また、スリープモードの「Windows Vista」が勝手に再起動てしまうと言う現象が現れてしまいました。前回、外付けハードディスクの電源復帰機能のせいで勝手に立ち上がってしまった時より頻度は高く、10分もしないうちにスリープモードから勝手に復帰してしまいます。
「まったく、どうなってんだよ」
前回あれだけ苦労しているだけに、今回はため息すら出ません。
はっきり言って「Windows Vista」の仕様が悪いですよね。
デバイスマネージャーの「電源の管理」でマウスだのキーボードだのと、1つずつスタンバイ状態を解除できるかどうか設定するのではなく、「スタンバイ状態を解除できるのはこれとこれ」ってな感じで1カ所にまとめて表示しておけば、こんなに苦労しなくても済むんです。
スタンバイ状態を解除できるのは、デフォルトで電源ボタンだけ。マウスだのキーボードだのと言った外部接続機器での電源復帰は、自分でその項目にチェックを入れる様にすればいい。
1つにまとめておけば、どの機器でスタンバイ状態を解除できるのかすぐわかるし、謎の再起動でこんなに悩む事もなくなります。
世の中には、マウスが何かの振動で微妙に動いた事により、スリープモードから復帰してしまった事に気が付かずに困っている人も沢山いるんですから、「Windows Vista Service Pack 2」で、ぜひとも改善してもらいたいものです。
とは言っても、ゼロに近い可能性に期待しながら「Service Pack 2」が出るのを待っている訳にも行きませんので、自力で原因を究明し対策しなくてはなりません。
さて、今回はなぜスリープモードから勝手に復帰してしまうようになったのでしょう。
原因ははっきり言ってトレンドマイクロ社製の「ウイルスバスター 2008」。
これ以外にありません。
朝、会社でメールの確認をすると、ウイルスバスター2007から2008への無料アップグレードの通知が来ていました。「使用メモリが半分になる」など良い事だらけのアップグレードが無料でできると言うので、さっそく会社にある「Windows XP」のパソコンのウイルスバスター2007を全部2008にアップグレードしたんです。
ついでにって事で、自宅にある「Windows Vista」のパソコンもウイルスバスター2008にアップグレードしたら、勝手に電源が入ってしまう状態に。
自宅のパソコンは前日の夜からずっとスリープモードで眠っていました。
その日、初めてスリープモードを解除したのはウイルスバスター2008へのアップグレードの時。スリープモードを解除して、ウイルスバスター2007を立ち上げ、そこからトレンドマイクロのホームページに行き、トレンドマイクロが提供する手順書に従ってウイルスバスター2008へアップグレードしただけ。他には何もいじっていません。
どう考えたって、原因はウイルスバスター2008
でしょう。
さっそく常駐していたウイルスバスター2008を終了させて、パソコンをスリープモードへ。
これで勝手に電源が入らなければ、ウイルスバスター2008が犯人と断定できますので、トレンドマイクロに電話して文句の1つも言う事ができます。
しかし、予想に反して10分もたたないうちに勝手に再起動してしまいました。
昨日の夜から半日以上もスリープモードになっていたのは事実です。今は10分もたたずに勝手に「Windows Vista」が立ち上がってしまうのも事実です。その間にした事はウイルスバスター2007を2008へアップグレードしただけと言うのも事実です。
「う〜ん」
とりあえず、ウイルスバスター2008をアンインストールして、勝手に電源が入ってしまうかどうかテストしてみるのが正攻法なのでしょうけど、アンインストールや再インストールとなるとかなり時間がかかるので、とりあえずトレンドマイクロのカスタマーセンターへ電話してみる事に。
カスタマーセンターのオペレーターレベルでは解決できる問題じゃないでしょうけど、私以外にもたくさんの人がこの現象に悩まされていたとしたら、バグとして解決法が検討されているかもしれません。
あまり期待せずにトレンドマイクロのカスタマーセンターへ電話。
フリーダイヤルではなく電話代はこっち持ちにもかかわらず、5分たっても10分たっても繋がらない。音楽の合間合間に「しばらくお待ちください」と言う音声案内は、どこのカスタマーセンターでも良くある事だが、トレンドマイクロは違っていた。
「パソコンの一般的な使用法などのご案内も始めました」と銘打って、そちらの電話番号を永遠と繰り返し案内する。しかし、そこに相談すると、信じなれない事に相談1件につき3,150円と言うとんでもない相談料が請求される。
有料の相談窓口へ少しでも客を誘導しようと、意図的にオペレーターに繋げないようにしているのでしょうか、有料相談窓口の電話番号をひたすら聞き続けること20分、やっとオペレーターに繋がりました。
カスタマーセンターで電話待ちしていて、こんなに不愉快になった事はありません。
トレンドマイクロには4年ほど前にも一度電話した事がありましたが、その時は今まで一番良い印象を受けていただけに、とても残念です。たった4年でなぜここまで変わってしまったのでしょう。シェアナンバーワンがずっと続いて天狗になってしまったのかな。
言っても始まらないので、とりあえず他にも同じ現象で困っている人がたくさんいる事を期待しつつ、電話に出たオペレーターにこれまでの経緯を詳しく説明する。
するとオペレータさん
「ウイルスバスターが原因かどうか確認します。操作方法は口で説明すると難しいので手順書をメールでお送りします」
だって。
20分待たされて、今までの経緯を詳しく説明して、出てきた回答がこれ。
さすがにびっくりして、手順の流れだけでも教えて欲しいとお願いすると、なんとウイルスバスターを終了させても再現するか確認するとの事。
「常駐を終了させるって事ですよね」
「そうです」
「画面右下に表示されている常駐のアイコンを右クリックし、出てきたメニューから終了を選べば良いだけですよね」
「そうです」
「それはやりましたが、問題は解決されませんでした」
「でしたら、ウイルスバスターをアンインストールして再現するか確認します。操作方法は口で説明すると難しいので手順書をメールでお送りします」
おいおい(^_^;)
ウイルスバスターをアンインストールすれば昨日と同じ環境になるんだから、勝手に電源が立ち上がらなくなるのはまず間違いないでしょう。それでめでたしめでたしなら良いけど、そのままウイルスバスターをインストールしない訳には行かないし、当面2007を使うにしても、いずれは2008に変えなきゃならない訳だし、第一、ウイルスバスターを売っている人が、まるで他社製品の使用を勧めるかのように、安易にアンインストールを勧めちゃまずいんじゃないの(^_^;)
詰まるところ忙しいので、めんどくさい客からの電話はさっさと切ってしまいたいらしい(^_^;)
まあ、こちらもまったく期待していなかった訳ですから、メールアドレスを相手に伝えて電話を切る事に。
「イングランド(England)のイー(E)ですね」、「カナダ(Canada)のシー(C)ですね」と、相手はメールアドレスのアルファベットを1つ1つ確認しながら控えていくので、相談していた時間よりメールアドレスを伝えていた時間の方が長かった(笑)。そこまでやってもメールアドレスが間違っていた時のために電話番号を聞かれる徹底振り。
と言うわけで、時間と電話代を浪費しただけでなく、不愉快な思いまでさせられた挙句、収穫は何もなし。予想通り自力で解決する事となりました。
昨日と今日、パソコンを取り巻く環境で何が変わったか、ゆっくり落ち着いてもう一度考えてみる。
ウイルスバスターを2007から2008にアップグレードしようと思った時、このパソコンは前日からずっとスリープモードのままだった。パソコンを立ち上げてやった作業と言えば、ウイルスバスター2007を立ち上げて、そこからトレンドマイクロのホームページに行き、ウィザードに従ってウイルスバスター2007を2008にアップグレードしただけ。
いくら考えてもそれ以外何も思いつきません。
「となると、どう考えたって悪いのはウイルスバスター2008だよなぁ」
インストール中の作業を思い出してみる。
「最初は確か・・・・」
「Windows Vista」が最新版になっていなかったらしく、ウイルスバスターのウィザードが自動で「Windows Vista」をアップグレードしてくれた。
「あれは何をアップグレードしたのだろう」
自動でやってくれた事なので、アップグレードの内容までは把握していませんでした。
プログラムの中から「Windows Upgrade」を起動し、更新履歴を表示させて、今日行ったアップグレードの内容を確認してみる。
Windows Vista-based コンピュータからの別のコンピュータの通信に Internet Protocol security(IPsec)トンネル モード接続を使用する場合、 Windows Vista-based コンピュータが再起動することがあります。また、エラー メッセージを表示することがあります。 この問題は Windows Vista-based コンピュータにウイルス対策フィルタ ドライバをインストールする場合、発生します。
ウイルス対策ソフトをインストールする時にエラーが出てしまうバグの解決らしい→
訳の分からん通信によってパソコンが再起動してしまうと書いてあるのは気になるけど、このパッチをインストールすればそれが解決する訳だし・・・・。
「う〜ん」
とりあえず「通信によって再起動する事がある」と書かれているので、逆に通信によって再起動しないように設定できるかどうか模索してみる事に。
一番最初に思いついたのはデバイスマネージャにある「電源の管理」。どうせ外付ハードディスク同様、ネットワーク関連にも「電源の管理」タブはないだろうと、まったく期待せずに開いてみると、なんと予想に反して「電源の管理」タブがあるではないですか、びっくり(・o・)
「パケットが送信された時、スタンバイからウェークアップするだとぉ」
なんかこいつが怪しい。とりあえず「Wake on LAN(LANで目覚める)」にある項目のチェックを全てはずして様子を見る事に。
10分・・・・20分・・・・30分・・・・1時間・・・・
10分もたたずに勝手に起動してしまっていたパソコンが、1時間たっても起動しなくなりました。
「やったぁ〜〜〜」
一発で問題が解決してしまうなんて、何たる幸運!。
とりあえず問題は解決しましたが、「Wake on LAN」のどの項目が原因だったか突き止めるために、上から順番にチェックを入れて行く事に。
まずは「Wake On Directed Packet」の項目にチェックを入れてスリープモードへ移行。
するとどうでしょう、10分もしないうちにパソコンが勝手に立ち上がってしまいました。
どうやらこいつが原因だったようです。
「リモートアクセスする事によりウェークアップする」といった事が書かれておりますので、トレンドマイクロから私のパソコンへ何かアクセスがあったのか、または私のパソコンが自動アップグレードのためにトレンドマイクロへアクセスしたのか・・・・たぶんウイルスバスター2007にはなかった新たな通信機能が2008に追加され、その通信が「Wake On Directed Packet」を刺激し、パソコンが勝手に再起動してしまっていたようです。
とりあえず一件落着。
とまあ、普段なら「めでたし、めでたし」で終わる所なのですが、なんとウイルスバスター2008をインストールしたせいで、ホームページのアップロードもできなくなってしまいました(^_^;)
トレンドマイクロのカスタマーセンターに電話しても、どうせ長時間待たされた挙句「アンインストールの手順書をメールでお送りします」って事になるでしょうから、これも自力解決ですね(^_^;)
対策はそれほど難しいものではありませんでした。ウイルスバスター2008の「パーソナルファイアーウォール設定」からさらに「詳細設定」へと進み、「例外ルール(プログラム)」にホームページNinjaの起動ファイルを「追加」してあげるだけ。
でも、パソコンに詳しい人じゃないと、とてもじゃないけどこんな事はできないでしょうね。
ウイルスバスター2007を2008へとアップグレードする人が多くなれば多くなるほど、カスタマーセンターが大盛況になるのが予想されます。
今日のカスタマーセンターへの繋がりにくさは、無料アップグレードの案内メールを見た人が一斉にアップグレードを行った結果、多かれ少なかれ問題が出てしまい、カスタマーセンターに電話が集中してしまったのが原因かもしれませんね。
そういえば「20分程度で送ります」と言っていたアンインストールの手順書は、24時間以上たった今でもまだ送られてきていません。あんなに一生懸命メールアドレスを控えて、さらに万が一のために電話番号まで聞いていたのに・・・。
ウイルスバスター2009の時は、4年前のように好感の持てるトレンドマイクロに戻っている事を願っております。
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