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カナヘビは、身に危険を感じた時に尻尾を小刻みに震わせます。
カナヘビの天敵である猫や鳥は、動くものに襲い掛かる習性がありますので、襲われそうになった時に尻尾を小刻みに震わせ、敵が尾を押さえ込んだ瞬間に、自切(自分で尾を切り離す事)して逃げるためです。闘牛士が牛に向かってマントをヒラヒラと動かしているイメージです。
尻尾を小刻みに震わせる行動以外にも、カクカクとロボットダンスのように前足を宙で回転させる行動も良く見られます。カナヘビはビックリすると反射的に前足を上げて、すぐに逃げられる体制を整えます。しかし、その後の状況に変化が無く、まだ危険な状態なのか、それとももう安全な状態なのか判断できず、次の一歩が踏み出せない時にする行動のようです。
今回の件は・・・・トカちゃんは、急に入ってきたカナちゃんを敵だと勘違いし、じっとしているか逃げるか迷ったものの、じっとしている方が安全と判断した。しかし、じっとしていれば見付からないと思ったのに、敵(カナちゃん)はどうやら自分に気が付いて狙いを定めているようなので、慌てて尻尾を震わせて尻尾を攻撃するように仕向けた・・・・というのが、真相だと思います。
箸でつままれたカナヘビは、鳥にくわえられた状態と同じですので、自切して逃げるために死に物狂いで尻尾を震わせてそちらを噛むように仕向けます。
カナヘビはよほどの空腹でない限り、仲間かエサか確認もせずに噛み付く事はありませんので、トカちゃんがカナちゃんに噛み付いたのは、交尾の一環と考えて良いと思います。 |