昆虫の殻を形成するもので、キチン以外の70%の詳細を求めていろいろ努力してみましたけど、結局努力は実を結びませんでした。
昆虫の殻を形成する成分の詳細がわかったとしても、その成分通りの添加剤を用意するのも、実際はかなり難しいと思われるし・・・・。ど〜しよう。
いろいろ考えましたが、結局、昆虫の殻を粉末にして、そいつを添加剤として使うという結論にたどり着きました。これなら昆虫の殻の成分通りの添加剤になるしね。
でも、昆虫の殻の粉末なんてどこにも売っていない。
「なんか、代用できるものはないかな〜」
まず考えられるのがカニの殻。でも、カニ料理屋のゴミ箱からこっそり盗んでくるわけにもいかないし、契約を結んで引き取るほどの量じゃないし、かといって自分で食べるのには金銭的に限界がある。却下(笑)。
エビの干物を買ってきて、そいつを粉末にするか?。
なかなかいい案。近くのスーパーに行って物色すると、手ごろな値段で売っている。
しかし、油で揚げているものがメイン。探せば乾燥させただけのもあったかもしれないけど、どれもみんな塩をまぶしてある。塩分は必要なものだけど、量が多いととっても危険。
適量がわからない以上、こいつはやめておいたほうがよさそう。
行き詰まってしまったようだけど、まだ望みはある。
なんといってもここはアクアリウムと釣りのサイト(最近クワガタばっかだけど・・・笑)
まずは、釣り道具屋へ。
エサのコーナーに行くと・・・・ありましたありました。磯の岩陰に隠れているようなカニをフレーク状に砕いたもの。値段もめちゃくちゃ安くて500gくらいで300円。エサに混ぜて使うみたい。
「こいつにしようか?」
しかし、このカニは海に住んでいるカニで、エサも海釣りで使うエサ。やはり塩分が気になる。
こいつはあきらめて、なじみのアクアリウムショップへ。
アクアリウムではエサ用として干したエビの缶詰を売っている。
淡水魚用の乾燥エビは長期にわたって給餌しても水槽に塩分がたまらないように、川エビを使用し塩分を含まないようにしている。これなら完璧だね。
早速棚から乾燥エビの缶詰を手に取る。しかしその値段が!。
100g、1000円!。
スーパーの精肉売り場で言うところのグラム1000円ってやつだ。
黒毛和牛並みの値段だ。しかも普通の黒毛和牛じゃないぞ。霜降りが美しく、棚の一番上にディスプレイされているやつだ。下には緑の人口芝がしかれていて、発泡スチロールの容器だって白じゃなくて茶色の木目の模様が入っているやつだ!。
「こいつは庶民には手がでん」
いろいろ探し回ったけど、結局何も手に入れられず失意の帰宅。
インターネットで何か手がかりになるようなものはないかと、半分諦めモードでの検索。
しかし、運良く手がかりを発見。それは「カニ殻粉末肥料」
カニの殻を粉末にして肥料に使うらしい。
肥料として使うんだから土壌に有害な余分な塩分は含まれていないでしょう。
さらに、肥料なら値段的にもそれほど高いものじゃないはず。
「こいつはいいかも」
早速そのホームページに書いてある電話番号に電話してみる。
女性の受付の方が出て、用件を伝えると担当者に電話を回してくれました。
「東京に住んでいるものです。ガーデニングでカニ殻粉末肥料を使用したいのですが、いくら位するものなのでしょうか?」
クワガタを飼っているでも良かったんですけど、そうなると話がややこしくなりそうなで(笑)。
そういえばワインセラーに使っているクーラー用サーモの説明を聞くときも「園芸に使う」っていったっけ。
なかなかクワガタって市民権得られないですね(笑)。
「1袋1kg入りで400円です」
と、担当者。
「400円!」
びっくりした〜。熱帯魚のえさの乾燥エビは100gで1000円、1kg買ったら1万円だよ。
それがたったの400円。まさに驚愕そのもの。
これは即買いでしょ!。早速入手方法を質問しようと思ったらこの担当者、いきなり製品の説明をはじめちゃった。
「他社の製品はカニ殻だけではなく、内臓などの不純物や、化学肥料、油カスなどが含まれていることが多く・・・・」
なんだ、いきなり他社批判か?。
「うちはカニのムキ身加工を本業としておりますので、カニ殻だけを純粋に使用し・・・・・」
どうやらわたしが「400円!」と叫んだのを、値段が高くて驚いたと勘違いしているみたい(笑)。
値段が高いのは純粋にカニ殻だけを使用しているから、ということを必死に説明してる。
「カニ殻100%なので、油カスなどを加えてお使いいただくと結果的に安上がりに・・・・・・」
早く入手方法聞きたいんだけど、話を途中で終わらせるわけにもいかず^^;
今度は割安感を前面に押し出して必死の説得。説得されるほうは買う気まんまんで入手方法聞きたがってるのにね。どこでどう狂ってしまったのでしょう(笑)。
最初にガーデニングに使うなんていっちゃったもんだから、ほかの肥料との配合方法なんかも出てきて、かなり時間がかかったけどやっと入手法の話へ。
「実は加工工場が中国に移ってしまった関係で、現在は売っておりません」
おいおい^^;
この工場がある宮城県内で多少売っている程度で東京では売っていないらしい。
しかも、生産はしておらず、今ある在庫で打ち切られてしまうような雰囲気。
と、なると入手は絶望的。
「通信販売とかしてないんですか?」
一縷の望みを託して聞いてみる
「はい、やっております」
「そっかー、通信販売はしてくれるのかー、良かったー」って、両手を上げて喜ぶほど世間知らずじゃ〜ありませんぜ〜、ダンナ。
工場が小売をするわけがない。多分かなりの量をまとめないと売ってくれないはず。
個人相手なら10袋くらいか?。
しかし肥料となると相手は農家ということも考えられる。
「トン単位?」
いやな予感が頭をよぎる。
「あの〜、1袋で売ってくれるんですか?」
意を決して、恐る恐るたずねてみる。
「1ケース12袋入り単位です」
12kgか。う〜ん、なんか微妙(笑)。
5kgぐらいが上限だけど、値段的には5000円を切るわけだし・・・・。
ど〜しよっか〜。悩んだけど、もう二度と手に入らないかもしれないから買っちゃえ!。
で、これが今回購入したカニ殻粉末肥料。
電話で注文した翌日に配送されました、素早い。
しかし、送料、消費税、代引き手数料で7000円近くになってしまったのは計算外。
箱をあけた瞬間プ〜ンとカニの香り。
カニ殻は砕いてカラカラに乾燥してあるものの、粉末じゃないね、フレーク状だね。
このままでは菌床には混ざりそうにないから、ミキサーで粉末にしないと。
うちにあるミキサーでは、粒状の麦芽をうまく粉末にできなかったからな〜。
と、なるとミキサーも買わなくちゃいけないの?。出費がかさむ^^;
何はともあれ「よしだっちベーシック」の1つ目の添加剤がようやく決まりました。