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2004年12月05日 アクアリウムDIY 
さあ、アクアテラリウムが始まるよ!。
「アクアテラリウムって何?」
そんな声が聞こえてきそうですね。
簡単に言ってしまえば、水中と陸地、両方の世界を水槽の中に表現したものかな。いわば「水辺」なるもの。私が一番好きな場所で、このホームページの主題にもなっているものです。

水槽はいつもの60cmの水槽で決まり。
90cmの水槽が欲しい所ですけど・・・。
金額的にはなんとかなりそうなのですが、スペースや重さなどを考えると、さすがに二の足を踏んでしまいました。

そしてアクアテラといえば左の写真の『ティポイント 』。もうお決まりですね。
四角い部分が水中モーターになっていて、吸い上げた水を手のような形をした分水器の先端から勢いよく噴出します。

その先端部分にチューブをつなげば陸地に水を供給出来る仕組み。
そして、水中モーターに底面フィルタを直結させて、水のろ過までやっちやおうという優れもの。まさに、一石二鳥ってやつですね。

「底面フィルタの上にマットを敷いて・・・・」
しかし、濾過用のフィルタって、重いものを乗せるとどうしてもつぶれてしまいますよね。
水草中心のアクアリウムならそれほどつぶれることはないのですが、アクアテラとなると陸地を造るのに重い石を積むなんてこともあるし、つぶれればもちろんろ過能力なんてなくなってしまう。

「石積みか・・・・」
う〜ん、まだどんなアクアテラを作るか考えていなかった。
毎度のごとく流木主体ならいいんですけど、石積みとなるとマットがつぶれちゃうよな。
「底面フィルタの上に棚のようなものを作って、その間にマットを入れれば・・・・」
そんなぼんやりとした完成予想図を頭に描きながらとりあえず向かったのが100円ショップ。
100円ショップなら私の空想を実現させてくれる何かがありそう、現に何回もあったし。

「棚のようなもの、棚のようなもの・・・」
と探していると、すぐに発見。
「そういえばこいつがあった」
クワガタの飼育でも使っています。

「ネット」という商品名が付いていますが、骨組はしっかりとした鉄で出来ていますので、テラリウムごときの石では曲がりません。

そしてその鉄をビニールでコーティングしていますので錆びる事もなさそうです。
しかも60cmX28cmって、まさに60cm水槽で使ってくださいといわんばかりの寸法。
あとはこいつの足になるようなものを探すだけ。

うろうろと探していると、またまた良いものを発見。

発泡スチロールで出来たブロックです。
大きさは横20cm程度。

発泡スチロールですから簡単にカッターで切れるでしょう。細長く切って、並べればよい土台となってくれるはずです。

だって本物のコンクリートブロックだって良い土台として大活躍しているんですから。

今回も私のもやもやっとした空想の産物を、実態のあるものにしてくれました。
100円ショップってすごいですね、まるでドラえもんの4次元ポケットみたい。

材料さえそろえればあとはこっちのもの。
発泡スチロールのブロックをカッターで細長く加工。
まだ、どんなレイアウトにするか決めていないので、どこに重い物を乗せても大丈夫なように均等に配置。

その上に網を配置。しかし、60cm水槽にぴったりと思われたそのサイズは、水槽よりほんの少し大きめ。そりゃそうですよね、60cm水槽と言っても、60cmの物が入る水槽じゃなく、外の寸法、いわゆる大きさが60cmということでしょうから。

買う時に入らないだろうとは思っていたのですが「水槽だって入れ物だから、入る物の大きさで60cmとしているかも」なんて自分の都合の良い無理な解釈をして、淡い期待を持っていたのですが・・・・(笑)。

「しかたない」
端の1マス、3pほどを機械でカット。

そして、ティポイントの出る場所もカットしてブロックの上に配置。こんな感じになりました。

ともすれば仕切になって、死水域を作ってしまいそうな土台のブロックも、横に大きな穴が開いるので水の流れが出来そうです。

「なんか、全てが機能的で理にかなっていて良い感じ」
有り合わせとも思える材料にしては、思った以上の出来に自我自賛(笑)。

そして、ブロックと網で出来たスペースにマットを入れて底面ろ過装置の完成!。

と思いきや、また新たな問題が発生してしまいました。網を水槽に入れるためにカットした切り口を見ると鉄の棒が丸出し。

「ここからさびちゃうよなぁ〜、何とかせねば」

行き先はもちろん100円ショプ。しかし、私の世界ではすでにドラえもんを凌駕した100円ショップですらこの問題を解決する道具は売っていませんでした。
道具と言ってもすでに買うものは決まっているんですけどね。

防水用のシリコン。近くのホームセンターで購入しました。さすがに100円では売れなかったみたいです。

とりあえず、こいつで切り口をふさげば中の心棒が錆びる事もないでしょう。
パッケージを見る。
「なに〜、乾燥に1、2日だと〜」

そんなにかかるとは予想外。と、言うことは今週の作業はここでお仕舞いだ。
う〜ん、もう少し・・・・せめて底床を入れる段階まで進めておきたかった。
「底床?」

そうだ、底床を入れるとなると、これじゃまずい。せっかく棚を作ったのに、底床がマットの上に流れ込み、底床の重みでマットがつぶれてしまう。
重みが加わらない構造にしたので、マットは通常使用する、ある程度の硬さがあるマットではなく、水通しの良いふわふわの綿のようなマットを使用するつもり。

「と、なると・・・・」
そうだ、100円ショップだ(笑)。
なんか底床とマットの境になるようなもの。
ある程度しっかりとした素材で、目の細かい網のようなもの・・・・。

そんな都合の良いものが・・・
あるんですね(笑)。

鉢の底に敷いて、余分な水は通して土の流出を防ぐための「鉢底ネット」

横30cm位の大きさで2枚も入ってます。柔らかいビニール系の素材でハサミで簡単に切り分けられる便利さ。

もはやクワガタにしろ、アクアリウムにしろ、100円ショップ無しでは成り立たなくなってきてしまいましたね。

適当な大きさにハサミで切って並べてみました。あとはシリコンが乾くのを待つのみとなりました。

「底床は何を入れようかなぁ〜」
大磯は出払っているのでソイルを使うか。
底面ろ過が横から見えないように、側面はソイルを入れよう。ブロックの穴からソイルが入らないように綿で穴をふさぐ必要もあるなぁ。

底面ろ過装置が出来上がった水槽を眺めながら、今後の作業の予定を組上げて行く。
「・・・・そして、水を入れて・・・・」
その時、重大な問題に気が付いた。

「浮力!」

そうだ、発泡スチロールには浮力がある。いったいどれくらいの浮力があるんだ?。
最悪、レイアウトが終わって水を入れたら、すべてをひっくり返して水面へ浮かんできてしまう事だって考えられる。
「とんでもない爆弾を抱えてしまった・・・・」
どうする、発泡スチロールを中止するか?。
いやせっかく納得の行く形が出来たんだ、ここで中止したんじゃもったいない。
ならば、何か重石のようなものを乗っけなくてはいけないだろう。

「重石のようなもの・・・・・」

ひ、ひ、ひゃくえんしょっぷ・・・・か?(笑)。

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