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2002年10月15日 産卵木を削る
産卵ケースに入れてから3週間が経ちました。
相変わらずケースの中からは「ククッ、ククッ」っと言った音が聞こえてきています。
毎日のように観察しているんですけど、産卵木を削るのに忙しいせいかほとんど姿をあらわしてくれません。

エサの方もあんまり減っていないしね〜。本当に産卵木を削っているのでしょうか?。
もしかしたら、産卵木とケースの間にはさまれてもがいているのかも(笑)。

昨日、いつものように飼育ケースを覗いてみるとオオクワガタが地表にいました。
地表にいたといっても、木の皮の下なので上からは見えませんが、ケースの横から観察することが出来ました。

じっと1箇所にとどまって、何かもぞもぞやっています。
「何をやっているのかな〜?」
少しずつ暗闇に目が慣れてくるとそれはちょうど産卵木を削っているところでした。

「お〜、ラッキー!」
産卵木を削っている所を見るのは初めて。音はしていたけど本当に産卵木を削っているのか疑問に思っていたときの出来事なので、胸が高まってしまいました(笑)。
「ククッ、ククッ」いつも聞いている音が聞こえます。

オオクワガタは体を「く」の字に思いきり曲げると産卵木をアゴで挟み込み、その後体を伸ばすことで産卵木を削っているようです。

削っているというより引き千切っていると言った方が正確でしょうか。そのときに「ククッ、ククッ」っと言う音がします。
甲虫類は体を「く」の字に曲げてから伸ばすときに大きな力が出るようですね。
カブトムシのオスも相手を角で投げ飛ばすときにこのばねを利用しますし、コメツキムシも起き上がる時にこのばねを利用しています。

耳を澄まして聞いていると、あごで産卵木をはさむときにも「ミシミシ」っと言う音が聞こえてきます。

オオクワガタが木を削る作業をじっと眺めていました。しかし、作業はほとんど進みません。
どれくらいのスピードで木を削るのか見ていたかったのですが、次の日は仕事なので後ろ髪をひかれつつ就寝。

ほんのひとかけらの木くず。それを千切っては投げ千切っては投げを繰り返し最後には産卵木をぼろぼろにしてしまうんですよね〜。あのペースではいったいどれくらいの時間がかかっているのか。「小さな事からコツコツと」なんて言葉がありますが。まさにそのお手本と言ったところでしょう。

「母は偉大なり!」。お母さん頑張って!。

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