「だいぶ落ち着いてきたから、コケの種類を増やそうかな・・・」
水槽を眺めながらそんなことを考える日々。
でも、コケって難しいんですよね。
植えたところで環境と合わないとすぐに枯れてしまうし、うまく定着したとしても、成長の早いウィローモスにすぐに飲み込まれてしまったり・・・。
「でも、このままってのも、チョットさびしいしな」
と、言うわけで新しいコケを植えることにしました。
普段ならその辺の公園に生えているコケを集めてきて植えたり、チョット足を伸ばしてハイキングがてらコケ採集に行くところですが、今回はネットで購入することにしました。
実はだいぶ前に見つけて、機会があったら購入してみようと思っていた物があったんです。
5種類セットで1000円というリーズナブルな価格にも惹かれますが、どんなコケが送られてくるか分からないという福袋的な魅力にも惹かれます(笑)。
さっそくネットで注文。さてさてどんなコケが送られてきますか・・・・。
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送られてきたのは「ヒノキゴケ」「ハイゴケ」「タチゴケ」「アラハシラガゴケ」「スナゴケ」。
1つのシートの大きさは大体タバコの大きさぐらいです。
フリーズドライのように乾燥した状態で送られてくるのかと思ったら、半渇き状態。植えて水をかければすぐに復活しそうな雰囲気です。 |
さて、問題はこいつをどう植えるかです。
ウィローモスのように流木に活着してくれれば良いのですが、そういう種類ではありませんし、
リシアのように、ただ置くだけで増えていくような浮き草のような種類でもありません。
「きちんとした土の土台を作ってあげねば」
どうやって土台を作りましょ?。
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いろいろ考えた末、出した結論がこれ。
まずは、乳鉢にソイルを入れてスリスリ。
ソイルの粒をつぶして行きます。
それに、少しずつ水を加えて行って、ちょうど油粘土くらいの固さに。そして、そいつを手に取って・・・・。
「ウゲッ」
手に取る時、爪の間に泥が入っていく感触がメチャクチャ気持ち悪い。子供のころは平気でやっていたのに、大人になると気持ち悪くなってしまうんですね。 |
「だんごつぶしか・・・・」
子供のころの遊びを思い出した。
お互い作った泥団子を、交互に相手の上に落として、どちらが割れずに残るかを競う遊び。
単純な遊びでしたけど、どこの泥を使うか?。どれくらい湿らすか?。落とす高さはどうするか?等、なかなか奥が深い遊びでした。
大きい方が有利と分かると団子はドンドン巨大化していったっけ。
大きな団子は一発で勝負が決まってしまうから面白くなくなり、大きさに規制がかけられたんだよな。
ひびが入って、もはやこれまでと分かると、高いところから勢いよく落として相打ちの引き分け狙いは卑怯とされ、負けを潔く認めて自ら壁にたたきつけるのが「カッコイイ」とされていたっけ。子供ながら良く考えたもんだ(笑)。
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えっと、話を戻して・・・・。
粘土状にしたソイルを平らに伸ばして流木の上や、溶岩石の上に置いてみました。
流れのある場所に置くと泥が流されてしまうので、水面からそれほど高くなく、適度に湿っている場所を選んでみました。
どうでしょう、これならコケの成長に欠かせない適度な湿度が保たれた土壌になると思うのですが・・・・。
水を吸い過ぎてボロボロになってしまうのがチョット心配でもあります。
何よりコケがうまく育ってくれるかも心配。 |
いろいろ心配は尽きませんが、なんとか育って欲しいものです。
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そして、泥の上に今回購入したコケを置きました。ホント、植えたというより置いたって感じ。
袋の中のコケは結構湿っている感じでしたが、いざ植えようとビニール袋から出すとかなり乾燥気味。
パリパリとまでは行きませんが、形を整えられるほど柔軟性がなく、仕方ないので適当な大きさに割って泥の上におきました。
「水をかけた方が良いかなぁ〜」
そのほうがコケの再生は早そう。でも、土台の土壌が湿りすぎて流れちゃう危険も。
ここは多少再生が遅れたとしても土壌の流出を防ぐ方を選択しました。 |
はたしてうまく再生してくれるでしょうか?。それとも再生せずに枯れてしまうでしょうか?。
成長の早いウィローモスに飲み込まれてしまうという可能性も捨てがたいですね。
まさに前途多難の旅立ちです。
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