戻る

シーバスロッド インプレ





「ブルーダー BS602ML」 と 「ブローショット BS60BP」 の比較です。
共に6フィートで、ディップに250グラムの重りを吊るしてあります。


ブルーダーは602ML、アクションはファーストです。
ブローショットは60BPで、アクションはもちろんスロー。
見た目でこれだけ差がでると、実際に使う時はまったく別物です。

ブルーダーの方は食った時の吸い込みがすばらしく良いです。適度な重みをアングラーに伝えつつ、シーバスに違和感なく吸い込ませる硬さのバランスは絶妙だと思っています。

しかし、バス用に開発されたロッドなので60cmを超えるようなシーバスには不向きです。
あっという間にディップが限界まで曲がってしまい、バットパワーだけでファイトすることになるのですが、ディップの助けがないバットだけではシーバスの動きに付いて行けず、ガツガツととがった衝撃が伝わってきます。
ディップの効きを失わないためにリールのドラグを緩めてシーバスの引きを調節する必要があります。

ブローショットはディップからバットまで非常にスムーズに、且つ力強く曲がっていきます。
60cmオーバーのシーバスのヘッドシェイクでも、高性能のサスペンションのごとくいなしてくれるので、迷うことなくパワーをかけ続けることが出来ます。
さすがにシーバス用に開発されたロッドだけのことはありますね。

以前シーバスボートに乗ったとき、1キャスト1HIT状態で100匹近くとファイトしたことがありました。
入れ食いの時はヒットしたら群れからシーバスを離すのが鉄則ですので、バラシを恐れずパワーをかけていました。最初はブルーダーでやっていたのですが、やはりガツガツととがった衝撃で身切れバラシを連発しました。
しかし、ブローショットに変えた後は別の次元の釣りをしているような快適なやり取りが楽しめました。

ラインシステムも考慮して、ブローショットの先端のガイドは、ブルーダーの先端から3番目のガイドと同じくらいの大きさがあります。しかし、ブローショットはディップが硬い分、吸い込ませることにかけてはファーストアクションに比べてかなり劣ると思います。
ディップを使ったショートストロークのキャストにも不向きです。
しかし、大きく振りかぶってロングストロークで投げると、体力は使いますがブルーダーより飛距離も方向性も格段に上がります。

一匹を確実にかけたいのならブローショットは不向きでしょう。
しかし、大型のシーバスとのファイトを考えるとブローショットはかなり良く出来きたロッドだと思います。 
戻る