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カナヘビは薄暗くなると、ほとんどコオロギに反応しなくなりますので、カナヘビの目は、暗いところでは人間の目より、やや見えにくいようです。
お腹の色に関しては良く分かりません。どんな色でも特に関係ないようですと、色を決める「色素」がなくなり白くなるのが一般的です。バッタなど緑色の生き物をたくさん食べていると、緑の色素を大量に吸収することになります。緑は青と黄が混ざったもので、青は消化されずに体外に出て、黄色が体内に残ってしまうため、お腹が黄色くなるなんて事があるかもしれません。カナヘビを2匹飼い、一方に緑色のバッタ、一方に黒いコオロギを与え続けた時のお腹の色の変化を比べて、上の仮説通りなら、長年の謎が解明されるかも。
カナヘビのライバルにトカゲがいます。トカゲは体が大きく力も強いのですが、体が大きい分、足が弱く体を地面に付けて走ります。カナヘビはトカゲに比べて体が小さいですが、足を強くすることで、トカゲが登れない木や壁の上にいる獲物を取り、トカゲとの生存競争に負けずに生き残ってきたのだと思います。コンクリートの壁に仕切られた街中ではトカゲは姿を消してしまいましたが、カナヘビはしっかり生き残っているのはコンクリートの壁を登ることが出来る強い足のおかげのようです。 |