暑い暑い日が続いておりますが、カナヘビたちは元気いっぱい。
そして、カナヘビのエサから同居人へと昇格し始めたコオロギたちもとても元気です(笑)。
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ハハハッ、ウチで生まれたコオロギも、とうとうとう成虫になるやつが現れました。
最初の頃はカナヘビに全部食べられてしまうのではないかとひやひやしておりましたが、そんな心配はいりませんでした。
とんでもない繁殖力で次から次へと仲間を増やし、もはやコオロギで商売ができてしまうほどの数。土を乾燥させて産卵の制御を行っています。
コオロギにはだいぶ慣れてきましたが、さすがにウジャウジャ蠢いている姿には眉をひそめてしまいます。
でも、羽化したてのコオロギってきれいでしょ。 |
何時間もかかるクワガタの羽化に比べるとコオロギの羽化はあっという間に終わってしまいます。「じっとして羽化しそうだな」と思ったら次の瞬間パカッと背中が割れて、まるでブドウの皮を押して中身を出すように、うにゅ〜っと出てきます。かかる時間はほんの1,2分。
なぜこんなに速いのか。それにはちゃんとした理由があるようです。
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なんと、無防備な脱皮中に仲間に見つかると襲われて食べられてしまうんです。特に成虫になるための最後の脱皮時などは、羽をムシャムシャ食べられてしまいます。
かなり恐ろしい(^_^;) |
ですから、天敵や仲間に食べられないよう、脱皮にかかる時間がとても短く進化したのでしょう。さらに、殻から抜け出てしまえばすぐに歩き出せるんですから驚きです。
脱皮の間、一番恐ろしいのは仲間のようです。ですから、仲間がいない所を選んで脱皮をします。物陰に隠れて脱皮しようとすると、そこには必ず仲間がいます。
ですから、仕方なく仲間がいない開けた場所での脱皮が多くなります。
開けた場所といえばそこはカナヘビのテリトリー。非常に危険な場所です。
そして、カナヘビは脱皮中のコオロギが大好き。
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普通のコオロギが目の前を通っても、まったく見向きもしないほどの満腹状態でも、脱皮しているコオロギを見かけると飛びついて食べちゃいます。
色の識別もできるらしく、目の前をたくさんのコオロギが横切って行くのをただぼんやりと眺めていても、脱皮直後の白いコオロギが横切った時だけは絶対見逃しません。
エサとなるコオロギは豊富で、いつでも食べられるとなると、どんどんグルメ度がアップしていくんですね。
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そういえば、私たち人間も、脱皮直後のカニを「ソフトシェル」とかいって、ありがたく頂いていましたね(笑)。
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前回60センチの水槽にまいた小松菜が、だいぶ成長しましたので、増えすぎたコオロギをこちらに移住させました。
写真上に見えるのはインテリアバークという木片で、コオロギの隠れ家になるところです。
エサは鯉のエサとして売っている「スイミー」をミキサーで粉々にしたものを与えています。 |
ところで、ヨーロッパイエコオロギって日本の冬をどうやって越すんだろう。
成虫のまま?それとも卵で越冬するのかな?。
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