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2008年11月22日 株で大損失
株デビューしてから1週間がたちました。

しかし、その1週間の間に、1株600円で買った三菱UFJフィナンシャル・グループ株が450円まで下落。下落率25%の大暴落。1株で150円の損なら、100株で1万5千円の損。1000株ならなんと15万円の大損失です!。

「ひえ〜」

で、私が買った株数は・・・・10株。1500円の損失ですみました(^_^;)
先週買ったセーターが、今週はバーゲンセールで25%引きになっていたと言った感じです。

損はしましたが、とても貴重な経験が出来ましたので、実はちょっと感謝なんかしちゃってます。冷静に考えると、あの時、三菱UFJ株は、まだまだ買い時ではなかったんですよね。

三菱UFJは10月の下旬に、時期は未定であるものの、近々、増資を行うと発表していました。増資というのは簡単に言うと株を新たに発行してして資金を得るというもの。
市場に出回っている株数が増えるので、1株の価値が落ちると単純に考えれば、当然、株価にとってはマイナス要因です。

運の悪い事に、この1週間の間に未定であった増資の時期が12月中と発表され、株価は一段安となってしまいました。さらに、その後、中間決算も発表され、大方の予想通りとは言え、大幅な業績悪化が更なる株安を招いてしまいました。

この11月に株を始めたばかりの私は、当然、10月発表された増資の事も、中間決算の事もまったく知りませんでした。増資のタイミングを見極めるのは難しい事ですが、中間決算を知らなかったと言うアホさ加減は、とても悔やまれます。

どう考えたって、前期に比べれば業績は悪化しているはずですので、発表されれば株価の下落要因になる事は確実。前期に比べ6割減という大幅な業績の悪化も、大方の予想通りだったそうで、それに伴う株価下落も当然の結果だったようです。

いわゆる情報不足。

中間決算報告後、下ぶれした株価を買おうという、子供にも分るような単純明快な戦略をとっただけで、増資による株価下落も同時に回避でき、今回の損出は1/3程度まで圧縮できたはず。

株を始めるには、始める前に株に対するそれなりの情報収集が不可欠なようです。実際の株価と連動した株取引を楽しめるゲームがあるそうですので、そのゲームで、発信された情報とその後の株価の推移や、決算発表などの年間イベントなどを一通り経験してから株デビューするべきでした。

さらに、個人レベルの情報力の限界も、運良く経験できました。

「日本のメガバンクの次はアメリカのメガバンク」と、アメリカのシティ・グループの株価の動向をひそかに観測しておりました。20日までは徐々に値を下げる展開だったのですが、21日になんとも奇妙な展開になりました。

朝方、昨日の終値辺りで売買が始まったのですが、一通り取引が成立すると、売値と買値の幅が一気に広がり、一向に売買が成立しないまま、時間ばかり過ぎる展開となりました。

「どうしたんだろう?」

原因は、昼過ぎに分りました。
なんと、シティ・グループが大手証券会社と合弁や資本提携を検討しているとの事。

買う方は前日の流れで450円辺りに陣を張り、売る方は合弁による株価上昇を狙って550円辺りに陣を張る。そしてお互い100円隔たったまま、にらみ合いが続いていたようです。

この情報が「一部の米メディアの報道」として、「日経ネット」で紹介されたのは、前場が終わった午後12時の事でした。しかし、「一部の米メディアの報道」とえいども、前場の動きを見る限り、プロのディーラー達の間では、知っていて当然の情報だったようです。

噂のような未確認情報は、ニュースになって報道される事はありません。しかし、ちょっとした噂でもプロのディーラー達の間では、共有の情報として値動きの決め手となるようです。
かわいそうなのは、そんな噂のような情報を知らない私のような素人投資家。
朝一番に、何も知らず昨日の流れでシティ株を売ってしまった人たちです。

素人が損をし、その分プロが儲けると言った構図が成り立つのは、この様は情報のタイムラグも、原因にひとつなのかもしれません。情報の新鮮さが勝負のデイトレードのような短期決戦では、どうあがいても私のような素人が儲ける余地はなさそうです。

そしてもうひとつ、実際に自分のお金を使って取引してみて分った事がありました。

株取引の口座にお金を入れると、それだけで舞い上がってしまい、早く株を買いたくてウズウズ。まるでお年玉をもらった子供のように高揚してしまいました(笑)。

株価は一方的に下がっていく訳ではなく、一時的に上がる事もあり、上がるたびに「今が底値だ」「今買わないと」といった焦燥感にも似た感情が込み上げて来ました。
そして今考えると、まったく冷静さを欠いた状態で、株を購入してしまいました(T_T)

購入した株がジリジリと下がり始めると、「なんとかしなくては」と言った、また別の焦燥感に襲われます。

600円で10株買った後、500円で10株買い増せば、平均550円で買った事になり、損失を薄める事が出来る・・・・算数を知っていれば誰にでも出来る計算です。

お金がなかった事が幸いして、下落して行く株を買い増す愚を犯す事にはなりませんでしたが、もし、ちょっとでもお金を持っていたら、550円で買い増し、500円で買い増しと、ドンドン損出を膨らました事でしょう。

初めてクワガタの繁殖をした時、何もせずにそっとしておくのが一番良いと分っていながら気になって、何度もケースを覗いてしまったり、初めて水草水槽を立ち上げた時、水換えさえしてれば良いものの、変な情報に踊らされて肥料を入れたり怪しい薬品を入れてしまったり。

焦燥感に駆られ、つい余計な事をしてしてしまうのは、どんな事であれ、初心者なら一度は通らなくてはならない道のようです。そう考えると、今回たった6000円と言う、アホみたいに微々たる資金しかなかった事が、とても幸運でした。

初めて買った株が、増資と中間決算で25%下落。「なんとかしなくては」と言う焦燥感の中、下がっていく株価を1週間見つめ続ける・・・なんて貴重な経験が出来たのに、損出はたったの1500円。1500円でこれだけの経験が出来たのですから、とても格安な授業料だったと思います。

さらに、情報のタイムラグから、私のような素人は、短期的な儲けを追いかけてはいけないと言う事も分りましたしね。

ちょっと前まで「来月のお小遣いをもらったら、すぐにでも株を買わないと・・・」なんて焦りまくっていたのですが、今は「まだまだ下がるよ」って余裕の境地。最初に買った三菱UFJ株なんてさっさと忘れて、更なる安値で新しい株が買える事に期待して、株価下落を楽しんじゃってます。
私が入ったネット証券

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