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2008年7月27日 オオクワガタの血統
オオクワガタの幼虫たちは、順調にスクスクと育っています。

例年と産卵セットを組んだ時期が違うだけでなく、割り出した時期も個体ごとに違っていますので、菌糸ビンの状態を眺めていただけでは、成長が早いのか遅いのか、菌床をしっかり食べているのかどうか、良く分かりません。

「えっと産卵セットを組んだのは5月3日、そいつを割り出したのが5月31日だから・・・」

今日は、菌糸ビンに投入してから8週目になるんですね。

「8週目か・・・・」

例年なら、第1回目の菌糸ビン交換はだいたい8週目。成長の早いオスだけでなく、食い散らかしが目立つメスのビンなども含めると、10本以上が交換の対象になります。

しかし、今年は交換の時期が来たと思われる菌糸ビンはたったの3本だけ。成長が遅いのではないかと、ちょっと不安になりましたが、よくよく考えてみると、原因は別の場所にありました。

そう、今年は1週間で産卵木を取り出し、代わりに新しい産卵木を入れていたんですよね。

変な事をやっちゃったおかげで、例年と比較するのがめちゃくちゃ難しくなっちゃってます。
例年なら5月3日に産卵セットに投入したら、メスを取り出すのは5月31日。それから3週間産卵木を寝かして、割り出すのは6月21日。

「と、なると・・・」

菌糸ビンに投入してから8週目になるのは8月16日。
例年の産卵セットのスケジュールなら、今日7月27日はまだ5週目なんです。

「ふぅ〜」

計算がややこしいです。カレンダーを見ながら指折り数えないと、とても計算できません(^_^;)

要約すれば、産卵木を交換する産卵セット方法を選んだので、例年より3週間早く幼虫を菌糸ビンに投入する事が出来た。だから菌糸ビンに投入してから8週間たった今日も、例年より3週間スケジュールが前倒しになっていると言う事。

ただ、それだけ。難しく考える事はありませんね(^_^;)

さて今日菌糸ビンを交換する、3頭の幼虫たちの様子を見てみましょう。

本当なら、弟たちが孵化するまで、栄養の乏しい産卵木で飢えをしのがなくてはならなかったお兄さんたちです。でも、今年は1週間で産卵木を交換する産卵セット方法を選びましたので、例年より3週間も早く菌糸ビンに移る事が出来ました。

なんか、すごく大きいような気がするのですが・・・・親ばかってやつでしょうか(^_^;)

今年は親虫に大型の個体を選びましたので、その血統への期待もあってか、幼虫たちが大きく見えます。

例年なら普通サイズで16g。18gを超えるようなら大喜びと言った所。
逆に14g辺りではちょっと悲しい。

今年は親虫に大型血統を選んでいますので、もちろん18g超えを目標に据えたい所ですが、スケジュールを3週間も前倒しにしていますので、そこまで大きくなっていない可能性もあります。

あまり期待が大きいと、結果が出なかった時の落ち込みが激しいというもんです。

「一発目だし、あまり期待せずに行きましょう」

と、自分に言い聞かせては見るものの、「大型血統」という文字が頭から離れず、どうしても期待せずにはいられなくなってしまいます。気持ちの整理が出来ないまま、菌糸ビン交換の開始です。

幼虫を傷付けない様に、フォークを使って菌床を掘り崩していきます。
幼虫がいる場所まで掘り進め、ビンをひっくり返すとゴロッと幼虫が出てきました。

「うっ、でかい」

ビンの中の幼虫は、湾曲したガラスのせいで大きく見える事があるため、あまり当てには出来ません。しかし、今ビンから出てきて、目の前で丸くなっている幼虫は、どう見てもでかいです。

「でかい、でかいぞ!」

こうなってしまっては、「がっかりしたくない」なんて、臆病な慎重論はどこかへ吹き飛び、興奮と期待が気持ちを高揚させて行きます。

体重を量るスケールにプリンカップを載せ、スイッチオン!。
「0g」が表示されるのももどかしく、幼虫をスケールの上に。

「いけ〜〜っ」

18g以下の数字が出るなんて、もはやこれっぽっちも考えていません。
今は18gをどこまで超えるのか、頭にあるのはその一点のみ。

「あっ、き、きた!」

な、なんと18gはおろか、20gさえも超えてきました。18gを超えれば上出来と思っていたのに、まさかの20g超えです!。

「やったぁ〜〜〜」

うれしくて、うれしくて、踊り出したくなる気持ちを抑え、幼虫を新しい菌糸ビンへ。
なんと言っても幼虫にストレスを与えない事が一番重要ですからね、踊りは二の次、三の次。
鼻歌は抑え切れませんでしたけど(笑)。

「♪ふんふん、ふふんふん」

独創性の欠片もない自作の曲を鼻で奏でながら、次の幼虫の掘り出しです。

「おお、こいつも!」

先ほどの幼虫に勝るとも劣らぬ巨体が、ビンの中から転がり出ました。

「うお〜〜、ほっほっほ」

感動と笑い、二つの感情が同時に込み上げて来た時の奇声。目の前の快挙に、もはや平常心など千里の彼方へ飛んで行ってしまいました。

1頭だけでなく、2頭続けて20g超え。

そして最後の1頭も、奇しくも2頭目とまったく同じ21g。

「こりゃ、すごい」

21gだなんて・・・・例年なら最後の菌糸ビンに投入する時でさえ、21gに満たない幼虫がいるというのに、今年は割り出しから8週間、ハチミツ600を1本食べ終えただけで、3頭中3頭が20gを超えてしまいました。

産卵木を交換する事により早目に菌糸ビンに投入できた事も多少寄与していると思われますが、やはり最大の要因は血統でしょう。大型の親虫を選んだ事が、例年とはまったく違った経過をたどる事になったのだと思われます。

こうなると、一番気になるのは、この先どうなるかと言う事。

新しいビンに移って、新鮮な菌床をモリモリ食べて更なるサイズアップを目指すのか。はたまた、もう成長は十分とばかり、蛹化する時期が来るのを蛹室の中でまったりと過ごすのか。

すぐにでも答えを知りたいですが、こればっかりはどうにもなりません。日々の観察さえ怠らなければ、やがて時間が解決してくれる事は十分承知しているのですが・・・・無駄と分かっていても、どこぞの掲示板にでも行って質問し、明確な答えをもらいたくなりますね(^_^;)

まだ菌糸ビンを交換したのがたったの3頭ですので、全体的にどうなっているのか分かりませんが、今後続々と交換を迎える幼虫が増えてきますので、遠からず、今年の位置付けがはっきりしてくると思います。

早いうちにメスの幼虫の状態が知りたいですね。メスは比較的個体差が少ないですし、1本目の菌糸ビンを食べ終えた状態で、羽化後の体長がある程度、把握できますから。

13gを超えるようなメスの幼虫がゴロゴロ出るようだと、オスの幼虫たちの今後の成長にもかなり期待が持てますが、メスの幼虫が10g程度のショボショボですと、あのオスの幼虫たちも伸び悩む可能性が高いです。

いろいろ詮索した所で結局、時間が経たなければ何も解決しないんですけどね。
まさに「果報は寝て待て」ですね。

では、おやすみなさい。


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