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今日の主役の幼虫です。オスの3令。体重は25gちょっと。
彼は写真左から右へ移動しようと思っています。
ちょうど今、頭を上下に動かし、アゴをツルハシのように使って右側の菌床を一生懸命削っています。 |
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お尻の部分を二つ折りにして踏ん張る事により、上半身をまるで蛇の鎌首の様に自由に動かすことが出来るようです。
そして、削った菌床はちょうど懐の部分のぽっかり空いた隙間に貯めていきます。
でも、この後削った菌床をどうするんでしょう。
後方へと捨てなくてはなりませんが、二つ折りにして踏ん張っているお尻が邪魔でどうにもなりません。 |
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とうとう削った菌床で懐の部分がいっぱいになってしまいました。本人も、もはや削った菌床を捨てる場所がなくなったことを悟ったようです。
懐にある菌床クズをこねくり回して、どうしたもんだか迷っているのかな?。しかし、見ようによっては、足と体を上手に使って削った菌床をひとつにまとめているようにも見えます。 |
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おっと、いきなり動きがありました。
踏ん張るために二つ折りにしていたお尻を伸ばしてしまいました。これでは踏ん張るところがないと思いきや、今度は頭の方を二つ折りにしてしっかり踏ん張っています。 |
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うまい具合に反転です。しかも、懐にあった菌糸クズを頭で押しながらの反転。お見事です。
これなら二つ折りにしたお尻が邪魔で、後方に捨てられないと思っていた菌糸クズを処分できそうです。 |
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幼虫の体がまるでゴムパッキンの様。わずかな隙間も空けず、菌糸クズを後方にきれい押し出してしまいました。
二つ折りにした体がぴったり入るサイズの坑道なので、菌床クズをきれいに押し出せましたが、ここから先は体を二つ折りに出来ず、頭部だけになってしまいます。どうするんでしょう?。 |
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何の心配も要りませんでした。頭をのけぞらせて胸の部分で押しています。こうすれば体二つ折り分の広さのある坑道でも、きっちりふたをした形で菌糸を押すことが出来ますね。
しかも、足を動かして、こぼれた菌床をかき集めています。
あの3対の足の熊手のような形状は、この作業のために進化した物だったんですね。 |
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とうとう坑道の最後尾まで菌糸クズを持ってきました。
ここにポイっと捨てるのかと思いきや、胸と足を使ってしっかり踏み固めています。
そうですよね、しっかり踏み固めてまとめないと、作業場がドンドン狭くなっちゃいますもんね。 |
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一通り胸と足で踏み固めたら、今度は頭突き攻撃です。
頭を使って何度も何度も菌糸クズを固めていきます、丁寧な作業ですね。
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体を回転させながら、上へ下へ真中へと頭突きを何度もお見舞いし、菌糸クズを固めていきます。
長い時間をかけ入念に固めて、やっと納得がいったのか、体を反転させて右側に移動し削り出し作業を再開いたしました。 |