<シーバス バラシ 編>
悪夢・・・まさに悪夢。
いったい何匹ばらしたんだろう、記憶をたどり、釣行記を書きながらばらした魚の数を数えていこう。
ボーズなし記録なんて自慢してっからバチがあたったんだね、きっと。
まずは、京浜島。
昨日、銀ピカが上がって群れが入っている可能性があったのでワクワク。
着いてみると、一面ごみだらけ。台船や岸際にべっとりごみがついていてほとんど攻められるところがない。
1キャスト1ごみ状態にもかかわらず、粘ってみる。
台船際、1メートルくらいのところでNJ−85にHIT。
この状態では、次は期待できないのでじっくりとファイトを楽しむ。
足元に寄せてきてみると、40cmちょい。かかっているのはテールフックのみ。
抜きあげ途中、一暴れでフックアウト。
1バラシ。
京浜島はだめだね。
そう言えば、今年はハゼが調子いいらしい。
はぜを狙ってシーバスがいるかもしれないので、ハゼが集まりそうなシャローでストラクチャーが多いところに移動。
ここは、手前は結構浅いんだけど、奥は深いみたい。
船が何隻か奥のほうに停泊しているけど、手間は水深1メートルくらい、トウフ岩が顔を出している。
1投目、停泊している船のわきにNJ−85をキャスト。
スローで少し泳がせぎみに引いてくる。
1m、2m・・・・船から離れていく。あたりなし。10mくらい離れて回収モードに入ったとたんHIT。
「それはないよー」心の中で叫んだ。もう、ロッドを返していてしまっていて、あわせるストロークがない。
とりあえず「あわせる」・・・・腰を回して半身になって、腕を後ろに伸ばす・・・・あわせると言うよりロッドをシーバスから遠ざける。「いーみなーいじゃーん」のあのポーズ。
変な宗教みたいでカッコ悪かったけど、なんとかフッキング(笑)。
しょっぱなのえら洗い。「もー、どうにもならない」と思ったけど、まだ足があった!。つま先立って何とかしのぐ。
が、その後こちらに向かって突っ込んでくる。慌てて、ラインを巻き取るがテンションを保てず、ヘッドシェイクでフックアウト。
2バラシ。
気を取りなおして次。
飛んでいく途中でラインがルアーに絡まって、リトリーブすると水面をくるくる回って来る。
仕方がないので、ラインを巻いてルアーを回収している途中、遠くででっかい魚がジャンプ。
リトリーブを止めてそちらのほうを見ると、今度はいきなり近くでジャンプ、と同時にロッドにコツンというあたりが。
慌てて回収中のルアーのほうを見ると大きな波紋と宙を舞うNJ-85の姿。
ミスバイト。やる気がある魚がいたのに惜しいことをしたー。
この魚は2度とバイトしてこなかった。
船の際、1mでまたしてもNJ−85にHIT。あわせを入れる。いい感じで決まった、教科書通りといった感じ。多分、2本ともかかったはず。
運のいいことに、20mくらいのところにハンドランディング出来そうなトウフ岩がある。
ファイトしながらそこに移動。魚も弱ってきてハンドランディング。
指を口の中に入れようとしたとき、ルアーのフックが気になった。
「暴れたら、指にルアーのフックが刺さりそう」
このまま、トウフ岩の上にずり上げようか、迷った瞬間えら洗いでフックアウト。
これはへこんだ、弱気な判断ミスに腹が立った。
3バラシ。
桟橋の下を通して、反対側からリトリーブしてくると桟橋の真下でHIT。
あわせを入れると、いきなり走り出す。
「でかい」
間違いなく今年最大のシーバス!。
浅瀬の桟橋だから橋脚がある。橋脚と橋脚の間3mくらい。
沖に逃げられると沖側の橋脚にラインがこすれてしまう。
が、岸と平行にリトリーブしてきたNJ−85を食ったシーバスはそのまま反転して岸と平行に遠ざかっていく。
昔は「カラカラ」、少し前は「ジー」、今は「ミー」とドラグがなる。
「ミーーーーーーー」すごい勢いでラインが出ていく。
サミングの様に人差し指でスプールに適度の負荷を与えるが全然止まる気配がない。
シーバスの行く手を見る・・・・・5m先にもう1つ同じような桟橋。
周りにも、杭や支柱、船、ロープがいっぱい。
「これはだめだ・・・」
運の悪いことに魚が大き過ぎた。どう考えてもランディングできそうにない。
こんな大きな魚をかけた時は、アドレナリンどくどくになるのに、今日はすごく冷静だった。
ルアーをくわえたままのラインブレイクという最悪のシナリオを回避・・・・・・。
スプールを左手で押さえる。
シーバスが止まることに期待したが、ロッドが限界近くまで吸い込まれた時、口切れ。
4バラシ。
気がつくと、すでに2時間近くも釣りをしていた。
明日の仕事に差し支えないように今日はこれで終わり。
結局、4HIT0GET。
「釣行記」始まって以来のボーズです。
予告編があるとしたら
「これはただの始まりに過ぎない事に、まだ、誰も気がついていなかった・・・」
に、なるのかな(笑)。
Today is not my day.
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