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2007年03月04日 オオクワガタの幼虫の冬眠あけ
今年の冬は暖かかったですね。といっても、ウチのオオクワガタの幼虫はみんな温室の中。
暖冬だろうと寒冬だろうと何の影響も受けずにスクスクと育っております。

育ってくれるのは良いのですが、ちょっとスクスク行き過ぎちゃった感じ。
もうかなりの幼虫たちが蛹化、羽化してしまって、幼虫のままでいる個体は全体の3分の1程度になってしまいました。

まだ、菌糸ビンから掘り出してはいませんが、蛹化する前の体重データなどを調べると、成虫の大きさは「まぁ、そこそこ」と言った感じ。

温度が悪くて早期羽化してしまった言う程ではありませんが、幼虫の潜在能力を十分に引き出せたとも言えない微妙なところ。

合格点ギリギリの80点といった所でしょうか。

今年の温室の設定温度は26℃〜27℃。
もう少し低い温度の方が幼虫の能力を引き出せた様です。

23℃では低温すぎて成長不良になり、26℃ではちょっと高くて十分成長しきれない・・・・
今回の実験で、また理想の管理温度の範囲を狭める事が出来ました。
ここまで来ればもう答えは見えたも同然ですね。

しかし、今探しているのは1年を通した理想の管理温度。成長に合わせて温度を変えるような飼育法を確立するとなると、まだまだ膨大な時間と労力が必要となるでしょう。
オオクワガタの飼育はホント奥が深いですね。

さて、冬眠比較実験のため、今年の1月から2ヶ月間、冬を経験した幼虫たちが、本日、予定通り春を迎える事になりました。10℃前後の室外から、26℃の温室へと菌糸ビンの移動です。

彼らにしてみれば、冬の訪れは唐突でしたが、1頭も死んでしまう事なく、無事、冬を乗り越えてくれました。

春の訪れもまた唐突ですが、元気に活動を再開してくれる事でしょう。

冬眠しなかった兄弟たちはといいますと・・・

1頭は、菌床をかなり食べて、冬眠した兄弟達より体重が増しているものと思われます。しかし、もう1頭は、すでに蛹化してしまいました。

冬眠しなかった兄弟が、それぞれ別の道を歩んでくれたおかげで、それぞれのパターンでの比較が出来そうです。

菌床の色もずいぶん違いますね。冬眠した方の菌床は、菌糸がまだ完全に回っておらず、茶色と白の細かいまだら模様。幼虫が掘り進んだ跡も菌糸が回らず、うっすら残っています。

それに比べて、冬眠しなかった方の菌糸ビンは完全に菌糸が回って真っ白。劣化による茶色いシミさえ見受けられます。作った日も同じなら、幼虫を投入した日も同じ菌糸ビンとは到底思えません。

菌床も冬眠していたんですね。この後、冬眠から目覚めた菌床は活動を再開し、菌糸をドンドン広げていくのでしょうか。また、冬眠した幼虫達は、この後すぐに蛹化してしまうのでしょうか、それとも冬眠中の体力低下を補うべく、菌床を大量に食べ始めるのでしょうか、とても気になるところです。

気になるといえばもう1つ。多頭飼いは失敗に終わりましたが、比較のために、あの大きな菌床ブロックにたった1頭しか投入していない単独飼育の幼虫達がいます。

彼らは広々とした菌床の中でどこまで成長したのでしょうか?。とても気になりますが、菌床ブロックは大きいため、外部に食痕が現れる事無く、交換時期がつかめないでいます。

「そろそろ交換してもよさそうな感じなんだけど・・・・」

菌床はたくさん余っていたにもかかわず、下手に交換してしまったばっかりに、蛹化してしまったなんて事になったら目も当てられません。

「いつ交換すればいいんだろう・・・・」

考えれば考えるほど、難しい問題です(^_^;)


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