昨日、天気予報を見ていたら、明日の日曜日はかなり冷え込むとの事。
「寒くならないうちに、やっておかないとな」
私は結構まめな方で、交換した菌糸ビンはその日のうちに洗っているため、洗い物が貯まっているというわけではないのですが、片付けなくてはいけないと思いつつ、見てみぬ振りをしていた菌糸ビンがありました。
それは食痕の出ていない菌糸ビン。
今年は初令初期に割り出した幼虫が多いせいもあって、菌糸ビンに移したものの、そのまま死んでしまい、まったく食痕が出ていない菌糸ビンがいくつかあります。菌糸ビンに移してから早3ヶ月、いくら成長の遅い個体でも生きていれば確実に食痕が出ている時期です。
この時期に食痕が出ていないとなると、もはや望みはありません。早々に片付けないと、そうでなくても狭い温室です、これから大きなビンが増えて行きますので、スペースが足りなくなってしまいます。
今日を逃してしまうと、水で洗い物をするのが辛い季節になってしまいます。温かいお湯で洗えれば良いのですが、食器を洗う台所はもちろんの事、洗面所でさえ顔を洗う事を理由に菌糸ビン洗いに使わせてもらえません(T_T)
同じ生き物なのに差別するなんてひどいですよね(笑)。
冬は冷たい冷たい水で菌糸ビン洗いをする事になります。
冬の水は冷たいを通り越して痛い。
2本3本と菌糸ビンを連続で洗う事など出来ません。一本洗うたびにかじかんだ手を見つめて「痛いよ〜」となきながら手が温まるのを待って、また次の一本を洗う。
いたいよ〜、ジャバジャバジャバ。いたいよ〜、ジャバジャバジャバ。
私が子供の頃は瞬間湯沸器なんてなかったのに。
一体あの頃はどうやって食器を洗っていたのでしょう。
そういえば、私の子供の頃は、冬になると必ず足の指に、しもやけができました。
小指の第一関節に出来たしもやけが一番痒い。痒いけどかくと痛い。
だから表面をなでるようにしてかいて、痒さを紛らわす。
その歯がゆさが何ともたまらない(笑)。
家族でしもやけになったのは私と父だけ。
その頃は虫刺されの「キンカン」がしもやけにも効くとの事でしたので、足の指にキンカンを塗り塗り、親子二人して足をストーブにかざしていたのを思い出します。
「キンカン塗って、また塗って・・・」
いつの間にか私も父も、しもやけにならなくなってしまいました。
そしていつの間にかキンカンの効能の中からしもやけが消えていました。
まあ、そんなこともありまして、今日洗わないと痛い思いをするので、朝から気合を入れて温室の中の菌糸ビンの選別を行いました。
「こいつも交換しておこうか」
交換にはまだ多少余裕がある菌糸ビンも、早目の交換です。
うまく行けば暖かくなるまで交換しなくて済むかもしれませんもんね。
そして今回はもう1つ、菌床ブロック飼育のブロック交換の日でもあります。
大きな菌床ブロックに、小さな幼虫を3頭だけ入れたブロックが3つ。
そのうちの1つは中の幼虫が暴れてしまったため、予定より早く交換する事になってしまいましたが、残りの2つは予定通り、投入から3ヵ月後の今日、交換です。
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じゃんじゃじゃ〜ん。
これがその菌床ブロックです。
投入した時とほとんど変わらぬその姿。他の菌床ブロックの結果を知らなければ、酸欠などを理由に、中の幼虫が死んでしまっているのではないかと不安になっていた事でしょう。 |
しかし、他の菌床ブロック飼育の生存率はかなり高いものがありました。酸素の補給も大丈夫ですし、仲間と争う様な事もありません。
そして、表面の白い皮1枚残して菌床を食べ、確実に大きくなっているはずです。
「ここにいるかな?」
ビニールから取り出した菌床ブロックの表面を指で軽く押していきます。
幼虫は白い表面のすぐ内側に居食い部屋を作っている事が多いので、今回は幼虫の居場所をピンポイントで当てて、中の様子を調べてみましょう。
指でブロックの表面を押していくと、明らかに他の場所とは違う、ベコベコと柔らかい場所を発見。
「ここだ」
なるべく回りを崩さないように、菌床ブロックの表面をはがしていくと
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いました、いました。
オスの幼虫です。
柔らかい菌床の中でもきちんと居食い部屋を作っていました。
菌床ブロックではかなり広いスペースが確保できるのですが、幼虫が作っていた居食い部屋は菌糸ビンに作る居食い部屋に比べて大きいどころか、ともすれば小さい様にも感じられます。 |
居食い部屋の左側は糞、そして右側は菌床。幼虫は居食い部屋と一緒に左から移動してきて、そしてそのまま右へと移動して行く予定だったようです。
「さあ、体重はどれくらいかな」
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19.8グラム。
う〜ん、ビミョ〜。
暴れてしまった菌床ブロックの幼虫達に比べれば、かなり大きい方ですが、前回より日にちがたってからの交換ですので、単純に比べる事は出来ません。 |
菌糸ビン飼育の中には、すでに20グラム前後の幼虫はたくさん出ていますし、その幼虫たちはすでにハチミツ1000に移されて更なる成長を遂げています。
本当にビミョ〜なところですね(^_^;)
この菌床から出てきたのはオスが2頭。
そして、運の良い事にもう1つの菌床ブロックから出てきたのもオスが2頭でした。
前回は3頭が3頭ともオスでしたので、無作為に選出した7頭の幼虫が全てオスという奇跡が起こりました。その確率0.78%。1%にも満たない奇跡です。こんな事も起こるんですね。
しかし、1%に満たない奇跡のオスたちも、体重となるといたって平凡。
4頭とも19グラム前後。まあ、途中経過ですので、あまり深く考えない事にしましょう(^^ゞ
4頭の幼虫のうち、2頭を1つの菌床ブロックで複数頭飼い。そして残りの2頭はそれぞれ別々の菌床ブロックで単独飼育と致しました。
前回の幼虫たちと合わせれば、なかなか充実した内容の実験になりそうです。
実験内容だけでなく、実験結果も充実してくれると良いのですが・・・・。
そればっかりは、神のみぞ知るといったところでしょうか。
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