前回、ひかり電話について調べているうちに、FTTH(fiber to the home)についての知識を沢山得ることが出来ました。今回はそのお話。
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まずはこれ。gooのツールバー。
ネットワークモニターと言うのが搭載されていて、現在の通信速度や、過去の最大速度などがリアルタイムで表示されます。 |
これって結構面白いですよ。最高速度は分かっても、普段どれくらいのスピードが出ているかなんて分からないでしょ。でもこれがあれば一目瞭然。
ネットワークモニターを見ながら普段見ているHPを巡回。
ネットワークモニターのマックスは1.5Mbps程度。ウチのADSLの最高速は2Mbps弱。
「2Mbps弱でも速度的には十分なんだなぁ〜。でも、もう少し重いHPは・・・・・」
画像が多くて開くのに時間がかかるHP・・・。
心当たりを探して行ってみると、やっぱりそこでは回線速度の限界に達して頭打ちになり、時間がかかってしまっている様子が良く分かる。
「ウチもそろそろ光ファイバーかぁ〜」
そんな欲望が頭を持ち上げてきました。
「光ファイバーは高い」そういうイメージでADSLを使って来ましたけど、実際の値段を調べてみるとそれほど高く無いんですよ。
光ファイバーの工事費は無料。月額使用料は7000円。
「かなり高いぞ〜」って声が聞こえてきそうですね。
でも、プロバイダーによっては月額使用料が半額ってとこもあるんです。
もちろん1年間って期限が付いていますが。
今のADSLの月額使用料が4000円。光ファイバーの月額使用料は3500円(1年間)。
どうです?。「1年間やったらやめちまえ」くらいの乱暴な計算方法なら1年間で6000円も儲かっちゃう。1年たてば光ファイバーの月額使用料も少しは安くなっているでしょうし、安くなっていなければ、また元のADSLに戻ればいい、と考えれば光通信に加入しない手はないでしょ。
メールとホームページは回線契約プロバイダ以外の物を使っている身の軽さがなせる業。
メールとホームページは独立系の物を使用し、回線はプロバイダを渡り歩いて新規加入特典のおいしい所だけ頂く・・・・う〜ん、恐ろしい考え方だ(^_^;)
と、言う事で光通信に入ることにしました。
さて、どの光通信に入ろうか・・・・。
「1年間半額」とか「半年間無料」と言う、超お得キャンペーンをやっているのはNTTとTEPCO(東京電力)くらいしかなかったので、この二つを比べてみる事に。
NTTは1Gbpsって言っているけど、実際は最高で100Mbps。
さらに1Gbpsを地域で分け合っていて、地域住民が一斉に使ったりすると、最悪の場合自分への振り分けが30Mbps位になっちゃうこともあるらしい。
今は利用する人が少ないから良いけど、将来的にはテレビや電話などが全て光ファイバーになる事も考えられるのでチョット気になる。
その点TEPCOはNTTと同じく最高で100Mbpsだけど、100Mbpsの光ファイバーを独り占め。
と、なればTEPCOで決まるところですが、付属のIP電話が貧弱。
NTTのIP電話(ひかり電話)だと今までの電話と同じように使えるが、TEPCOのIP電話はフリーダイヤルや消防署(119)、警察(110)などの発信が出来ない。
NTTに入るなら一般電話を休止してIP電話にすることにより電話料金を安く出来るけど、TEPCOだと、もしもの事を考えると一般電話を休止することが出来ず、IP電話の基本料分だけ負担増になってしまう。
「う〜ん、どちらにしようか」
長く使うとなると速度が遅くなる可能性があるのは避けたい、でも料金は安く抑えたい。
そして二つの願いをかなえる折衷案は、回線はTEPCOにお願いして、IP電話は使わないと言う案。オプション的なIP電話を使用しないことにより、機器リース料500円がなくなります。
将来的にTEPCOのIP電話も一般加入電話と同じように使えるようになったら、ウチもIP電話を考えて見たいと思います。
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次の問題は無線LANです。
うちは道路を挟んで自宅と会社にパソコンが置いてある関係でどうしても無線LANが必要。
で、今回買ったのがこれ。
NEC Aterm ワイヤレスセット(TE) PA-WR6600H/TE
16,000円位。
今まで使っていた無線LANはかなり古くて100Mbpsというスピードについて行ける性能ではありません。
しかし、こいつは80Mbps以上のスピードに対応できるらし。 |
なぜこいつを選んだかと言いますと、やはりスピードかな。
それに値段も結構安かったですしね。
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そして、こいつの一番の特徴が、子機に2台のパソコンをつなぐことが出来ると言うこと。
今までは会社の電話回線をADSLにして、自宅のパソコンを無線LANで接続していましたが、今回は高速を楽しむ光通信。
やっぱ速度の速い有線接続を自宅のパソコンにして、速度なんか関係ない会社の2台のパソコンを無線接続にしたいと考えていた私にぴったりの商品。
子機に2台のパソコンをつなげられるこいつなら、スイッチングハブやそれをつなぐコード類を買わずに済むだけでなく配線もすっきり。願ったり叶ったりです。 |
そして、光ケーブルは家の前の電柱から私の部屋にじか引きムフ(^u^)
申し込んでから2週間ほどで我が家、我が部屋に光ファイバーがやってくる日が来ました。
東京電力の工事を担当する関電工の人が二人。
光ファイバーをどうやって引き込むか綿密に打ち合わせをしてから工事が始まりました。
私の部屋にはスカパー等の衛星放送用のアンテナケーブルを通すために私があけた穴がありましたので、それを使う事に。
しかも、運良く自宅前の電柱にはすでに光ファイバーがやってきているそうで、輪になって束ねてぶら下がっているコードを指差して「あれが光ファイバーケーブルです」だって。
その束ねられたケーブルを解いて、私の部屋にあいている穴に通すだけで工事完了。
なんかもっと遠くの方からケーブルを引っ張ってくるような・・・たとえばラジコンヘリを使ったような(笑)・・・・そんな作業を想像していただけに、あまりのあっけなさにかなり拍子抜け。
でも、穴はもとより立派にコーキングしてくれました。この辺はさすがプロですね。
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作業の様子を写真に撮りたかったんですが、向こうにしてみれば監視されているようで、迷惑な話でしょうから、遠慮してました。
でも、二人ともいなくなったちょっとした隙にカメラを取り出して写真撮影。
左下が光ファイバーの回線終端装置を開いた所。
回線終端装置は、ちょうどビデオテープくらいの大きさです。 |
そして、その上が電柱から来た光ファイバーと回線終端装置から出た光ファイバーをつなぐ装置。そして右にあるのがその工具箱です。
光ファイバーと光ファイバーをつなぐ作業は、いかにも光学的な精密作業ですって感じでかっこよかったです(笑)。
さて、我が家にも光ファイバーがやってまいりました。
と、なるとやってみたくなるのが速度計測。
gooのスピードテストを利用してさっそく速度を計ってみました。
必要事項を入力しスタート!。数字がグルグルとめまぐるしく変わり結果が表示される。
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57Mbps!・・?速いのか、遅いのか?。
100Mbpsって謳っているんだから、その半分位しか出ていないとなると遅い感じがする。
15837人中283位と言うと、上位2%以内。
メチャクチャ速い方の部類に入る。
う〜ん、微妙(笑)。 |
この数字はパソコンの性能にも左右されるみたい。
だから、速いパソコンを買えばこの数字はドンドン上がって行く。
私のパソコンで57Mbpsなら、今の標準的なパソコンで65Mbps位になるみたい。
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そしてネットワークモニターを見ながら、あっちこっちのホームページを巡回。
テストでは平均57Mbpsでしたが、瞬間的には65Mbpsくらい出る事もあるんですよ。 |
普通のページを巡回しているくらいでは2Mbpsも出ていないです。宝の持ち腐れですね。
フェラーリに乗って近所のスーパーに買い物に行くようなもんです。
画像が多く、やたらと重いページでやっと5Mbpsくらい出すことが出来ます。
しかし、上りは速いですよ〜。ホームページの更新時のスピードは段違い。
今までは画像やページが、エッホエッホって、江戸時代のカゴを担ぐ時の掛け声くらいのテンポで1つずつアップロードされていましたけど、今度はシュワちゃんが機関銃を撃つ位のテンポ。ダダダダダダダ・・・って、画像やページがアップロードされていきます。
最後に総合的な感想。
正直言って、ご覧のページ程度の重さでは、光ファイバーの57MbpsもADSLの2Mbpsも、体感的にはほとんど変わりません。
0.3秒で表示されていたのが、0.25秒で表示されたと言う程度のレベルですね。
プログラムファイルなどをダウンロードする場合でも、相手のサーバによっては十分な速度が出ない時もあります。
アップロードの時は格段の差が出ますが、そんなに頻繁に使うものでも無いですし・・・。
そう考えると、高いお金を出してまで光ファイバーにすることは無いかな。
とりあえず、キャンペーン期間中だけ楽しむって事になりそうです(^^ゞ |