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2002年9月21日 オオクワガタの交尾
産卵ケースに移住させて2、3日は環境に慣れないせいか、まったく地上に姿を見せてくれなかったオオクワガタ達も4日目くらいになるとエサを求めてゴソゴソと地上に出てきました。

しかし、オオクワガタというのはビックリするほど用心深いですね。
ちょっとした光に反応してあっという間にマットの中に潜って行ってしまいます。
そのすばやさと言ったら・・・・夜中台所の電気をつけたときカサカサっと逃げていくアイツに勝るとも劣らないものが!。

懐中電灯片手に昆虫採集していたって捕まらないはずですね。

そんなオオクワガタでも部屋の明かりを消して赤いライトの元でじっと観察していると、普段通りエサを食べたり歩き回ったりといろんな姿を見せてくれます。

今回もいつものように明かりを消して観察をはじめると、オスはエサ皿の上でエサを食べていましたが、メスはエサ皿の横につかまって上を向いたままじっとしていました。

「オスがエサを食べ終えるのをじっと待っているのかな?」
オスよりずっと警戒心の強いメスのことですから、エサ場にいるオスを警戒してじっとしているのかもしれません。

「オスとメスのエサ場での駆引きみたいのが見れるかも」
と、期待を膨らませてじっと息を殺してみていると、なんとオスがエサを食べるのをやめてメスの方に近付いてきました。

オスは触覚をせわしなく震わせてメスのことを調べている様子。メスのほうはじっとしたまま。
するとオスは体を反転させてメスとV字の体制に!。

「これは交尾だ!」
いろいろなホームページで紹介されていて知ってはいましたが見るのは初めて。
幸運にも貴重な瞬間を見ることが出来て心が踊りました。
どれくらい時間が経ったでしょうか。オスは交尾を止めてまたエサ皿の上でエサを食べ始めました。メスはじっとしたまま。

しばらくして、オスが何かを思い出したかのようにメスに近付くと、また触覚で確認して交尾。
メスはまったく動かない。なぜ動かないのか分かりませんがまったく動かない。
オスは動かないメスと、これまた動かないエサを行ったり来たりして性欲と食欲を満足させている。まさに本能に生きる動物そのまま。

多分、私が観察する前からずっとこんな感じで交尾と食事を繰り返していたんでしょう。

最初は交尾の邪魔をしたら一大事とばかりに身動き1つしなかった私ですが、さすがに3回目の交尾が始まった時にはあきれ返ってしまい、カメラを持ち出してその瞬間をカシャッ!。

さすがにこれにはビックリしたようでメスはゴソゴソと逃げていってしまいました。

もう少しメスが上に登ってくれたら良かったのにね。そうしたらモザイク入れないといけなくなっちゃうかな(笑)。
何はともあれ交尾は確認できましたので、オスとメスの相性は良いようです。
1週間オスとメスを同居させた後、オスを取り出してメスには産卵に専念してもらうつもりです。

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