オオクワガタのネット販売
|
ホームセンターやネットショップなどで購入すると、まだまだ高価な場合が多いですが、
ネットで購入すると、比較的安く入手できます。
オオクワガタの販売
|
夏になると「オオクワガタを安く譲ってくれませんか」というメールをたくさん頂きます。
趣味でオオクワガタのブリードをしておられる方が、増えすぎたオオクワガタを余品として販売しているサイトはたくさんありますが、当サイトでは今現在オオクワガタの販売は致しておりませんのでご了承ください。
オオクワガタを譲ってほしいというメールで良く目にするのが「お金が無いので・・・」という理由です。確かに一昔前まではオオクワガタというのは非常に高価な生き物でした。
しかし、今ではオオクワガタの価格は暴落と言えるほど安くなっています。
阿古谷産のオオクワガタだの、極太オオクワガタだの、ホワイトアイだの、産地や見た目にこだわらなければペアでも2千円でおつりが来るほどです。
たしかに、小学生や中学生の皆さんにとって2千円と言うのは高価な金額かもしれません。
しかし、オオクワガタの飼育は買った後の方がお金がかかります。
たとえば国産オオクワガタのペアをただで譲ってもらったとします。
まずペアそれぞれの飼育ケース(100円X2)と飼育用のマット(300円)が必要となります。
成虫のエサである昆虫ゼリー(300円)も買わなくてはなりませんし、ゼリーを入れておくエサ皿(100円X2)も必要になります。
そして、飼育の目的はブリードにあるでしょうから、産卵セットを組むことになります。
産卵セット用に少し大きめの飼育ケース(600円)が必要になります。
国産オオクワガタの産卵には産卵木が必要となりますので、これも購入しなくてはなりません。シイタケ農家が、不要となったホダ木をオオクワガタ向けに販売しているネットショップなら、安く産卵木を販売しておりますが、少量の購入ですと送料がかさんで逆に高くなってしまうため、近くのオオクワガタ販売店かホームセンターで産卵木(350円X2)を購入する事になると思います。
オオクワガタが産卵するとさらに出費がかさみます。
20頭の幼虫が割り出せたとします。
比較的飼育代の安い発酵マットを使った飼育法ですと、50リットル程度の衣装ケース(600円)が飼育ケースに最適です。発酵マットはまとめ買いが出来ますので、ネットショップなど値段の安い販売店を利用すれば送料を入れて2500円程度になります。
大型を目指して菌糸ビン飼育にすると飼育費用は跳ね上がります。
あらかじめ菌床が詰めてある菌糸瓶を販売店から購入すると、とても高いものになりますので、空き瓶と菌床ブロックを買って自分で瓶に詰めることになります。
幼虫1頭に付き、ビンは少なくても2本必要になります。
100円ショップなどのビンを利用しても1頭あたりのビン代が200円。
20頭分ですと4000円になります。
菌床は20頭全部が成虫になるまでには最低でも12ブロックくらいは必要になると思います。
オオクワガタ用の菌床を販売している安いネットショップなどを利用しても、送料を合わせれば5,000円近くになります。
他にもほしいものはたくさんあります。私の場合を例に取りますと信じられないくらいの出費になりました。
産卵木やゼリーやマット以外にも、メタルラック、消臭剤、収納ケース、スタンドライト、タッパー、ゼリーカッター、プリンカップ、ラベル、タライ、温度計、キッチンスケール(幼虫の体重計)、菌床の添加剤、ホウキ、チリトリ、菌糸ビン、菌床ブロックなど、飼育を始めてから2ヶ月間で12万円の設備投資をしております。
もちろんゼリーなどはケース買いで2年近くも持ちましたし、ガラス瓶やメタルラックなどは一度買ってしまえばずっと持つものばかりですので、一通り設備投資が終われば純粋な飼育費はそれほど高いものではありません。
先ほど述べたようにオオクワガタの価格は非常に安くなってきておりますので、簡単に購入することは出来ますが、その後の飼育の事を十分考えてから購入するようにしてください。
オオクワガタの成虫は、他の大多数の昆虫と違って寿命が2、3年もあり、とても長生きです。
今、小学校6年生のあなたも、購入したオオクワガタが寿命を迎える頃には高校受験の真っ最中かもしれません。
小学生にとって高校受験なんて遠い未来のお話ですよね。
でも、そんな遠い未来までオオクワガタと付き合うという事を十分理解してからオオクワガタの飼育を始めましょう。
話は変わってオオクワガタの購入方法ですが、私はネットオークションにて購入しました。
個人同士でのオオクワガタの売買の場を提供しているオークションサイトとしてビッダーズがあります。個人が余品を出品しておりますので、品数も多く比較的安値で落札できます。
ビッダーズには成虫の販売の場だけでなく、オオクワガタの幼虫の販売の場や、グランディス・オオクワガタなど外国産のオオクワガタの販売の場も提供されています。
産地や形や大きさにこだわった1頭数万円もするような高価なオオクワガタも出品されておりますが、何もこだわらなければペアで2000円位で購入できると思います。
オオクワガタ専門店は、産地や形状にこだわった付加価値の高い生体が中心の品揃えのようです。最近はホームセンターなどでもかなり安く販売されております。送料や振込料などを考えると、ネットオークションより安い事もありますのでオークションに参加する前に覗いてみてはいかがでしょうか。
|