこの視聴方法は、多趣味で何かと忙しい私にはとても都合が良いものでした。

ただ、スポーツ中継だけはビデオに撮らず見ています。
だって、味方のピンチは見たくないでしょ。だからゴール前のフリーキックなどピンチの場面はつい早送りしてしまい、結果的にゲームの流れが分からなくなっちゃうんです(笑)。
と言うわけでスポーツ番組だけはビデオに撮らず直接視聴しています。

多少不便な面もあります。
リモコンの数が多いこと。やはり3台もあると何かと面倒です。

録画した番組の管理も大変です。
録画した番組を見ていても、そのデッキで次の録画が始まる時間になれば、見ているテープを別のデッキに移して録画できる体制を整えなくてはなりません。
「このテープをこのデッキ。あっちのテープをあのデッキ・・・・」
テープの残量なども考慮しなくてはならず、毎日の事ともなると結構大変。

「最新のHDD付きDVDレコーダーにすれば、この問題が一気に解決するかも」
そう思いはじめ、昨年から検討を重ねてきました。

最近のDVDレコーダーなら予約できる番組数は十分な量が用意されています。
さらに、裏番組も撮れる「Wチューナー」で、かつ録画中も再生可能なら、DVDレコーダー1台で今のビデオデッキ3台分に匹敵する能力を持っているはず。

そう思いながらあれこれ検討してきましたが、これがなかなか見つからない。

「Wチューナー」と言っても、ほとんどがテープデッキが装備されているタイプで、テープとHDDを使うことで裏番組が録画できると言うもの。2番組を同時にHDDに録画するタイプでなくては結局テープのやりくりが発生してしまいます。

2番組同時にHDDに録画するタイプでも、地上波デジタルと地上波アナログの2チューナーを使ったタイプのものがほとんど。さすがに地上波デジタルチューナーが付いた機種は高価で手が出ません。

6万円前後で何とか2機種程見つけたのですが、そのうちの一機種がすごかった。
なんとステレオ放送でもCMをカットしてくれるという優れもの。

今までは音声のみで判別していたため、モノラルや2ヶ国語放送などでしか機能しなかったCMカットですが、このDVDレコーダーは画像の切り替わりなどを検知し、CMをカットしてくれるという画期的なもの。CMを飛ばすために早送りボタンを押すわずらわしさからも開放されるとあって、このDVDプレイヤーで決まりだったのですが、新しく出たばかりで6万円を超える値段に躊躇しておりました。

それから4ヶ月が過ぎたある日のこと。
毎度おなじみヤマダ電気の広告に目玉商品としてそのDVDレコーダーが載っていました。

「数量限定、在庫品のみ。¥42800」

正直、半ば忘れかけていました。しかし4ヶ月の間にここまで価格が下がっていようとは。
しかも、これが最終処分。この機を逃したらもはや手に入らない可能性だってある。

開店時間に合わせて家を出て、朝一番で買ってきました。

三菱 楽レコ  DVR-HE10W

広告には42,800円となっておりましたが、実際に店頭に行ってみると39,800円で売られていました・・・・不思議。 

1週間使ってみましたが、これは思った以上に快適です。

最大の特徴はステレオ放送でもCMをカットしてくれる三菱のオンリーワン機能「オートカットi」。電波状況などでたまにCMが入ってしまうこともありますが、ほぼ完璧にCMを飛ばしてくれます。

録画開始時間をまったく気にしなくて良いのも素晴らしく快適。
電源を切っていようが、電源を入れていようが、録画したものを見ていようが、録画開始時間になったら勝手に録画が開始されます。テープデッキのようにテープを入れ替えてタイマーボタンを押す必要もありませんし、タイマーボタンを押し忘れて録画できない事もありません。

テープの時はよくあったんですよね、ついビデオを見るのに夢中になってしまい、録画開始時間が過ぎているのに気づかず、録画しそびれてしまうことが。もうそんな失敗もありません。

テープの時は録画されている番組の時間と、次の録画開始までの時間を天秤にかけ、見るか見ないか考えなくてはならない事もありました。再生中に録画時間になるとテープのやりくりが面倒ですからね。でも、このDVDレコーダーなら何も考えずにちょっとした空き時間で録画した番組を楽しむことが出来ます。

見たいときに電源を入れて、再生リストから番組名で見たい番組を選択する。
あとはCMがカットされた状態で再生が始まります。
再生の途中で停止ボタンを押しても、電源を切っても、ちゃんと停止ボタンを押した場所を覚えているので、また電源を入れて再生ボタンを押せばさっきの続きが見られます。

テープの時は再生の途中で試聴を中断する時は、次の録画のためにテープを新しいものに入れ替えなくてはならず、結構めんどくさかったのですが、このDVDレコーダーなら何も考えず電源を切ればよいだけ。

自宅で自営業、昼休みや夕食前など、ちょっとした時間、自室にいることが多い私にはまさにうってつけのDVDレコーダーです。

しかし、HDDに録画された番組を再生しながら、HDDに2番組同時録画するって・・・・
いったいこのHDDはどんな構造になっているのでしょう。

もちろん、深夜番組など、毎週微妙に放送時間が違う番組も、番組名を基に電子番組表を調べて録画時間を自動的に調整したり、野球中継などの延長を考慮してくれるような標準的な機能は標準装備です。
今まで放送時間が安定しない深夜番組は、当日の新聞を見てGコードで予約してきましたが、そんなわずらわしさからもおさらばです。

不満な点は予約数。32番組しか予約できません。
32番組というと多い様に思えますが、私のように「毎週」の機能を使って予約すると、1日4番組しか選択できません。

今までならそれでよかったのですが、テープの時の6時間という最大録画時間から開放された上、録画番組名がリストになって表示されるという機能がついたんですから、とりあえず気になる番組は全部貯め撮りしたくなる。

内容によっては見る事もあるNHKのドキュメント番組から、ゲストによっては、見る事もある深夜のトーク番組まで。とりあえず全部とっちゃおうとなるとさすがに32番組では不足。
それに、番組改変期の特番なども考慮に入れると倍の64番組くらいの枠はほしかった。

それと、録画中は録画リストの整理が出来ないこと。
見終わった番組は混乱しないようにさっさと録画リストから削除したいのですが、運悪く録画中だとリストの整理が出来ません。ちょっとした事なんですが全てのわずらわしさから開放された今、「この番組は見終わった」と覚えておかなくてはいけないという些細なことが、一番のわずらわしさになってしまいました。

このテープをこっちに入れて、あのテープをあっちに入れて・・・このテープは途中まで見て、このテープはすべて見終わって、こっちのテープは続けて録画できて・・・。
こっちのデッキはあと1時間で録画が始まって、あっちのデッキは今日深夜に録画があって・・・こっちのデッキは明日まで録画がないから・・・。あ、そうそう、深夜番組の予約をしておかないと・・・。

たった一台のDVDレコーダーが、十数年間、毎日のようにやってきたわずらわしい作業から私を解放してくれました。録画は全自動、番組開始のずれの修正も全自動、録画時間を気にせずいつでも好きな時に好き時間だけ再生できる。まさに夢のような生活が始まりました。

地上波アナログ放送が終わるまであと5年ちょっと。
まさに、私の地上波アナログ放送視聴法の集大成です。
とりあえずは、何もやる気がおきず、外にも出られなくなり、生ける屍と化す花粉の季節に向けて、100時間ほど番組を貯め込もうと考えております(笑)。
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