<タイトスラローム(TIGHT SLALOM) 編>
大潮の下げを狙って、行って参りました。
弱めより多少強いといった心地よい風が絶え間なく吹いておりましたので、大潮の速い流れを打ち消すように、流れと風が逆向きになる場所をセレクトして出撃。ポイントに到着して流れを見ると予想通り大潮の下げの激流を風が和らげ、なかなか良い感じ。
今日は通常の釣行とちょっと違って、前回ボートで大活躍した「タイトスラローム」のテストのための釣行です。さっそくタイトスラロームをセットして実釣開始と行きたい所ですが、とりあえず様子見ということでナイトレイド97Fをセットしてキャスト。
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シラスカラーのナイトレイド97Fをデッドスローで引いてくると1投目でいきなりHIT。
サイズは40センチと小ぶりですが、酸素濃度の関係か、この場所ではレギュラーサイズです。 |
魚影は濃そうです。さあタイトスラロームをセットして本番に開始。
まずはミドルスピードでのリトリーブでテストです。
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ミドルスピードといっても、デッドスローが基本のナイトゲームではファーストリトリーブの部類に入る速さです。
魚の活性が高くないとなかなか食ってこないリトリーブスピードですが、この潮通しの悪い運河にたまった夏の腐った海水も一掃され、ようやく秋の水に入れ替わったため、魚の活性はかなり高いようです。
ミドルスピードのダダ引きにいい感じでアタックしてきてくれます。やはり活性が高い時は速いスピードでルアーをしっかり泳がせてアピールするのが一番ですね。
前回の釣行ではボートということもあり、タイトスラロームの評価ができませんでした。
ボート自体がゆれてしまっては、ルアーの微妙な動きは把握できませんもんね。
陸にしっかり足をつけてこのルアーを投げてみた一番の感想は、遅いスピードまでしっかり泳いでくれるということ。これはやる気のある魚にアピールするにはなかなかの武器です。
泳ぎはオーソドックスなウォブリング。リップの形状から一般的なウォブリングとは多少違うかもしれませんが、見た目はウォブリング。 |
シーバスの目にはメーカーの宣伝通りウォブンロールアクションに見えるのかな?。
さて、お次は基本的なストップ&ゴーでアクションをつけてみましょう。
このルアーはシンキングスピードが速いのでフォール中のアピールに期待が持てます。
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10メートルほどミドルスピードでダダ引きした後、3秒ほどフォールさせて食わせるメソッドを試してみました。
すると意外な結果が現れました。
フリーフォールさせても、ラインにテンションをかけながらフォールさせても、フォール中はあまり食ってきてくれませんでした。
しかしフォール後、再びリトリーブを開始した直後にルアーにアタックしてくるシーバスが続出。
フォールで下がってしまったレンジから、通常のレンジに戻ろうとするルアーの上昇の動きが、海面に逃げようとするベイトの動きにマッチしたようです。
フォールさせた後、ツーっと竿先をあおってルアーを引き上げるようにしてあげると、動き出しから30センチくらいのところでルアーをひったくるようにアタックしてきます。 |
シンキングスピードが速い、マグネット重心で立ち上がりが速い、そして低速でもしっかり泳いでくれるというタイトスラロームの3つの特徴が生かされたメソッド。これはなかなかの発見でした。
最後はナイトゲームで、最もポピュラーなスローからデッドスローにかけてのリトリーブです。
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やはりタイトスラロームは泳いでこそ、その真価を発揮するようで、泳ぐか泳がないかギリギリのラインでの反応より、泳がせたときの反応のほうが良いようです。
とは言ってもこのルアーはかなりの低速まで泳いでくれるため、デッドスローとは行かないまでも、かなりのスローで引くことができます。
上の2つのメソッドよりシーバスの反応は良好でした。やはりナイトシーバスは寝ぼけて油断している小魚を演出するのが一番良いようです。
風が弱くなり、海面が穏やかになってしまったにもかかわらず、かなりテンポ良くルアーにアタックしてきてくれました。
気が付いてみれば釣行を開始してから3時間。いつもなら1,2時間で切り上げてしまう私が、ついのめり込んでしまうほど魅力的なルアーでした。 |
というわけで、釣れた魚は10匹程度でしたが、ショートバイトやばらした魚も入れれば、40匹近くのシーバスの反応を見ることができ、タイトスラロームのテストとしては満足の行く釣行でした。前回のデイゲームで100匹以上、今回のナイトゲームで40匹弱の集中した評価ができて何よりでした。
デイゲームでは私が手にしたルアーの中で最強のルアーでした。そして、秋のセイゴ釣りに対しても、かなりの能力を持ったルアーであることは間違いないようです。
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