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注意すべき点は湿度と温度です。
乾燥しすぎると蛹室の内壁がボロボロに崩れてしまいます。崩れた菌床カスが蛹室の底にたまると羽化の妨げになってしまいます。また20℃前後で温度が変化するとキノコが生えやすくなります。蛹室内にキノコが生えると羽化の妨げになるどころか、キノコが蛹を圧死させてしまう事もあります。
こういった状態になってしまった場合は、市販されている人工蛹室などに移す必要がありますが、人工蛹室では湿度の管理が難しく、病原菌などにもさらされ死亡率が非常に高くなってしまうため、出来る限り菌糸ビン内で羽化させるよう、菌糸ビンの温度や湿度の管理を徹底する事をお勧めします。
また、ビンの底に蛹室を作ってまうと、蛹室の底がガラス面になってしまい、羽化時に蛹から出る余分な水分が菌床に吸収されずにビンの底にたまり、不完全羽化の原因になってしまう事があります。こういった場合はビンを逆さまにしたり傾けたりして、蛹室の底が菌床になるようにしてください。 |