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コケ対策
アクアリウムを始めた方がぶつかる、最初にして最大の敵が苔(コケ)。当サイトにも水槽のコケ取りに関する質問が数多く寄せられています。ここでは水草水槽のコケ対策について私の考えをまとめてみました。
コケ対策
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コケが発生してしまった時、対処法として一番最初に思いつくのが、アクアリウムショップなどで売られている
「苔対策グッズ」。「これさえ入れれば緑色の水槽の水がピッカピカ」とか「これを入れればコケがねこそぎなくな
ります」という謳い文句で売られていますが、同じ植物である水草には無害で、コケにだけに効くというのは、ち
ょっと矛盾しておりますので、あまりお勧めできません。

ショップなどに相談すると、当然のようにフィルタの能力不足が原因といわれ、能力の高い高価なフィルタを購
入するように勧められます。しかし、フィルタというものは水槽内にあるアンモニアなどの有害物質を、無害な物
質に変えるためのものであり、コケを取り除くものではありません。それどころか、フィルタによって生成された
無害な物質はコケが生育するための栄養源にさえなります。

フィルタの能力を増強するという事は、コケの栄養源を作り出す化学工場を増強する事になり、水槽内のコケを
駆除する方法とは言えません。水中に浮いている目に見えるようなゴミ(有機物)を濾し取る事ができれば、立
ち上げ当初の水草水槽のフィルタの能力としては十分です。

立ち上げ直後の水槽のコケ対策として一番効果があるのは、まちがいなく「換水」です。
換水によって水槽内の栄養を全て取り除いてしまうのが、コケ退治に一番有効な手段です。

水槽を立ち上げて水草を植えます。それから1週間程度は、水槽内の水ができていませんので、コケを食べる
魚などを入れる事ができません。しかし、その間にも、植えた水草の古い葉や根が腐って、水槽内の水はどん
どん富栄養化して行きます。コケ取り用の熱帯魚が投入できるようになるまで、これらの栄養をコケに吸収され
ないよう換水によって取り除きます。

初めて水槽を立ち上げられた方は、じっとしていられず、どうしてもレイアウト等をいじってしまいがちです。
そんな時は、換水で気を紛らわしてください。
熱帯魚などが入っていない立ち上げ後の1週間は、換水量を気にする必要はありません。
外部フィルタに空気が入ったり、ヒーターが空気中に出ない様に気をつけて、なるべくたくさん換水してあげま
す。1日10回、水槽内の水を全部入れ換えてもかまいません。最低でも1日1回、水槽内の水の1/3程度は換
水しましょう。私は1日2回、水槽内の水の半分を換水しています。

水槽立ち上げから1週間くらいすると、フィルタ内のバクテリアが十分機能するようになりますので、コケを食べ
る魚などを投入できるようになります。換水を十分に行っていれば、水槽内がコケまみれで手遅れになる前に、
これらの魚を投入できるはずです。魚を投入してからの換水は週に一度、水槽内の水の1/3程度にします。

コケを駆除してくれる熱帯魚を投入すればもう大丈夫です。この頃はコケの勢いも強いので、2,3日はややコ
ケの繁殖の方が優勢ですが、すぐに一進一退の攻防になり、1週間後にはコケが劣勢になります。
ここまで来ればあとは日々減っていくコケの様子を見守るだけ。2週間もしないうちにコケのない綺麗な水草水
槽へと移り変わっていくでしょう。

アクアリウムの水槽内に生えるコケは種類が豊富ですので、コケの種類にあわせて駆除してくれる熱帯魚が必
要になります。それらの魚を投入すれば、コケをねこそぎ食べつくしてくれます。

ヤマトヌマエビは、葉の表面などについたコケの新芽を食べてくれる体長3、4cm程度のコケ取りエビです。

水草の葉の表面に付いたコケやゴミを丁寧に取り除き、水草が光合成しやすくしてくれるので、水草水槽には欠かせない存在です。

ヤマトヌマエビは粗食に強いし、仕事は丁寧だし、目立たず脇役に徹してくれるしで、コケ掃除では一番頼りになる存在。
60cm水槽でしたら、常時5匹程度は入れておきましょう。

こいつが成長したコケや、硬い髭コケなんかも食べてくれると最高なんですけどね。 
ミナミヌマエビ は体長2cm程度と、ヤマトヌマエビよりふた回りほど小さなエビです。性質はヤマトヌマエビとほぼ同じで、葉の表面などに付いたコケの新芽を丁寧に取って食べてくれます。

最大の違いは、ヤマトヌマエビは幼生時代を海または汽水域で過ごすため水槽内で繁殖できないのに対し、ミナミヌマエビは一生を淡水で過ごす陸封型のエビのため水槽内でも良く繁殖します。

コケ取りの脇役に徹してもらいたいのでしたらヤマトヌマエビ、水槽内で繁殖を楽しみたいのでしたらミナミヌマエビがお勧めです。60cm水槽でしたら10匹程度がコケ取りの目安ですが、繁殖して増えた分はそれなりのエサが必要になります。
サイヤミーズ・フライング・フォックス は、どんな種類のコケでもオールマイティーに食べてくれる便利な熱帯魚。他の熱帯魚が食べないような硬い黒ひげコケまで食べてくれるコケ除去の達人です。しかも、スネールの卵まで食べくれるオマケ付き。コケ対策兼スネール対策の頼りになるやつ。

しかし、成長すると体長10cmにもなり、60cm水槽には多少不釣合いになってしまいます。しかも大きくなると気性も荒くなり、エビの触覚などを突っつくようになります。

ですので、後々の事を考えるとサイヤミーズ・フライング・フォックスは入れたくないのですが、こいつじゃないと食べてくれないコケもありますので、とりあえず60cm水槽で2匹程度は入れておきましょう。
オトシンクルスは主にガラス面に付いたコケを丁寧に食べる熱帯魚。水槽のコケ取りの代表ともいえる魚です。

どちらかというと夜行性のため、活発に動き回る姿を見る機会が少なく、あまりたくさんのコケを食べてくれないようなイメージがありますが、夜になると活発に動き回り、たくさんのコケを食べてくれます。

ですので、あまり沢山のオトシンクルスがいると、ガラス面に付いたコケをみんな食べつくしてしまい、餓死してしまう事があります。60cmの水槽に2匹程度がよいようです。
ブラックモーリーは、水槽立ち上げ当初に大量発生する、とろろ昆布の様な茶色いコケを食べてくれる熱帯魚です。非常に活発に動き回り、食べる量も豊富なため、水槽立ち上げ当初に爆発的に増えるコケを駆除するには、なくてはならない存在です。

コケが大量発生し、一刻を争うような時はブラックモーリーを大量投入するのも1つの手です。コケを大量に除去してくれるけど、仕事が粗いのが欠点。食べ残したコケはヤマトヌマエビなどにお願いしましょう。

水槽立ち上げ当初には5匹程度。大食漢ですので、コケが少なくなってくると餓死してしまいます。エサを与える必要がありますが、安定しない水草水槽にエサをまくのはあまりお勧めできませんので、別の水槽に移して飼育する事をお勧めします。
石巻貝は、主にガラス面についたコケを食べてくれるタニシの仲間。スネールと違って、繁殖する事とがないため、コケ駆除用として売られています。

ヒーターに乗っかって死んでしまう事が多かったり、ガラス面に付着しているのが目ざわりだったりと、マイナス面も多く、ガラス面についたコケは三角定規などで簡単に落とす事ができるので、あえて投入することもないと思いますが、とりあえずご紹介まで。
番外編のスネール対策。

アベニー・パファー は淡水に住むフグの仲間で、水槽に発生するスネールが大好物。大きさは2センチ程度。最大でも4センチ程度と60cm水槽にはぴったりの大きさです。

大きなスネールは食べられませんが、小さなスネールは根こそぎ食べてしまうので、確実に水槽内のスネールを根絶してくれます。

ただ、エサのスネールがなくなると、他の魚のヒレなどを執拗に突付きますので隔離が必要となります。

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