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東京湾は埋め立てによりたくさんの人工島があり、それらを取り巻く運河が網の目のように入り組んでいます。
それらの人工島や運河により、自然の状態に比べると、格段に海岸線が長くなり、複雑な潮の流れを演出しています。
さらには船やそれをつなぐための桟橋、波を防ぐための防波堤や消波ブロックなどがシーバスが付く良いストラクチャーになっています。
東京湾でのシーバス釣りでは、人間によって演出された潮の流れを考慮し、人工的に作られたストラクチャーを中心に攻めることになるのですが、そういった場所は立入禁止の場合がほとんどです。 |
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実際東京湾を散策してみると分かることですが、大部分が直線的に整備された護岸ばかり。シーバスが潜んでいそうなストラクチャー的な要素はほとんど見られません。
こういった、何の目標物もない場所では、闇雲に沖にルアーを投げて回遊してくるシーバスを狙うのがメインの攻め方になると思います。
しかし回遊待ちというのはとても効率の悪い釣りです。 |
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少しでも効率を上げようとするなら、シーバスがたまっている場所を選ぶことになると思います。
ナイトシーバスで最もポピュラーなシーバスポイントはなんと言っても陸橋。陸橋の明かりに小魚やバチが集まり、それを狙ってシーバスが集まってきます。
しかし、そのシーバスを狙うシーバサーの群も集まってくるため、陸橋がたくさん存在する東京湾でさえも、場所取りの競争率が非常に高くなっているのが現状のようです。 |
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誰も知らない自分だけのポイントを探すというのもシーバス釣りの楽しさの1つだと思います。昼間、潮が引いたポイントを観察すると思わぬ発見があったりします。
また、台風の後なども濁り具合に差が出て、潮の流れや潮目を確認するには絶好の機会になります。
東京湾は海岸線沿いに遊歩道が良く整備されていますので、バイクや車ではなく、自転車で出かければ運河に沿ってどこまでも走ることが出来ます。
私も昔はカメラ片手に自転車で東京湾を朝から晩まで走り回っていました。当時はデジカメがなかったので写真の現像代が大変でしたが、その時の写真は今でも釣行時の貴重な資料になっています。 |
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手軽に東京湾でシーバス釣りを楽しみたいのなら、やはりボートということになるでしょうか。
東京湾にはシーバス狙いをメインとしたボート屋(船宿)さんがたくさんあります。チャーター形式や乗り合い形式など業務形態はさまざまですが、料金的にはゴルフ感覚かな?。
往復の交通費を考えるとゴルフよりお安いかも。 |
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シーバスボートといっても、その釣り方はさまざまですので、予約を
する前にホームページなどでよく調べておく必要があると思います。
夜、明かりに集まるシーバスを狙う釣り方を得意とする船長さん。
昼間、物陰に潜むシーバスを狙うのが得意な船長さん。
広く見晴らしの良い場所でジギングを主体とした攻め方をする船長
さん。狭く入り組んだ場所のストラクチャーをミノーで攻めるスタイル
の船長さん。
自分のスタイルに合った船長さんを見つけるのがゲームを楽しむた
めの重要な要素です。 |
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ボートの場合、シーバス釣りだけでなく、景色も楽しむ事が出来ま
す。
日曜日の昼下がり、東京湾の真ん中で、遠くに見える地上の景色を
眺めながらロッドを振るのはとても気持ちのよいものです。
ディズニーランド、お台場、羽田空港・・・・
陸からだと遠く離れているように思える場所も、東京湾上を船で一
直線に走ればあっという間。
レインボーブリッジの橋脚で一本なんて事も楽しめます。 |
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最近、環境保護が叫ばれて、コンクリートの護岸が自然に優しい海
岸へと、どんどん姿を変えています。
写真は城南島に作られた人工の砂浜です。
釣りを楽しむにはうってつけの場所ですが、残念ながら現在は釣り
が禁止されています。
釣り人のモラルやマナーが向上すれば、近い将来、釣り人のために
一部のエリアが開放されるかもしれません。釣りを愛する者として、
次世代により良い釣り環境を残してあげたいものです。 |